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作曲のきっかけ、その3

忙しい毎日でも合間を縫って少しずつ作曲をするようになってから、もう一度ターニングポイントのようなものが来ました。

ある日佐藤弘和くんと話をしていたら「志基さんてサブドミナント好きですね!」と言われて「そ、そうかな~」と返事をしたもののサンドイッチマンではないですが「ちょっと何を言っているのかわからないですが~!」みたいな感じでした(笑)

ところがしばらくして、自作の曲を弾いている時に気が付いたのです。
「あぁ!弘和が言っていたことはこれか!」という発見が。
ここで音楽を文章にするのは難しいのですが、例えば「ハッピーバースディ」という曲がありますよね。あの曲のどの部分が好きかと言われたら、
あの曲は「ハッピーバースディ・トゥ・ユゥ~」を二回繰り返してそのあとに少しゆっくりになって「ハッピーバースディ・デイア・何とかさん~」の部分がありますよね。あそこがサブドミナントなんです。
そうなんです、あの部分が大好きで自作曲もそこばかり繰り返し戻っていたのです。

で、一体この話のどこがターニングポイントかというと、自作品が出来た後で自分自身でアナリーゼ(解析)すると作曲していて思いもつかなかった事が次々と発見できる事に気が付いたのです。
そしてこれが、作曲を行う上でとても重要な事だったのですね。

大作曲家の曲を演奏や指揮するためにアナリーゼしたことはありましたが、
自作曲ではありませんでした。
書いたら書きっぱなしか、演奏のために練習するぐらいだったのですが
深く読み込むと自分でも気が付いていない傾向や音楽嗜好が見えてきて
「へ~!私こんな曲書いてたんだ!」と次のステップに進みやすいのです.

スケールのモードのの使い方にも癖があることもわかりました。
長調で第7音が半音下降するミクソリディアを意識もなくよく使っていて、
ハ長調で説明するとすぐにしフラットを付けたスケールでメロディを作り
コードもC7になりがち。するとドミナントモーションでいつでもFに行ける。ハ長調でFに行くという事はサブドミナントに行くことなので、これで
合点が行きました。

自分で書いた曲の個性や特徴が分かり始めたら、もっと作曲が楽しくなって今に至るのですね。

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