見出し画像

【スト6】購入から2週間でマスターになれたので、経過や感想を書き残します

前置き

2月29日にスト6を購入し、3月13日にマスターランクに到達しました。せっかくなので、その経過や感想などを残しておこうかなと思います。

使用キャラはモダンルーク。デバイスは純正PS4コン+十字キーカバー。マスター到達までのプレイ時間は52時間26分でした。

なお、筆者の格ゲー経験は以下の通りです。

スマブラSP:全キャラVIP、メイン魔境レベル4
ブレイブルー:赤段位
ストリートファイターシリーズ:難しそうだからノータッチ

全体で見れば中級者ほどの実力はあるものの、上級者よりはうまくない……といったところでしょうか。

余談ですが、学生時代格ゲーにのめり込みすぎてお小遣いすべてをゲーセンに注ぎこむも上位勢にまるで勝てず、親にせがみ倒して追加で貰った千円札も一瞬で溶かされ帰り道すこし泣いた思い出があります。

そんな苦い過去があったからこそ、今回マスターに上がれたのもまた事実。13000字越えとやや長い記事にはなりますが、お付き合いいただければ幸いです。自分のような<格ゲー経験者かつSFシリーズ未経験>の方なんかには、どこか参考になる部分があるかもしれません。


1 エドに惹かれて購入


スト6を始めようと思ったきっかけは、追加キャラのエドのPVを見たことでした。

こーれ、癖(へき)です。口の悪いイケメンキャラが好きすぎる!

セールが来るまで我慢するつもりだったんですけど、エドを早く触りたすぎて購入したのが2月29日のことです。この次の日にセールが来たらしく、人生で初めて悔し泣きするかと思いました。どうしてこんなに堪え性が無いんだろう……めそめそ……

わざわざ購入した純正PS4コンとゲーム(定価+DLC)だけで2万円近く使った為、「絶対に元を取る!」という気持ちが強くなったのを覚えています。

そこで立てたプレイ開始時の目標は、大きく分けてふたつです。

  1. 変化を楽しみながらの成長を意識する。

  2.  可能な限り早くマスターに到達することで「やっぱ自分ってゲーム結構うまいな~」と自己満足する。

上記ふたつ以外のことはあまり考えないようにしました。

繰り返しになりますが、とにかく成長することと、マスターに行くために勝ちを拾うこと、このふたつのみに注力しようと決めました。定価で買ってしまった以上、しっかり結果出して元を取ろうという狙いです。マスター到達までの経過を記事にでもしないとやってられんないです。

購入後は即トレーニングモードへ。BGMは……気が散るし、インパクトの音が重要だと聞き齧ったためオフに設定。対戦ステージは、トレ―ニングルーム固定が適してるかな? 操作タイプは……ええっと、ブレイブルーを昔ゲーセンでがちゃがちゃやってたからクラシックのが良いんだろうけど……家庭用アケコンは高いから買えない。最近はスマブラをやりこんでたし、パッドならモダンの方が直感的でいいのかも。

というわけで、早速モダンエドを触ってみたところーー

勝ちまくり、モテまくり!?

めくり飛びで相手を翻弄し、辛坊たまらず出たであろうインパクトを返してたら勝てました。正気言って、格ゲー経験が活きまくった形です。

しかし、プラチナ1に上がってから勝率は落ち……前までのようには勝てなくなりました。ここに来て『格ゲー』ではなく『スト6』の経験値を求められているなぁと感じたのを覚えています。

そこで、キャラクターを変えるという選択肢を視野に入れました。

2 キャラ変更とイメトレ

モダンエドを使ってみて、不満点が三つありました。

  1. 昇竜対空が難しいこと

  2. 弾撃ちが遅いこと

  3. 中段で崩せないこと

たとえばモダンはワンボタンで昇竜が出せることが強みなのに、なんかエド君は一拍遅れて「どうだ!」とか言いながらこぶし突き上げるだけだから……その姿が、初心者目線では頼りなくて……強みが強みに見えなくて…………ちょーっと難しすぎましたかね、モダンエド君は

