スパルタンの真実/Be Human HALO PMS プロット


 ある作戦中、B-006はコヴナントの攻撃からとっさに隣にいたカナギを庇いヘルメットが破損、頭部を強打し負傷した。
 頭を押さえて、痙攣するB-006のヘルメットを外すカナギ、その時現れたのは、よく駐屯地のはずれでハーモニカを拭いていた自分と同い年の少年の顔だった。
 一瞬、頭が真っ白になったがすぐに我に返ってファーストエイドで応急処置、彼に肩を貸して撤収する。
 肩を貸しながら移動する途中、B-006は目を覚ました。
 自分が彼女に肩を貸される形で引きずられているのを知ると、彼は言った。
俺を置いて行ってくれ、このままじゃ足手まといになる。コヴナントから逃げきれない。
しかし、カナギはそれを無視した。遂にはB-006が語気を強めて、「命令だ!置いて行け‼」といったのも無視する。
撤収する途中、案の定コヴナントに見つかってしまった。カナギは彼を物陰に隠すと一人でその部隊と交戦し始める。物陰からその様子を見ていたB-006は自分の存在が彼女を危険にさらしていると思い、拳銃をぬいて銃口を下から自分のあごに押し当てた。
敵を全滅させた丁度その時、彼が拳銃自殺をしようとしたのに気づいたカナギ。慌てて駆け寄り拳銃を取り払い叱責。
そちらが上官なのか分からない構図。
「死ぬな!生きろ‼あなたにも帰る家や待っている人がいるだろ!?」
「いない……」
「なんだって!?」
「帰る家も、待っている人も、私にはいない」

その答えに唖然となる、カナギ


 彼女はそのまま彼をランディングゾーンまで引きずっていった。
 回収地点には他の魔法少女たちもいた。
 彼女たちは最初カナギが肩を貸しているのが、誰か一瞬分からなかった。
 それがB-006であり、彼女たちを指揮するあの戦闘ロボットじみた兵士だと納得するのにハ少し時間がかかった。

 駐屯地に帰投後、B-006を衛生隊に任せると、魔法少女たちはアイちゃんにスパルタンの正体について問いただした。そうして自分たちと同い年の少年がアーマーを着ているのか?スパルタンとはいったい何者なのか?と。

 アイちゃんは、最初に彼のプロフィールについて話してくれた。

 彼は、開戦劈頭にコヴナントの攻撃で破壊されたコロニー、バーナード出身でその時すでに両親を失っていた。

 施設に入っていた彼に声をかける者があった。UNSC海軍情報部”ONI”の職員だった。

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