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血となり、肉となったバンド達

こんにちは、しかりです🌿

今回はタイトルの通り、私にとっての生きがいである音楽の中でも、特に生命線である大好きなバンド達を語りたいと思います!!

私、今まではK-popの記事ばかり書いていた人間なのですが、元々バンド(邦ロック)が大好きで、今でもその界隈に片足を突っ込んでおります。

そして、今回語るバンドは、私がここまで『音楽大好き人間』になるに至ったきっかけを作ってくれたし、私が音楽が好きなことに気付かせてくれました。
まさに、私の体の血となり肉となり、今も自分自身を構成する大事な一部になっています。

なので、今回はK-popから少し離れて原点回帰編ということで、好きな邦ロックバンドに関して書いていきます✏️


No.1 UNISON SQUARE GARDEN

初手から、バンドにあまり詳しくない方からするとなかなか難易度の高い字面ではないでしょうか。UNISON SQUARE GARDEN(ユニゾンスクエアガーデン)と読みます。

ですがこのバンド、おそらく邦ロックに精通していない人も一度は聞いたことがあるのではないか?というくらいの代表曲を持ってます。

2015年にリリースされた、『シュガーソングとビターステップ』を歌っているバンドです。

元々は『血界戦線』というアニメのエンディングテーマとしてリリースされたこの楽曲ですが、今やユニゾンの代名詞ともいえるくらい有名な曲になりました。
アニメ以外の界隈でも聞いたことがある人も多いと思います。

そして、この『シュガーソングとビターステップ』が、結果的に私をユニゾンの沼に引き込むことになったのです。

世間的に『シュガビタ』が流行り出した時、私も他の流行りの曲と同じように、この曲をなんとなく耳にする機会が増えました。

そして、そんな「なんとなく」の中で、ある時ふと「この曲めっちゃいいよな」と実感し、それまでただの流行曲であった『シュガビタ』を、本格的に聴くことにしました。
そこから、私はユニゾンの数ある楽曲に打ちのめされていくことになります。

曲調も歌詞も、全てがドンピシャ。どちらかというとバラードなどの穏やかな曲より、疾走感がある爽やかでポップな曲が好きなので(という楽曲嗜好に気付かせてくれたのもユニゾンでした)、『オリオンをなぞる』『桜のあと (all quartets lead to the?)』『Silent Libre Mirage』など、アニメを中心とした主題歌群による代表曲をはじめ、『シャンデリア・ワルツ』『プログラムcontinued』『誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと』などの名曲もどんどんと私の好みを直撃してきました。

そして、曲だけではなく、ユニゾンのバンドとしての在り方にも徐々にハマっていきました。

突然なんですけど、ユニゾンって私からすると実家みたいな感覚なんですよ。

私にとっての始点で、原点。でもなぜそう思えるかというと、ユニゾンが良い意味で、「私の中で重要すぎない」ところにあるんじゃないかと。

ユニゾンって、ライブ中も、それ以外も、常にファンとの距離感を保っているバンドなんですよね。
例えば、他のバンドのライブに行ったとき、「皆一緒に歌って!」とか、「ジャンプして!」みたいな呼びかけがあったり、あるいは「この曲ではこうするべき」みたいな暗黙の了解的な嗜みがあることも少なくないと思うんです。
それ自体が悪いわけではもちろんないんですが、ユニゾンはそういうことをしないんですよね。

ユニゾンのファンの方なら多分それが当たり前というか、ある意味居心地の良さにつながっていると思うんですけど。
ユニゾンは、「ファンに音楽を届けるため」だけでなく、「自分達のやりたい音楽をやるため」に歌って、演奏して、ライブするバンドなんですよ。

もちろん、プロとしてやってるわけなので、1人でも多くのファンを獲得して聴いてもらうというのは、むしろ必要なことだと思うんですけど、ユニゾンは、誤解を恐れず言うならばそういう「聴く側・受け取る側への媚びをしない」というのが、デビューから一貫しているスタイルだと思うんです。

逆に、だからこそ「あなたが好きな時に聴きに来ていいよ」っていう雰囲気もあるんですよ。
ユニゾンって来るもの拒まず去るもの追わず、っていう感じがあるんじゃないかと思っていて、「あなたが好きなら一緒に楽しめばいいし、別にそうじゃなければ無理に着いてこなくていいよ」っていう雰囲気が、逆にファン側に選択の余地を残してくれてるんですよね。

それは楽曲にも表れていて、例えば『instant EGOIST』って曲はライブのときのユニゾンの姿や、それに対するファンの在り方を歌ってる曲だし、『さわれない歌』もユニゾンとファンの関係性みたいのを暗喩的に歌ってる曲だと思うんです。