キャラ愛を頼りにそのままエドを触りつづける選択もあったんですが(かなり悩みました)、今回は勝ちと成長だけを追ってマスターに行くことを目標にしています。それなら、初心者がキャリーしてもらいやすい強キャラを選んだ方がいいと判断しました。

そこで白羽の矢が立ったのがモダンルーク君です。

対空が簡単で、弾もぶっちぎりの速さ、さらには中段も完備と不満を解消する要素すべてが揃ってました。初心者におすすめ且つTier1キャラなのもベネ。君、採用です。明日からうちのチームに来なさい。

そうしてキャラを変えてから行ったのは、イメージトレーニングでした。モダンルーク君は助っ人外国人選手なので、しっかりコミュニケーションを取って迎えてあげなければ実力の半分も出せず帰国してしまうでしょう(そしてまたキャラ選びに難航する日々……)

なるべくキャラで悩みたくありませんでした。好きなエドを捨てて乗り換えるなら、しっかりと向き合いたい。

考えたのは、このモダンルークというキャラをどういう風に捉えるか、です。過去の格ゲー経験から流用できることはないだろうか? いろいろな動画を見漁り、キャラの特徴をまとめることから始めます。

「ふむふむ、モダンとはいえ火力は低くない」「中~遠距離が強いんだ」「とはいえ近距離戦もできる」「技性能はいい」「待ちがめちゃくちゃ強いのかー」「とはいえガン攻めもできる」「努力すればコンボ火力も伸びる、と」

「ん……? 似たようなキャラを知っているような」

脳裏には電流とともに青い球体が走っていました。

あ、モダンルークってソニックだったんだ……!!!

スマブラを知らない方の為に説明させてください。ソニックは近年の競技シーンで常に結果を残し続けているキャラクターです。

スピンを溜めて相手のすきに突進する行動が強く、待ちキャラで、強キャラで、甘えた行動を徹底的に狩りとってくるため、初心者帯から上級者帯まで基本的に嫌われています。

モダンルークも、SAゲージを貯めて相手の隙にぶっぱなす行動が強く、待ちキャラで、強キャラで、甘えた飛びをワンボタンで狩ったりしてくるため、初心者帯から上級者帯まで基本的に嫌われている……

やっぱりそうだ、モダンルークってソニックなんだ!! 最初にこのように捉えたことでプレイングの軸が定まりました。

あらゆる状況において「ソニックならここでどうするか?」を考慮します。有利状況なら無理しない、攻めるフリをして相手の攻撃を誘う、厳しいときは逃げて機を伺うなどです。

3 モダンルーク始動


ルークにはキャラ固有の要素として、『ジャスト入力』というやや難しいテクニックがあります。

コマンドを入れてボタンを押しっぱなしにし、ある一定のタイミング(猶予3F)で離すと技の性質が変わって、コンボのダメージが伸びたり、起き攻めの状況が良くなったりします。

このジャスト入力の練習を、序盤はひたすらやりました。

べつに取得せずともマスターには行けると動画にはありましたが……まぁ出来たほうが早くマスター行けるだろうし、覚えるに越したことはないと判断。スト6の能力が低いからこそ、キャラの操作力をまずは磨く。コンボ練習とは初心者がもっとも簡単に勝利へと繋げられる行動だと、スマブラの動画を漁ってたときにプロの誰かが、たしかザクレイさんが言っていた気がしますね(要出典)

コンボ火力を上げるだけで、勝ちを拾える試合も増えるはず。なので、キャラ替え初日~4日目まではあまりランクに潜らず、ジャスト入力の練習ばかりしてました。

練習段階はおおきく分けて3つです。

第一段階
・弱ナックル、中ナックル、強ナックルを10回ずつ出し、ジャスト成功率の平均を徐々に上げていく。

連続での成功率で測るとミスをした際に気になるので、平均回数で見ることで「次成功すれば大丈夫」と自分に言い聞かせました。

第二段階
・適当な技モーションを空振ってから、意識してない状態で各ナックルを出し、成功率を調べる。

特定の状況下ではなく、様々な場面でのジャストナックルが出せるマインドと技量を得る試みです。

第三段階
・動画に載っているコンボをひたすらやり込む。

失敗してもいいので完走するのを意識しました。何度かやっていると課題が浮き上がってきます。中ナックルからの小ナックル繋ぎが上手くいってないなら、そこだけを練習したのち、また完走を狙いました。

