古代の人像(?)
約5000年前の蛇(頭)の偶像
ここに紹介する、古代に世界各地でつくられた人型の像は、かなり変わっています。どこがどういうふうに変わっているのか、まず目につくのはその顔つきでしょう。目、鼻の位置や形は蛇かトカゲのようですが、首から下は人の体つきとほぼ同じです。
よく見ると子供を抱いている女性のように見えます。これは女性像なのでしょうか❓
この像は日本でも、ほかの国でもあまり紹介されていないようですが、たまたま少し前に訪問した学校で図書館に行く機会があり、そこにおいてあった「世界の古代遺跡」についての大型の図鑑を開いて見ていたら、「チョガ・マミ遺跡」で見つかった像と紹介されているページがありました。たしか、女性像と説明されていたと思います。
その後、インターネットでこの像について調べてみましたが、チョガ・マミについてはいくつか情報が見つかるものの、”女性像”のはっきりした画像は以下のスペイン語のサイトくらいでした。
Choga Mami woman figure
少しだけサイトの文章を訳してみます。
El Calcolítico en Oriente Próximo. Los ídolos serpiente.
近東の金属器、石器併用時代。蛇(頭)の偶像。
最初にあげた画像と上について、サイトでは以下のように説明されています。
ウルとエリドゥから出土した2体の女性像のテラコッタ。アル・ウバイド2世の時代。紀元前4500年頃。新石器時代と比較すると、女性の表現に変化が見られ、よりスタイルがよく、若々しく、胸が小さいと想像されている。そのうちのひとつに、エル・オベイド文化に典型的な頭蓋改造(整形?)を施された幼児が描かれている。大英博物館。右:爬虫類のような外見をしていると思われる、子供に乳を飲ませる人型のテラコッタ葬祭像。”お団子 "または王冠とみられる。アル・ウバイド4世時代、紀元前3900~3500年頃、エリドゥ出土。国立博物館(イラク)
以下のサイトは、上で紹介した女性像とさらに他にもいくつか類似の古代人像の画像を掲示して、「レプティリアン(爬虫人類)」と説明していて、年代は7000年前としています。
7000 Years Old Proof of the Vrill
螺髪(らほつ)と爬虫類の顔
螺髪(らほつ)をご存知でしょうか。螺髪(らほつ)とは、仏像の頭上に現れている右巻きの髪型を指す、名称です。
古代の像に、この螺髪(らほつ)がかたどられた像があるようなのですが、その像はアジア系の顔立ちではないせいか奇妙な印象を受けます。さらに不可思議なことに、この像の頭部には螺髪(らほつ)とあわせて、これまで見てきたような「爬虫類」の頭部があるのです。
以下の動画でちょうど 09:00頃から、頭部に螺髪と「爬虫類」の顔を持つ座像が紹介されています。
日本のレプティリアン像
日本でも同じ「爬虫類」(?)の頭部を持つ像(土偶)が見つかっています。
日本の土偶の顔立ちはどこかちょっとかわいい感じがします。これはあまり「爬虫類」ぽくないですね。
新潟県で出土した奇妙な顔立ちの土偶
同じく新潟県で見つかった、土偶の頭部。こちらは「チョガ・マミ遺跡」の女性像と同じもののように見えます。「動物形土製品」と紹介されています。
解説!「発掘された日本列島2020」vol.1 新発見考古速報【文化庁】
上の「動物形土製品」は、以下の動画の05:32 頃に登場しています。
法隆寺の「獣頭人身像」
最後に法隆寺の「獣頭人身像」について、見てみたいと思います。
これは、どう見ても宇宙人、というか異形の爬虫類ぽい顔です。
鎧を着けているようですが、日本で作られたのでしょうか。
冒頭で紹介した女性像は、紀元前6500年ごろ - 紀元前3500年ごろメソポタミアに誕生した先史文化とされる、ウバイド文化の遺物、といわれています。これはどんな文明だったのでしょうか。日本にある土偶とのつながりが気になります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?