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上海&無錫ギター編曲・指揮研修会ツアー報告その4.

さて、いよいよ講習会の始まりです!ホテルの朝食に行くと懐かしい顔が沢山見えます。

毎朝納豆と温泉卵は欠かさず食べました。最終の朝にでにーさんに「半生は少し危ないね!志基はは大丈夫だろうけれど」て言われて、え~!毎日食べてましたけれど!


こちらが講習会の予定表。
初日が13:30~15時と19時~20時のアンサンブル練習。
2日目が9時~10時半と13時半~15時。最終日は9時~12時まで。
他の先生の講義も見たいし、食事はゆっくりコンサートも多く忙しかったですが
毎日こっそりプールで泳いで短くても昼寝しました(笑)
最初の講義内容は「チングルマの詩」の作曲の経緯に始まり和声のアナリーゼ。
少し難しかったせいもあり、皆さん静かに聴講してくれました。

この後は南通の知り合いの3重奏のミニコンサートがありそこでも独奏で
「チングルマの詩」を弾いてくれました。

そして夜はまだこの後アンサンブルの練習もあるのに大宴会(笑)

皆さん顔見知りも多いので大盛り上がり!

中国の宴会習慣を御存じの方はもう恒例の、無限乾杯ルーティン!
食事も食べますが、立ち上がったり、一人一人も複数でも、そうですね
50回は乾杯しているかと。確かに落ち着かなくてうるさいと感じる方もいるかもしれませんが、この習慣で素晴らしいことを2つ挙げておきます。
まず、いま日本では「いいねん~!」と吉本の芸人がお酒でもノンアルコールでも楽しみましょう!とCMしていますが中国ではその50回の乾杯中
どんなドリンクでもOK!オレンジジュースや御白湯、健康の為かテーブルに置いてある黒酢を小皿で飲んでいる人まで「乾杯!」(笑)
日本の様に「何飲んでいるの?」も聞きません。とにかく個人やグループでの挨拶、喜び、
祝福、すべてかねて「乾杯」なのです。

もう一つは回転するテーブルのマナー。これはもう長年の慣習でしょうが
この大騒ぎの中、絶対にお料理や飲み物の回す段取りやその方向性(右回りか左回りか)を全員が把握していて、誰かがお料理を取ろうとしているのに
テーブルが回ってしまい「あ、あ、すみません!」という事は絶対に無いのです。(テーブルはとてもつも無く汚れますし、残す習慣はまだまだありますが)勿論日本でも皆さん中華料理食べている時には、キチンとマナーと
気遣いはあります。でも私が言いたいのは、どんちゃん騒ぎになって宴もたけなわで「乾杯」するために小走りの人がいたり、遠くてグラスを合わせられない時に手前の台をカンカンと鳴らして乾杯している大騒ぎの時にでも、絶対に回転テーブルの位置と誰が今何を取ろうとしているか、全員が把握しているのです。

という訳でかなりの人が酔っぱらった状態で9時からアンサンブルのリハーサル。ヴィヴァルディのニ長調協奏曲のリハをしました。
ソリストは勿論デニーさん。最初はソロや他のパートを聴かないで
弾く人が大く大変でしたが、説明したり分奏してりして整理整頓ができると
かなりまとまって来ました。メンバーが異なりますがコロナ前のレベルより
大分アンサンブルレベルが上がっています。

この日はデニーさんの部屋で軽く飲んでお開きに。
時間帯が早めに毎晩終わるのも少し嬉しいです。
(勿論日本の合宿などで楽しく遅くまで飲むのも良いのですが)

中国ではビールは常温で飲むので、部屋でデニーさんがこんな風に冷やしていました。
皆さん健康志向で飲み物は常温が多いのですが、デニーさんに感化されて
ビールは冷たい方が好きという先生増えました。



続く。

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