特に『instant EGOIST』を初めて聴いた時の衝撃は凄かったです。
この曲で感動したのは、「俺たちはライブ中も特に何か言ったり強制したりしないけど、君は君なりに楽しむ方法があるから、それに任せて周りを気にせず楽しめばいいんだよ」ってメッセージを、メロディーに乗せて、歌詞で伝えるところ。

コレって地味にすごいことだと思うんです。バンドが自分達のスタイルを音楽でファンに共有するのはよくあることだと思いますが、ユニゾンはそれよりもさらに深く、「自分達の音楽を楽しむ方法」を、音楽を使って実演しながら伝えようとしてるんです。

ここら辺の曲も大好きなので語りたい気持ちは山々ですが、深掘りするとほんとに長くなってしまうのでここら辺にしておいて…

とにかくユニゾンは音楽を通して、我々ファンにさまざまなことを語りかけてくれます。

どちらかというとユニゾンは、正統派でシンプルなバンドだと思います。楽曲では3人のギター、ベース、ドラムのみのシンプルな構成の曲が多いので(スキル的に相当難しいことしてたりはしますが)、サウンドも割とシンプルなバンドサウンド。

ライブとかでいうと、MC時間も少ないし、フェスなんかだと一言挨拶くらいで終わらせることもザラにある。ボーカル担当の斎藤さんが主なMCで、(ワンマンは別ですが)フェスのときなどはほぼ斎藤さんがなにか一言喋って終わり。でもその分、バンドが届けたい音楽を1秒でも長く演奏してくれる。

ユニゾンはシンプルにカッコよくて、シンプルに素晴らしい。
そして、いつまで経っても最高の音楽を届けてくれる。何年経っても変わらず、むしろ今も現在進行形でバンドの良さを更新しながら活動してくれている。

バンドとして(というかグループとして)長くやっていると、どこかで何かしら変化していくのは当たり前かと思いますが、ユニゾンって良い意味であまり変わらないというか…
常に当たり前の安定感・安心感を届けてくれるんですよ。
そして、新曲が出る度に最高を更新して、尚且つ変わらぬ高クオリティな曲を産み出す。

グループとして進化していくことも大切ですが、その進化や変化の中でも、ユニゾンはその確固たる安定感を持って、ファンの心を掴むんですよ。

進化しているはずなのに、好きなユニゾンはそこに存在していて、それでいて新たな一面を見せてくれる…どんな曲でも、安心して、初めて聴くはずなのにユニゾンっぽさを持ってすぐに聴き馴染みのあるような曲に変わっていく…
それが、ユニゾンがユニゾンたる所以だと思います。

私にとって、心の拠り所であるユニゾン。これからも「ちょうど良い距離感」で応援し続けたいですね。


No.2 BURNOUT SYNDROMES

二つ目にご紹介するのは、私がユニゾンの次に沼った異色バンド、BURNOUT SYNDROMES(バーンアウトシンドロームズ)

バーンアウトは大阪府出身のメンバーによるスリーピースバンドで、ユニゾンと同じようにアニメの主題歌などもいくつか担当しています。代表的なところでいうと

『FLY HIGH!!』『ヒカリアレ』『PHOENIX』はハイキューの主題歌、
『花一匁』は銀魂主題歌、
『Good Morning World!』はDr.STONE主題歌

などが挙げられます。

そしてこのバンドは、『青春文學ロックバンド』という独自のキャッチコピーを掲げて活動しています。
そのため、バンドにハマっていけばいくほど、バーンアウトの『文學』的な、独特な世界観を味わうことになります。
そして私も、そんなバーンアウト特有の世界観にズブズブと飲み込まれていった1人です。笑

私がバーンアウトの曲で最初に聴いたのが、『文學少女』という曲だったのですが、これが私にとってはまさにドンピシャでした。

私自身元々読書が好きで、「文学」とか「本」っていう主題に弱いんですよね…
で、これを初めて聴いたのが高校生くらいのときだったのですが、MVの作り方といい歌詞の世界観にといい、当時大全盛期だったボカロっぽい雰囲気もあり。ボカロ好きでもあった私の感性がこれでもかと刺激されました。

ここからバーンアウトの沼にハマった私。しかし正直、ファンの私がいうのもなんですが、バーンアウトというバンドの独特の世界観に、あまりハマれないという方ももしかしたらいるのでは?と思うのです。