上記の段階を設定してからはひたすらに練習です。

起きてから1時間・作業後に1時間・寝る前の余暇に1時間と、練習を刻んで手癖になるよう心がけました。

まあ、ねぇ、腐っても格ゲー経験者なんで、これぐらいの練習はしますよ、ええ、はい。わりとコンボ難しいブレイブルーとかいうゲームやってましたから、流石にね!

と、ドヤ顔で助っ人外国人選手引っ提げて、いよいよランクマで実践!!

しましたが!!!

ぜんっぜんコンボ完走できない!!!!

純正コントローラーの十字キーだと斜め入力が抜けることが多く、しゃがみ強からのナックルがそもそも出ないミスが頻出しました。それで落とす試合もチラホラ。

アッパーだけ出して急に立ち止まるルークにキレまくり、「やる気無いなら帰ってもらえる!?」「こっちは契約を切ってもいいんだよルーク君!!」と本気で叱りつけることもしばしばでした(BGMの無い静かな部屋に意味不明な叱責が響く……)

コンボはずっとズタボロで、敵に触っても大したダメージが出ません。これでは勝てる試合も勝てない――と思いきや、勝てました

びっくりするぐらい勝てる。エドでは壁だったプラチナ1を悠々と突破して、さらに全く停滞しません。

いや、あの……モダンルーク君、キミいくらなんでも強すぎでは?

4 勝ちへのプランを意識する


初心者の段階ではコンボ火力が低いため、近距離でばちばちにやり合うとリターン差で負けてしまいます。

そこで、ランクマに本腰を入れる前に勝ちへのプランを明確にしました。

まずモダンルークはソニックなので、『相手の甘えた行動を狩る』をコンセプトに立ち回ります。

最初にリードを奪い、攻めるフリをしながら待ちを徹底する。相手の飛びに対しては、J攻撃でもしゃが強でもワンボタン昇竜でもSAでもいいので、とにかく落とす。地上は弾と牽制で動きにくくする。ゲージ満タンなら相手の手癖波動をODサンブラで消す、など……

なるべく画面を窮屈にしながらダメを重ねていき、やっと相手の体力が2割近くになったところで、自分のゲージと相談して詰め筋を見ます。

「OD弾とSA1を2度当てたら勝てる」→「だから相手の弾を待って潰して、そのあとラッシュと飛びを注視しよう」こんな具合に。

詰め筋におけるワンボタンSA1がありえないほど強く、我慢できず飛び出してきた相手に対してイージーウィンを拾えることが多かったです。ノマテラカイリューの神速ぐらい詰み性能高い。

それに加えてコンボ精度も上がっていき、とにかく勝てる・上手くなるの相乗効果でいちばん楽しかったのがプラチナ帯でした。

ただ……まあ……キャラの強みを押し付けて寒いプレイを徹底したので、相手方はつまらないと感じる試合が多かったのは理解しています。実際に対戦で当たった配信者の方のアーカイブを見たら、「こういうルークとはやってて楽しくない(意訳)」とおっしゃっていました。

この件に関しては一晩じっくり考えました。相手と楽しいプレイをするために、リーサル時にSA1での詰めを狙わず、ガンガン攻めるべき?

