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詩「外道ら」

横浜線の三人掛けシートの隅っこで
花見名残の缶酎ハイ飲むおじさんと
春月下風邪を拗らせて咳き込む私は
忌むべき存在として生きる仲間なり
なんてったっておじさんも私も臭い
誰も座らぬ隣の席に透明のたれぎぬ
花も散り月も隠れたのにこの二人は
いつ迄も肩身を狭くして揺れている
言葉も視線も交わさぬまことの同盟
世界よこの外道らを見放し給え頼む


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