というのも、上に挙げた主題歌群や『文學少女』は、わりと一般ウケしやすい曲調だと思うんです。
特に主題歌群に関しては、ある程度そのアニメ作品とのリンクや、少なからずバンドのファン以外の耳にも届くわけなので、ある程度大衆が聴きやすいような曲になるのは当然だと思うんです。

でも、私がバーンアウトの曲をなんとなく聴いていた「大衆」から、「バンドのファン」になっていくにつれて、『BURNOUT SYNDROMES』という世界観が、思っていたよりも深く、唯一無二であることに気付きました。

バーンアウトは前述した通り『青春文學ロックバンド』というキャッチコピーで、歌詞にどこか文学的な香りがしたり、小説を読んでいるような表現を感じます。これは主題歌群からもそこはかとなく感じられます。
ですが、タイアップとは関係なしに、「バーンアウトのオリジナル作品」として作られた楽曲を聴くと、その文学的な側面がより色濃く表れているのがよく分かります。

そして、この「バーンアウトのオリジナル作品」を聴いていくと、おそらく他のバンドではやらないであろう、もはやバンドの域を超えた楽曲達に辿り着くことになります。

先ほど紹介したユニゾンが『正統派バンド』なら、バーンアウトは真逆のいうなれば『異端児バンド』に分類されると思います。楽曲もそうだし、ライブスタイルも全然違うんです。

楽曲でいうと、バーンアウト自身も「挑戦した楽曲が多い」としていたアルバム『明星』も、普通のバンドでは描き切れない(手を出せない)ような、異色の楽曲揃い。
そして、私がこの『明星』を初めて聴いた時に、『BURNOUT SYNDROMES』という文豪の短編集を読んでいるような感覚を強く感じました。

一曲一曲を聴いていくと、多分正統派バンドや、バーンアウトの曲に慣れてない方からすると困惑してしまうような曲も多くあると思います。
でもそれは、バーンアウトというバンドの『文体』に慣れていないからではないかな?と思うのです。

あまり比較しすぎるのも良くないかなとは思うのですが、ユニゾンが「自分達の音楽をストレートに、且つシンプルに伝える」バンドなのだとするならば、バーンアウトは「自分達の中にある世界の物語を、色んな方法を使って映し出す」バンドだと思います。

小説で例えるなら、ユニゾンは自分達の考えや体験をもとに書き上げる「エッセイ」で、バーンアウトは自分達以外の誰かの世界を作り上げる「物語」

バンドの楽曲性の違い的にはこんなところで、他にもバーンアウトはライブスタイルもだいぶ異色。

元々大阪出身のバンドということもあり、MCはさながら芸人さんの前説のような雰囲気もあり、MC中もとにかくファンを楽しませようという工夫をたくさんしています。
そして、ベース担当でありMC担当でありDJ担当と、さまざまな肩書きを持っている石川大裕さんは、ライブ中はスタンドマイクではなくヘッドセットを装着。ライブ中もファン達へ「この曲はこんな風に楽しめばいいんだよ」と、率先して会場を盛り上げます。

そういう意味では、バーンアウトのファンに対するサービス精神は相当大きなものです。とにかく、その会場にいるファン達と最大限楽しむためにやれることを全力でやる、というスタンス。

なので、バーンアウトのライブはいつも活気に満ちています。眩しすぎる存在感と、そこから放たれる色とりどりの物語性溢れる楽曲は、まさに唯一無二。

だからこそ、最初はとっかかりづらかったり、戸惑ったりすることもあるかもしれません。
ですが、バーンアウトのサウンドや世界観にハマってしまうと、それこそ底なし沼のように、バーンアウトの作り上げる物語の虜になっていきます。
他のバンドではしない方法で楽曲を作り上げたり、強すぎるようなメッセージ性のある歌詞に、どんどん惹かれていきます。

最近だと、海外での活動にも積極的に力を入れていて、バーンアウトのどこか日本文学的な、それでいて誰にでも普遍的に伝わって共感し、言葉を超えて心を震わすような音楽が、より多くの人たちに伝わるようになればいいなと思います!


さて、今回の記事では、私が特に大好きな2つのバンドをご紹介しました。

スリーピースバンドという共通点はあっても、真逆な存在なのですが、だからこそ私はどちらも大好きで、双方のバンドのやり方にハマりました。
私にとっては、この2つのバンドは本当に生きる糧で、今という未来を作り上げてくれた存在です。どこにいても、いつでも、ファンです。

バンドに関して文章を書いたのはこれが初めてなのでなかなかまとまらなかったのですが…長文読んでいただいた方、ありがとうございます!

他にも好きなバンド何個かあるので、それについても書きたかったのですが…
予想以上に長くなってしまったので今回はこれくらいにしておきます笑笑

それではまた!

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