餃子がすき。
このハッシュタグをみて、これは書かねばならんなと思っていた。
餃子歴、約25年。
レシピは体に染み付いている。
一番好きな餃子は家餃子。
おうちで作る餃子を家餃子、と私は呼んでいる。小さい頃から、この家餃子が私にとって週末のご馳走だった。
頻繁に行われる家餃子というイベントにおいて、家族のオペレーションは完璧だった。母が下拵えをし、父と私がもくもくと包む。
父の包む餃子は、皮の端まで餡がつまったみちみちの餃子で、食べると幸福度120%だ。それに比べて私のものは破れたり餡が少なかったりと貧相だった。それでも何度もイベントに参加することで、その腕は確実にあがった。
大きくなると土曜日は習い事だったから、帰ってすぐ夕ご飯だった。その頃にはオペレーションが進化していて、下拵えを終えた母は私を迎えに行き、この間に父が包む。もうすぐ着くだろう頃に餃子を焼き始め、「ただいま」と言った時には家中にいい匂いが広がっていた。
腹ペコの状態で席に着いたら餃子ができているなんて、こんなに幸せなことはない。
餃子は完全食だから、餃子の日は他におかずなどはない。餃子一点集中。もりもり50個を家族3人でたいらげる。満腹感と達成感でいっぱい。
そんな我が家の餃子。
ポイントは茹でた白菜orキャベツと、たっぷりのお味噌。溢れ出るジューシーさと、タレをつけなくてもいいくらいのしっかり味がとてもよい。
でも。
結婚してからというもの、家餃子とは随分ご無沙汰だ。まだ夫とは素敵なオペレーションシステムができていないから、つい面倒になってしまっている。
さらには「3割うまい!」が売りの冷凍餃子にハマってしまったものだから、1から作る機会はほとんどなくなってしまった。
でもこんな記事を書いてしまったから。
あの味を思い出してしまったからには。
家にはちょうど白菜もキャベツもある。
なんならあとニラを買えばいいくらい、ほとんどの材料はそろっている。
やるしかない、今週だ。
週末家餃子をやろうじゃないか。
あの頃は冷たいウーロン茶で。
今はしっかりキンキンに冷えたビールを添えて。
🥟🥟🥟🍺
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