……いや、でも、スピンで一切逃げ回らないソニックが弱いように、ワンボタンSA1を手札に持たないモダンルークも弱い……とは思う。

ソニックは確かに嫌われていますが、Sonixという使い手が世界大会で優勝しているほど強いキャラです。上位プレイヤーたちはソニックのポテンシャルに向き合った結果、待ちの立ち回りを徹底し、ストイックに勝利し続けている。

さらに言えば、今回の目標は「成長を楽しみながらも可能な限り最速でマスターに行くことで、自分のそれなりなゲームのうまさに満足する」でした。

素早くマスターに行くには、勝率を高く維持することが必要です。目標を達成するうえで大事なのは、ひとつでも多い勝利であって、相手の感情ではない。つまらない試合をしたとしても、ポイント上では勝ちは勝ち。そういった意識を強く持ち直し、より勝ちにのみ貪欲になる意識を持ち直したのがプラチナ初期くらいのことです。この考えが後に、毒にも薬にもなりました。

5 練習モードに入る目安


素早くマスターに行くための目標勝率は6割以上に設定しました。対戦相手に一度負けても、二先(二本先取)で勝てば達成できる数字です。

この6割という数字がいいバロメーターになりました。

直近10戦での勝率が6割を切っていると体感したときは、そのランク帯に適応できていない→意識的に変化するタイミングだと気づきやすく、練習モードに切り替えることが容易になったのです。

特に役立ったのがリプレイ機能。キーディスを表示して、コンボミス時のコマンドを凝視しました。

プラチナ帯で最も多いミスは、先述の通り『コマンドの斜めが抜ける』です。純正コンだと、十字キーの左下同時押しがむずかしい……

意識しても矯正が難しかったため、デバイスの改造に頼ることにしました。快適なプレイ体験を得られるなら買った方がいいという判断です。

これを貼るだけで、なんと斜めが抜ける回数がゼロに! コンボ精度が劇的に改善し、より安定した火力が出せるようになりました。同じ悩みを抱えている方は買った方がいいかも。

ただ、斜め入力が入りやすくなっているのがデメリットに転じる事もありました。しゃがみガードからワンボタンのOD昇竜(横入力)で切り返そうとしたら、斜め入力を経由することでODアベンジャー(下入力)に化けてしまい、ピンチなのにとことこ歩きだして白目剥きましたね流石に。試合後の控室で「ルーク君!!!!! お散歩するのだけは止めて!!!!!!」と叱りつけました。年俸ダウンです。反省してほしい。

他の取り組みとして、参考にする方のリプレイも見始めました。心の師匠に選んだのはプロゲーマーの立川さん。モダンルーク使いとしてシーンの前線を走っていた方で、Youtubeには参考動画がいくつか上がっています。

特にこの動画(23:00~)の、体力リード時は起き攻めを放棄するという考えが安定した勝率に直結しました。相手のランダム性に付き合うのを減らすのが大事だと捉え、行動の軸に加えることに。

Youtubeの動画だけでなく、立川さんのモダンルークを使用したリプレイも役立ちました。一時停止しながら連携をメモするのが効果大です。取り入れられそうな行動を実際に取りいれてみると……楽しい!

昇竜で対空したらラッシュで追うとか、端の相手がBO時にAuto強→インパクトでぴよらせるとか、すぐ出来そうなことを見様見真似でやると勝ちに直結してよかったです。タチ、モダンルークを示してくれてありがとう……

他にも沢山のルーク使いの方がセットプレイを公開してくださっていて、メモを取りながらひとつずつ習得していくのが楽しかったです。ずんだもんファイターしか勝たん!👊

こうして、細かな成長を重ねながらプラチナ帯を駆け上がっていきました。たまに会うマスター踏破者のサブキャラには処理されますが、ほとんどは二先で勝利。あるいは連戦連勝でした。

スクショ情報を見ると3月8日の段階ではプラチナ4だったようです。

ここから13日までの間で、一気にダイヤ帯を駆け抜けたことになりますね。数字にしてみればあっさりと昇段していってる――ようでいて、この数日間は精神的に厳しく、追い詰められました

6 迫りくる壁


ダイヤに上がった当初、プラチナ帯との違いをまったくと言っていいほど感じませんでした。

やることは変わらず、しっかりとリードを奪い、攻めるフリをしながら相手の甘えを狩る。あっさりダイヤ2に昇格したのは覚えています。

しかし遊んでいる身としては「厳しくなってきたな……?」とも感じていました。雲行きが怪しい。先を見れば、巨大な壁がそびえ立っている。このまま突き進んだ場合、停滞してしまうのは間違いありません。

