見出し画像

ユング的自己分析

就職活動で無限に広がる可能性に対して、とてつもなく奥が深いのが自己分析。就職活動を行う学生は必ずどこかのタイミングで自分が何者なのかわからなくなるときが訪れます。自己分析でもがいている方にとって、この記事が一助になりましたら幸いです。

読者さまの貴重なお時間をありがとうございます、ぜひ[ スキ ]や[ シェア ]をしていただけると励みになります!それでは、どうぞご笑覧ください。

あなたは、脳のどの機能を主に使っているか、ご自身と照らし合わあせながら読み進めてください。医者や脳科学者が答え合わせするわけでも無いので、ぜひ主観で、ご自身の都合の良い言葉や解釈をしていただければと思います。

┃脳の「感覚」機能とは

「感覚」とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感を使って情報を取り組む機能のことです。
日常生活でいうなら、速読が得意な人は視覚から得た情報を一瞬にして脳に取り込んでいます。職業に視点を移せば、ピアノの調律師が聴覚を使い、手に触れる弦や鍵盤の触感から総合的に判断を行い、ピアノの置かれている室内や環境に応じて最適な音に調整することができます。ワインのソムリエが液体を口に含んだんだけで銘柄や何年ものかまで言い当ててしまうのは嗅覚や味覚が優れているからです。
感覚が鋭い人にたまに出会います。この方は、認知する力;そもそも脳に入った刺激を捉える力が敏感なのか、判断する力;刺激に対して経験や知識と結びつける力に長けているのか、どちらなのでしょうか。認知能力は先天的に持っているもの、判断能力は後天的に鍛えられるものです。調律師もソムリエも、もともと持っている認知能力を知識や経験による判断能力によって磨き上げたからこそ就ける専門職なのだと考えます。

┃脳の「直感」機能とは

感覚や論理を飛び越えて、そこにある意味や裏に隠されたメッセージを瞬時に感じとる機能です。これは、どこにも存在しない答えを論理を超えて思いつく発想力や、成功体験や自信によって研ぎ澄まされた決断力と深く関係しているのだろうと思います。
他人がどう思うかを気にしてしまう人は、直感が鈍いようです。人目を気にしすぎると判断がぶれてしまう一方で、鍛えることもできます。たとえば、スティーブ・ジョブズは直感を大切にしていることは有名ですし、中には「直感は技術」という人もいます。

『他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。』
https://www.nikkei.com/article/DGXZZO35455660Y1A001C1000000/

「ハングリーであれ。愚か者であれ」ジョブズ氏スピーチ全訳: 日本経済新聞

┃脳の「思考」機能とは

先の直感とは正反対で、あらかじめそこにある正解にたどり着くために論理を詰めていくときに発揮するのが「思考」の機能です。
文法が得意であったり、数学の方程式が好きであったり、そんな方は思考力の高い人です。もしかすると、バイト先で後輩にマニュアルを作成する経験をしていれば”正解にたどり着く”ために最短距離で順序を組み立てられる力を発揮した経験と言えます。
仕事においては進め方にルールのある作業や法律の上に成り立っている専門的な仕事に就いて、経験を積みながら業務の応用や改善をしていくことで組織で活躍されることでしょう。

┃脳の「感情」機能とは

自分の情動をマネジメントしたり相手の喜怒哀楽を察知したりするのが「感情」の機能です。
とりわけ対人関係や対人能力が求められるビジネスシーンにおいては脳の感情機能は、物事を良好に発展させるための基礎能力になります。ホスピタリティの高い人やリーダーシップを持つ人物に注目が集まりますが、いつでも落ちつて行動していたりポジティブ思考であったり他人から愛されるひとは、この感情機能が周囲よりも豊かに機能しているのかもしれません。

┃強みだけで勝負できるのは天才だけ

経験や成果を振り返ったとき自分の脳でどの機能を使っていたか、おそらくそこには”どれか”ではなく、バランスやかけ合わせで脳の機能が影響し合っているはずです。そして、もう一歩踏み込んでいただければ、反応の強弱や順序が見えてくるでしょう。そこには、あなたの「強み」に直結します。もしくはあなたが持っている成功パターンの「長所」かもしれませんし、人柄を表す「取り柄」となって多くの人から愛される秘訣がみえてくると思います。
自己分析で本当に大切なのは自分を知ることでもなく、言語化することでもありません。そのパターンや能力を何に活かすか、または応募先企業でどのように活かせるかを考えよう!というのが、よくある就活アドバイスですが、私はそれだけでは足りないように考えています。
私が自己分析で意識してほしいことは「強みだけで勝負できるのは天才だけ」という冷静さです。現代のように仕事の専門家や分業化が極端に進んでしまうと、特定の能力やスキルばかりを集中して使うことに慣れきってしまって、その結果いわるゆる思考停止状態になってしまいます。
スポーツがわかりやすい例です。サッカーであれば両足でボールを蹴ることができればチャンスの機会が増えます、テニスや卓球でもフォアハンドもバックハンドも精度を磨けば攻守の幅が広がります、スノーボードやスケートボードであれば同じトリックでもレギュラースタンス/メインスタンスに加えてグーフィースタンス/スイッチスタンスでメイクすることで皆が不得意のスタンスだからこそ高得点が得られます。
仕事でも同じで、強みと弱みの両利きになるということが組織や社会で活躍するためには必要だと言うことです。

特定の脳だけ使っていたらどうなるのでしょうか。黙々と「思考」だけを駆使していたら何かの拍子に「感情」のコントロールが効かなくなりキレてしまったり、こういう働き方や業務ばかりをやっていると「直感」が働かなくなり新規アイディアや企画を考えなきゃいけないときに途方にくれてしまったり。もしかしたら、これからの未来で急に部署異動や職場そのものが変わってしまうかもしれません。そうなったときに、特定の領域だけを突き詰めていくことは自身のキャリアを狭めることは想像に容易です。
ぜひユング的自己分析で日常で使っている脳の機能でない領域に注目してください。その不足している部分を、他部署にいる同期との交流で機能を呼び起こされたり、ジョブローテションがあれば社会の変化に対応しなければならないときの即応性に寄与したりします。
自分の強みや好きなことを活かせる仕事であれば勝手に頑張るはず。そうではなく「弱み」をビジネススキルとしてどれだけ身に付けてカバーできるか。その仕事に就くかどうかは内定を取ってから考えるとして、選考の場ではご自身の弱みをぜひ前向きな未来に向けてプレゼンテーションしてください。

▼就職活動や自己分析について個別に相談したい学生専用▼
「しくじり先輩」本人|https://matcher.jp/plans/60509

ユングの心理学から自己分析にアプローチしてみました。ご自身の内面を言語化することはもちろんのこと、メタ認知や新しいジョハリの窓が開くかも!こまで目を通していただき感謝申し上げます。もしこの記事を気に入っていただいたり、ご興味をお寄せいただいたりしましたら[ スキ ]や[ シェア ]をしていただけると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?