2019年3月15日に発売になったテクノラップバンド・チミドロの2ndアルバム「なのかな？」の収録曲について、思い出を綴っています。それの5回目です！

今回は、

05.skit　と　06.わんにゃんパーク

のことを思い出します。

「skit」のことは後回しにして、「わんにゃんパーク」については、2013年の7月に「わんにゃんパークEP」としてbandcampでリリースしたことがあります。
その時に自分で書いた説明があって、今それを読み返したら曲を作った経緯が割とちゃんと書かれていました。

まずはそれをここに貼ります！

チミドロが2013年の3月30日に四谷OUTBREAKで開催された「GHETTO VALLEY2!!!!」に呼んでもらった際に、このイベントはJukeをテーマのひとつに据えたものなので、「一曲でいいからJukeをやってもらえたらありがたいです！無理なら全然いいんで」と、主催のOCCHIIIさん(fromバロムワン) から事前に伺っていました。

個人的にも黒木さんから教わったりして大好きだったJukeのリズムですが、頭の中でこんな感じと思っても自分の打ち込み能力ではどうやっていいのかまったくわからず。ただ、数ヶ月前よりジュンヤさんというドラマーがチミドロに参加してくれていたので、そのジュンヤさんに頼めばなんとかなるんじゃないか。と思いました。タイミングが良かったです。

で、「わんにゃんパーク」がすごい狭い部屋の中に存在するというテーマはいつか曲にしたいと思ってずっとあったのでそれを変則的なリズムに乗せてやってみようということで、スタジオに入り、こんなリズムでやってみたい。じゃあこうしてみては？みたいな、楽器隊の素晴らしいアレンジ力もあってだんだんと形になったように記憶しています。ドラムのジュンヤさんはその一時期はJukeばかり聴きすぎて普通のドラムが叩けなくなりかけたといいます。今もそうかもしれない。

とはいえ、Jukeのリズムのカンどころというか、ツボみたいなものを分かってる自信はまるでなく、これは大丈夫なのかなとかみんなで言いながら本番を迎えたのですが、OCCHIIIさんや、その日出演していたBootyTuneのD.J.Aprilさんにも面白がっていただき、黒木さんに動画を撮ってもらってUPしていただいたりと、やってよかったなーという感じになってうれしかったです。

前置きだけで長くなった。そこから、四谷OUTBREAKの店長・佐藤さん、OCCHIIIさんに声をかけてもらって、ぜひ録音して出しましょうよ！と言っていただきました。OUTBREAKの深夜のあいた時間を提供してもらい、佐藤さんがPCを操作しつつ明け方まで録音してくれて録り終えた一曲です。そこからの編集も佐藤さんにお願いし、一方でOCCHIIIさんがリミキサーの方々に交渉してくださり、そのリミキサー陣がまず本当にいいんだろうかという豪華な面々で、こんななんだか分からない曲をすごいリミックスに昇華してくれて…と書いてると、俺たちほとんど何もしてない、ということに気づかされます。ジャケのデザインはチミドロやSOCCERBOY君やnakayoshigroupがいつもお世話になっているWさんに丸投げ状態で対応していただきました。本当にお世話になりました！感謝してもしきれません！

hanaliさん、GOVERNMENT ALPHAさん、D.J.G.O.さんまじでありがとうございます！一曲ずつ届くたびにチミドロみんなで共有して大騒ぎしておりました。嬉しすぎる！せめてこれらのリミックスだけでも聴き継がれていって欲しい。

で、今回、忙しかったりして時間的に間に合わないーというリミキサーの方もいたりして、そちらも気が向いたら送ってもらって追加していくようにしたいと思っています！進捗あり次第報告いたします。

ここで自分が言っているように、四谷OUTBREAKという理解のあるライブハウスの協力、また、「あの曲いいから出そうよ」とか「リミックスするよ」と言ってくれた人のおかげで一つの形としてまとめることができたのでした。

それが2013年で、もう6年経つわけですが、未だにリミックスを作ってくれる方がいたりして、ツイッターで検索したら「わんにゃんパーク」の、聴いたこともないリミックスでお客さんが踊ってくれてる動画が出てきたりしてびっくりします。

その時出たEPは今もこのリンクから聴くことができます。無料でダウンロードもできます。

「わんにゃんパークEP」

そしてリミックス用にボーカルなどをバラバラにしたデータもこのリンクにアップされ続けています。

「わんにゃんパークリミックス用素材」

そして、チミドロのハナイさんがまとめた、サウンドクラウドで集められる限りのリミックスリンク集もあります。

「わんにゃんパークリミックス集」

いきなり今回は情報が多くなりました。この曲はたくさんの人に面白がってもらい、未だに色々言ってもらえるので嬉しいです。

友達と千葉の御宿あたりにふらっと旅に出た時があって、その旅の途中、どこかで「わんにゃんランド」か「パーク」だったか、そういう看板を見て、友達と「行ってみようか？」「いやー、切ない気持ちになるかもよ」と話して結局行かなくて、でも言葉として記憶に残っていたので、そこから少し想像を広げた歌詞になりました。

今回のアルバムで、その「わんにゃんパーク」の前に入っている「skit」なのですが、これは、2014年にリリースされた「FRESH EVIL DEAD」というコンピ用に録音したもので、「こんなトラックが入っていてもいいんじゃない？」とチミドロみんなで話し合って決めました。

「FRESH EVIL DEAD」というコンピは、「ハバナイ」こと「Have a Nice Day!」を中心とした「SCUM PARK」というイベントに当時出演していた面々や、望月さんを中心とした「SHIN-JUKE」とか「オモチレコード」周辺の人々が大挙して参加したもので、僕らは当初この「skit」のみで参加させてもらう予定だったのですが、「それもなんだね」ということになって、「わんにゃんパーク」も収録してもらった記憶があります。

曲の出だしのカウントを発泡酒を開ける音で取るっていう、だらしない内容なのですが、チミドロのスタジオ練習はいつもこんな感じです。

チミドロ2nd FULL ALBUM「なのかな？」については特設サイトをチェック！

「なのかな？」の裏話　過去の記事はこちらから！