何故そう感じたのか? ダイヤ中盤から、マスター達成者の比率が上がり、経験値の差で負けることが増えてきたのです。300時間ほど遊んでいる方とは少し試合しただけで「あ、格上だ」と肌で感じさせられました。

起き攻めで何をしてもガードが崩せなかったり、べったりとした地上戦で圧殺されたり……モダンルークの壊し方を知っているひとが増えつつありました

たとえばクラシックルーク戦。相手体力が1割の状態。じりじりとした歩きガードからの中距離の飛びが見えたので、「SA1で削りきって勝ちィ!」とぶっぱなしたら、ジャンプ強Pのげんこつでこちらのルークの頭蓋骨が粉砕されて絶命しました。画面前のこっちまで気絶しかけたよね。

他にも。冷たい立ち回りをすればおやつだったはずのザンギエフが何をしても崩れず、異様な圧力を持ってのしのしコチラに迫ってくるのは恐怖体験でした。スト6ってOut lastの続編だったりします?

モダンルークを知ってそうな相手は、等しく厳しく感じました。自分の付け焼き刃の冷たい立ち回りでは、上級者にイチ引ける可能性が乏しい……

なので、上に勝ちにくい分、腕前が同等以下の相手(とくにモダンルークの壊し方を知らないひと)には確実に勝ちきる必要があります。

より冷たく、安定した勝ちを意識すべきでした。二先は落としてはいけません。ここからは二連勝だけを狙っていこう――

ってな具合に頑張るつもりだったんですけど! 同等以下の皆さんも、サブキャラまみれのダイヤ帯ではポイントが惜しいのか、寒い立ち回りのモダンルークなんかとは連戦してくれません。

勝っても負けても一抜けされて、連戦してくれるだけで嬉しいレベル。

なので、ここからは考え方を切り替えました。

「初戦で情報収集してもどうせ抜けられるなら、一先で安定して勝てればいいか……」

7 ガチャ中毒に闇堕ち


ダイヤ2からのランクマで行ったのは相手への雑なラベリングです。

同格以下の相手は「これを軸にして勝ってきた」という行動パターンを露骨に見せてくる印象がありました。自分の場合は『攻めるフリをして待つ』ですね。落ち着いて立ちまわられるとタジタジになります。

そんな相手のパターンさえ咎める意識を持ってれば、安定して勝ちを拾うことができました。

ここで大事なのはあくまでもファーストインプレッション。第一ラウンドで相手の情報を拾えるだけ拾い、大雑把にタイプを決めつけてその弱点を突く手札をじゃんじゃん切ります。

荒らしプレイが多そうなら?
→補正切りやインパクトをガン見する。

丁寧な印象なら?
→インパクトとラッシュで壊しにいく

ガンガン攻めてくる相手なら?
→防御は弱そうだから端の柔道で終わらせる
→どうせパナすので様子見を多めにする

対空が出なさそうなら?
→しつこくバッタする

このやり方は、対戦相手との対話をある意味で拒否しています。第一印象で行動を決めつけ、そのステレオタイプに合わせた勝ち方のみを狙いに行ってるからです。

なので、タイプ診断をまちがえると流れが掴めずに一先で負けます(二先に応じてくれる場合はその都度修正します)

これは長期的に勝てる取り組みでは全くないと思うんですが、こと一抜けの多いダイヤ帯で素早くマスターに到達するには非常に効果的でした。

この『一先で勝てるよう決め打ちで弱点を突きにいく』という戦法は、格上の方には通じにくいです。そもそもプレイに卒のないオールラウンダーばかりで、弱点を見抜くことさえ厳しい……いや、弱点が見抜けないからこそ格上なのかも……

気づいたら、マッチング運が勝敗を分けるすべてとなっていました。

プラチナ帯まではどのキャラが来てもフラットに戦えてましたが、ダイヤ中期からは「うわっ、このキャラか~……」とげんなりする事しきりでした。

以下、このような取り組みをしていたモダンルーク目線で嫌だった相手キャラ達です。最終的な勝率とともに感想を述べてみます。

エド

マスターのサブキャラ率が高く、マッチした時点でメンタル不利でした。

ゲージ保持時の爆発力がえぐい。ダイヤ帯は頻繁にシミーを狙ってくるため、重要な局面でシミー強Pされて、試合が崩壊することも少なくなかったです。かなり苦手意識を植え付けられました。席替えでエドの隣になったら登校拒否も視野です(このキャラ目当てに購入したのに?)

