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中小企業診断士の難易度と合格に必要になる勉強時間

日本HRが行ったアンケートでは「取得したい資格ランキング」で中小企業診断士が1位です。

あのTOEICを超えているのですから驚きですよね。

中小企業診断士は社労士や行政書士のように暗記で得点する資格ではなく、ビジネススキルと思考力やロジカルシンキングを証明する資格です。

だからこそ、人工知能(AI)がもっと一般的になったとしても生き残れる資格だと考えられています。

本記事では中小企業診断士の難易度と合格に必要な時間についてまとめました。

参考記事
中小企業診断士の難易度と合格に必要な勉強時間|資格GEEKS


中小企業診断士一次試験の難易度

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中小企業診断士一次試験はマークシート方式で7科目で構成された試験です。

合格要件は「全ての科目の得点平均が60%以上 and 40点以下の科目が1つもないこと」です。


中小企業診断士一次試験は毎年だいたい合格率は20%ほどです。

ただ、2014年(H26)以降の合格率を見ると、低くて17.7%・高くて26.0%と割と大きなブレはあります。

受験する年の運にも左右されますね。

診断士合格率


一次試験は毎年1科目だけ異常に難易度が高い科目を意図的に作る傾向があります。

その高難易度の科目が難しすぎて足切りで不合格になる受験生もいるほどです。

本来は一次試験に通過できる能力があっても、高難易度の科目が原因で足切りを受ける人が多い年は合格率が低い傾向にあります。

参考
中小企業診断士試験の科目合格・科目免除に潜む罠|資格GEEKS


ちなみに、一次試験には「科目合格制度」というものがあります。

合格要件である

「総科目の平均が60%以上の得点率かつ40点以下の科目が1つもないこと」

を一度の受験で達成できなかった場合、60点以上得点していた科目は翌年度受験しなくても良いというものです。

例えば、1回目の受験で「財務・会計」「経営法務」で60点以上だった場合、翌年の受験では「企業経営理論」「運営管理」「経済学・経済政策」「経営情報システム」「中小企業政策」だけ受けて、その中で平均60%以上とれば合格というものです。

上手くつかえば効率的に合格できるありがたい制度です。


中小企業診断士二次試験の難易度

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中小企業診断士試験の最大の難関は二次試験です。

暗記で得点できる一次とは違い、二次は一次で覚えた知識の応用で戦う試験です。

そのため、一次の時点で知識が体系化されている人はあまり勉強しなくとも受かる試験です。


二次試験はマークシート方式ではなく論述式の試験です。

一次試験は7科目ですが、二次試験では「財務・会計」「運営管理」「企業経営理論」が中心に問われます。

そのため「経営法務」「経済学・経済政策」「経営情報システム」「中小企業政策」は二次試験で使わない知識です。


中小企業診断士二次試験は絶対試験(基準を設けそれ以上得点できたら合格)と公表されています。

が、

毎年合格率が20%から大きくブレないので実際は相対試験(受験生の上位〇%が合格)ではないかと言われています。

中小企業診断士二次試験合格率推移

合格率が20%もあるので「意外と簡単?」と感じる人もいるかもしれませんが、二次試験を受けているのは一次を通過した優秀な人だけです。

一次試験と同程度の合格率ですが、見た目よりも難しい試験ですよ。


ちなみに、中小企業診断士の合格率が4%と言われるのは、

一次試験合格率20% × 二次試験合格率20% = 4%

という理屈で算出されています。

科目合格もあるので一概に算出できないので「ストレート合格率」という造語もあるようですね。


中小企業診断士合格までに必要な勉強時間は1300時間

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中小企業診断士の合格には1,300時間程度の勉強時間が必要だと言われています。

しかし、実際どれくらいかかるかというのは個人個人によって大きく異なります。

例えば、工場や小売業界に勤めていれば運営管理、銀行ならば財務・会計、商工会なら中小企業政策の知識を仕事で使っているでしょう。

どの知識も持っていない学生と比べれば非常に有利ですよね。

当然必要な勉強時間も変わってきます。

一概に合格に必要な勉強時間は決められませんが、少なくとも1,300時間以上とできるように計画を立てましょう。


参考
中小企業診断士の難易度と合格に必要な勉強時間|資格GEEKS
中小企業診断士の予備校・通信講座を比較したからわかる両者のメリット・デメリット|資格GEEKS
中小企業診断士を目指すあなたにオススメしたい厳選テキスト15選!|資格GEEKS

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