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25歳になってハマった銀杏BOYZ

銀杏BOYZを好きな人の中で、曲から入らなかった人は他にいるだろうか。

銀杏BOYZという存在をちゃんと認識するようになったのは去年のこと。
このときは25歳だった。

著名人のエッセイを読むことにハマった僕は、たまたま平積みされていた峯田さんの「恋と退屈」を手に取り買ってみた。

銀杏BOYZのボーカルということは知っていたものの曲は一曲も知らず、石原さとみさんとドラマで共演していた人というのが1番イメージとしてあった程度だった。

家に帰り、読み始めるとここまで赤裸々に色んなことを曝け出す人がいるのかと驚きを隠せなかった。
それとなんか全体的に汚い人というイメージも付いた。

六畳一間のアパートで夢と希望と性欲を詰めて、「青春」という名前で売り出す。
それが本を読み終えて、銀杏BOYZひいては峯田和伸さんから感じた印象だった。

そこから曲を聴いてみようと思い、代表曲からマイナーな曲まで片っ端から聴いていってみた。

高音が出る綺麗な歌声、深くて考察のしがいがある歌詞、どれも今の流行りとは遠いであろうバンドの姿が曲から想像でき、真っ直ぐという言葉すら足りないほどの真っ直ぐさ、歌を歌うのではなく、言葉を届けるように歌う荒さ、どれもが今の自分にとっては新鮮で、好きにならずにはいられなかった。

もし10代の頃の自分が銀杏BOYZを聴いたらどう思うだろうか。

過激な歌詞を大人な世界と思いただ通り過ぎるか、100%ジュースより濃くそして純度の高い歌詞に自分を重ねるか。

一生に感じるほどの毎日に、好きな人への妄想は止まらず、あれやこれやと考える自分には相性でいえば合うに違いない。

そのときの自分が出会うことはなかったが、今の自分にとってはかけがえのない愛しいひとになってしまった。

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