環境に多すぎるゆえ、対策動画はいくつか見ました。ですが結果として深いキャラ対は意識しなかったです。何度咎められても飛びまわって相手の対空ミスを狙いました。結果的には高めの勝率で終えられたので、まぁ、浅瀬でパチャるぶんには悪くない戦略だったかなと。

ルーク

相手して初めて理解できるヤバさ。

同じ戦法で上がってきただろうモダンルークとミラーで待ち合いしてる時間は寒すぎて唇が紫になってました。

実際、相手しててプールの授業ぐらい疲れる!!

少しでもリードした瞬間に待ちだした相手のルークを見たとき、

はねバド!8巻より

心の羽咲綾乃が抑えられなくなりました。ミラー戦は芽生えだしたプライドも懸かって最悪です。よほど興が乗らない限りはイチ抜けしました。

リュウ


エドと同じく、マスターのサブキャラが多数出没していた印象です。

弾打ち合戦になる展開が多く、

はねバド!5巻より

このキャラでも心の羽咲綾乃が抑えられなくなりそうでした。案外小賢しいスト6をして来るんだね、たかしちゃん…

とはいえSA3を抱えているリュウは、強パンひとつで世界滅ぼせるダメージを出してきます。エド同様、プランごと破壊される試合が多めでした。

マスターのサブキャラは「防御力の高さ」が適正ダイヤに比べて顕著で、火力を取られると崩せないままダメージレースで負けてしまいます。攻守共に兼ね備えたリュウ使いは、本当の本当に天敵でした。

キャミイ

なんか高速で択ってきて気づいたらこっちが負けてるすごいやつ(こうすご)

弾抜けしながら有利フレ取ってくる突進がやばい! 軸となる立ち回りが制限されてダルかったですね。フーリガンも初見殺し性能高めで、動画でちゃんと調べるまではぼったくられてました。

端でめっちゃ早い読み合いを仕掛けられてるときブレイブルーでタオカカに高速F式で崩され続けて秒で100円溶けた時のこと思いだして泣きそうでした。苦手キャラ筆頭候補。

春麗

難易度の高いキャラでダイヤ帯にいるのは大抵サブなので、上手さとキャラ性能で処られることが多かったです。

加えて、多数の初見殺し連携にやられまくりました。ブレイブルーで透明になったアラクネに表裏仕掛けられてるときのことを思い出し、こちらでもマジ泣きしそうでした。あっれ、根深いトラウマになってる?

春麗との試合はこちらの基礎力の無さを突きつけてくることが多く、当たった時点でメンタル不利を背負わされます。苦手とか得意とか以前に、好きじゃないです。嫌い。太ももデカくなかったら警察に通報してました。

ガイル

最強キャラ。

マリーザ

シンプルにダメージレースで勝ちにくかったです。ちまちまリードしてても端の爆発力でひっくり返されることが多く、「もっと防御力があればな~」と思わされました。

ただ、短期でマスターに行こうとしてるのに防御力の向上を待つのはやや遠回りなので、柔道を絡めた端の攻めで勝ちきるしかなかったです。苦手キャラ堂々の2位。


……と、それまで得意だったキャラたちにも負の感情を抱きはじめました。

だれかとマッチする度にストレスを感じてしまう……ああいや、全キャラがそうだったとは言えないんですけどね。逆に、当たってうれしかった相手も乗せておきます。

ジェイミー


飲ませない展開を作れば押し切れることが多かったです。通常技の性能差でゴリ押せた印象。ぼったくられても不快感が少なかったですね。がんばってお酒を飲んでるからだと思います。がんばってお酒を飲むってなに? 早く禁酒してください。あなたの健康のためを想って言ってるんです。

