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クラシックギターの調弦考察,その3

具体的なチューナーの選択肢。

巷には様々なギターチューナーが存在しており、有名メーカーや無名の物も
正に玉石混淆状態。実は携帯電話のアプリは音に特化したハイスペック製品なので、精度も使いやすさも抜群に良い。しかし、自宅ならともかく発表会やコンサートでは使えないのが実情なので(舞台に持って行けないですし、鳴ったりしたら大ごと)やはりチューナー最低1つは持っておきたいもの。一昔前のラインの先に付いたクリップ式はもうとっくに廃れており、今は直接ヘッドに付けるクリップ式が一般的。プロギタリストでもコンサートで小型のチューナーを付けたまま行う人も少なくないですが、楽器製作家のある方に意見を伺うと、やはりヘッドは大事な共鳴部分の一つなのであまり付けたままで演奏するのはお勧めできないそうです。

チューナーでの混乱事例

まず良くあるのが使っていたチューナーが急に反応しなくなった事例。
まず、チューナーには万能的な(どの楽器にでも使える)クロマチック・チューナーとギターチューナー、最近はこれにベースのチューナーの切り替えまで付いていることがあります。この切り替えがベースのままですと①②は反応しません(対応外)ではギターチューナーは万能か?となると変則チューニングには対応していません。つまり⑥がレ弦などは⑥弦はミと判断するので無理なのですね。ここでの解決策は⑥の12フレットで自然ハーモニクスを弾くと、、そうです!④弦としてギターチューナーが反応してくれます。
⑤弦のソも同じやり方で③と同じ反応になります。

次に少し難しいキャリブレーション(CARIBとチューナーに表記されます)これもボタンを操作して440hz~442hzなどで合わせます。古楽の方との演奏(特にオルガンなのですと380hzでお願いしますと言われることもあります)今は一般的に442hzの事が多いので昔かった音叉や笛などが440hzのままですと気持ちが悪いかもしれません。

チューナーの電池吹っ飛び事件

様々なチューナーがある中で大体のチューナーが椅子に座ってヘッドの高さから手が滑って落とすと、何故か電池の蓋が取れて電池も見事に吹っ飛ぶ構造になっています(ネジで止まっている物以外)
大概は演奏前ですので、ステージから電池が転げ落ちても、その事情が良く分かっている同志のギター愛好家がすかさず拾ってくれます。
これは合奏のフェスティバルでは5年に一度ぐらい見かける光景ですが
何度見ても、ほっこりしますね(いやチューナーの構造を疑うべき!)

最後にやはりフェスティバルで10人ほどの合奏団のメンバーがステージでチューナーのスイッチが入ったままで演奏していて、とても美しくピカピカと音に反応してしている光景もたまに見かけます。
選曲もいっそうの事クリスマスソングにしたらよかったかもですね(笑)


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