ザンギエフ

モダンルークの強みを押し付けやすく、途中まではおやつでした。ダイヤ4にもなってくると我慢強いザンギが多く、終始ビビりながら立ち回りつづけてましたね。今ではホラーゲームの敵キャラにしか見えません。深夜のトンネルで出くわしたら気絶する自信ある。

マノン

ダイヤ帯では露骨にコマ投げを狙ってくる相手が多く、リバサで上入れっぱを多くするだけでリターン勝ちできました。こういうキャラに補正切りで壊されないのが最重要、と試合中は気合いが入りましたね。じりじり近づいてくるザンギより対処しやすかった印象です。

ジュリ


攻め攻めのプレイヤーが多く、相性で勝てました。世界大会で活躍してた風水エンジン(何がどう強いかは知らない!)を使いこなす方が居なかったのも、勝率に繋がったのかなと。

ラシード


なんかテクニカルな事してくるんですけど、ダイヤ帯のラシードは崩しが洗練されておらず、気合いでガードしたら勝てました。

アキ

なんかテクニカルな事してくるんですけど、ルークの中攻撃やばすぎて腹パンしたりスネ蹴ったりしてたら勝てました。


……と、当たって嬉しいのはTierの低めなレアキャラが多かったです(ラシードとジュリは除く)

ダイヤ帯では、ハズレばかり出るガチャを回してる気分がどうも拭えませんでした。苦手と格上はN。得意はSR。その他はR。ただひたすらに回すだけ。

こういったマインドでもって臨んでいると、ダイヤ帯を進むにつれメンタルが崩れていきます。常に運頼みになり、価値観がevilに寄っていく。画面の向こうにいる誰かへのリスペクトも薄れてきていきます。一抜けすることになんの抵抗感も湧かなくなりました。あと毎試合バチ炊きしてました。

振り返ってみれば、早くマスターに行ってこのガチャ地獄から解放されたい一心でスト6をしてた気がします。これは取り組み方としてかなり悪いという自覚もありました。もっと自キャラの成長を中心に追っていれば、健全に楽しめたはず。反面教師にしてください……

日記によれば10日にダイヤ昇格、11日にダイヤ2、12日にはダイヤ4へ上がってるのでたった3日で闇堕ちしたみたいですね。日刊連載?

8 マスターを目前にして原点へ立ち返る

ダイヤ5に上がってから、直近の勝率が目に見えて落ちました。

体感にして4割前後。ここに来てようやく、ランクマガチャを回す手を止められました。このままではマスターに上がれない可能性がある。考え直さなくては……

格ゲーに対する健全なメンタルは、とうに崩れてしまいました。調べてみればダイヤ5でスタック中のひとも居る。ここまではトントン拍子に来れたけど、自分も停滞するかもしれない。相手は強い。同格以下が少ない。切断も2回された。今の取り組み方ではマスターに行けないかもしれない……そんな不安が襲いかかってきました。

ダイヤに上がってからは「どうせマッチング運だから」とトレモを触る回数が減り、成長を実感する機会も乏しかったんですよね。急ごしらえの武器を握って、勝てる相手にただ勝ちきるだけ。格上にはしっぽを巻いて逃げるしかない。

このままじゃダメだ、なにか、なにかを変えないと……! そう意気込んでトレーニングモードへと向かいました。

最初に変えてみたのは、変更の敷居がいちばん低いステージ選択です。

まずはこの、無機質なトレーニングルームを選ぶのをやめよう。対戦中はともかく、練習ぐらいはフレッシュな気持ちで向き合ってみよう。

そんな気持ちでの軽い味変でしたが――

一瞬、言葉を失いました。

そっか。打ちっぱなしのコンクリートの外には、こんなにも綺麗な世界が広がっていたんだ……

夕景の中をはしゃぎまわる人々。眩しいほどのオレンジを反射する水面。どこか寂寥感を纏っている海際のバー。それら全てを気に留めることなく、強さを求めて向かい合う格闘家がふたり、佇んでいる。これから試合が始まる――そんな光景を想像して、瞳が潤みはじめました。たぶんメンタルやられておかしくなってたんだとは思います。

ダイヤ帯に入ってから勝ちの結果だけを追いすぎて、大事なものを見落としていました。それはきっと、素朴にゲームを楽しもうとする気持ち。勝負の世界に目が行き過ぎて、スト6の世界を蔑ろにしてたのかもしれません。

BGMをオンにしてみれば、闘争心を盛りたてるアップテンポな曲が流れます。自然と湧いてきたのは、これから闘いをするぞという静かな熱意。荒んだ心に音楽が染み入る……

「インパクトの効果音聞きにくくなるらしいからBGM要らないっしょ(笑)」と即オフにした過去の自分に教えてあげたいです。ぶっちゃけ音聞いてても返せないからオンにしていいよって。

ここに来てやっと意識が切り替わりました。プラチナ帯での取り組みに立ち返ろう。モダンルークはソニック。新しい技術を学ぶ。すぐ出来そうな行動を立ちまわりに取り入れる!

そんな決意を胸に抱き、Youtubeを開きました。気持ちは前向きで、やる気もバッチリ。ですが、不安だけは拭いきれません。

――新しいテクニック仕入れたぐらいでまた勝てるようになるの? 周りみんな強いしさ……んー、そもそも何が足りてないんだろ。とりあえず、相手と比べてラッシュに圧が無いんだよね。じゃあ「ルーク ラッシュ」とかで検索してみるかな……………

……いやっ、えぇっ!? この中足ラッシュってやつめちゃくちゃ強いじゃん!!!!!!!!! はあ!?!?!?!?!?!?!!? なんなんこのテクニック!!!!!!!!!!!!!! あのモデルぐらい長い中足からキャンセルラッシュで最速小パンが連ガ!??!!? えええええええええ!???!??!?!?!?!??!?!?

ていうか、生ラッシュからアシスト中で触るのってこんなに強いんだ!?!?!?!? えっ、なんか雰囲気で使ってたけど、しっかり整理したら択が豊富すぎない!?!?!?!?!?!?! これを1ゲージで使えちゃっていいの!?!?!?!?!? ソニックのスピンぐらい重要じゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

こ、こんなのって強すぎますけど~!?!??!!?!!!!!!!!!!!!!!!!???????????????????????????????

こうして、覚えたてのラッシュ中攻撃を擦りまくって連勝し、無事マスターになることができました。対戦ありがとうございました。

終わりに

大事なのは、勝ち負けとか以前に健全なメンタルだったのかもしれない……っていうのが、今回の体験を通しての感想ですね……

ていうかこのゲーム、中毒性がハンパなかったです。ものの見事に二週間どっぷり浸ってしまいました。おかげで作業が滞って、スト6のダイヤ帯の非じゃないくらい現実が苦しくなってます。とてもヤバい。

まあでも、数年ぶりの純粋な2D格闘ゲームということもあり、プレイ中は懐かしい気持ちでいっぱいでしたね。そうそう、格ゲーってこんな感じだったっけー、みたいな。もっと健全なメンタリティで取り組めてたら最高のゲーム体験だったんじゃないでしょうか! ルーク君のことも大好きになれました。高い契約金を払った甲斐があったね。

ただ……何故か少しだけ物足りなさもあります。

どこぞの平成の格ゲーと違って発生21Fの隕石(中段)がバンバン飛んでこない……異様な速さの動物にF式でハメ殺されない……骨の盾を纏った謎の女に鏖殺もされない……あの、有無も言わさぬ理不尽さも浴びたくなりました。次はアケコンを買って、ギルティかメルブラに手を出すのもいいかもですね。

スト6は~、ワールドツアーはやりたいです。対人戦というものにすっかり疲れきってしまいました。ひとまず豪鬼が追加されるまでは塩漬けかな。自己満足しました。

次はモンハンライズを遊ぶ予定です。友達と少しずつ進める約束しました。だれかと協力するのが楽しみで仕方ありません。カプコン様には足向けて寝れないな~? ってなカンジです! ここまで読んでくださってありがとうございました!! ではー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?