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【脳直】妄想上の女の子②

年上の女の子


おれのミスのせいで上司を巻き込み残業中。

実はこの上司、実力を見込まれて特進した社内でただ1人の女性管理職で、しかもひょんなことからおれと付き合っている彼女だ。

きっかけは単純。
どこにでもある妬みのようなものから前任管理職(ハゲオヤジ。成績不振で窓際族に昇格?w)がこの女上司にセクハラ三昧。
見るに耐えなくておれがぶん殴って助けたとかそんなことが理由だ。
付き合ってるというよりもプライベートまで管理されてるという気分だが、そんなことは口が避けても言えない。
愚痴ってはみたが、好きな気持ちは変わらない。助けたのだって下心があったからに決まってる。

しかし、デスクの隙間から見えるあの黒タイツ…(女『ねぇ?』)

そしてヒラヒラ揺れるハイヒール…
(女『ねぇ!?』)

業務に集中しろってのが所詮無理だぜ…。
女『ねぇってば!!』

おれ(はっ!?)

女『ちゃんと仕事してんの!?ぼーっとしちゃって!ったく、誰のせいでこんな時間まで残業しなきゃいけないのかわかってんのっ!?』

おれ『うん、ごめ…』

女『職場では敬語!』

おれ『申し訳ありません』

女『ほんっとに、なにやらせてもダメなんだから』

おれ『おっしゃるとおりです』

女『だいたい、今日が何の日かわかってる!?』

おれ『はい…』

そう、今日は付き合ってからちょうど1年。
レストランまで予約したが、何時間も前にキャンセルした。

女『あぁ〜あ、あのお店行くの楽しみにしてたのになぁ〜』

おれ『埋め合わせは必ず…』

女『いいわよもう!期待するだけ損するのはわかってるんだから。それより!さっさと終わらせて帰らせてよね!』

おれ『はい…(また怒られたなー。こいつ怒ってばっかだけどおれのことほんとに好きの?)』

おれ(なんでこいつはおれなんかと付き合ってくれてるんだろうか…?最近わからなくなってきた。)

女『ねぇ!また考えごとですか!?終わらせる気あるんですか!?』

おれ『(やべ、急に敬語口調になるのは怒りMAXのときだ…)はいっ!すみませんでした!あの、その…あとは僕片付けるので、先に帰って下さって構いませんので!』

女『はぁ?ほんっとバカね、もういいわ、ちょっと来なさい。(人差し指を上に向けチョイチョイと呼び寄せられる。)』

おれ『(…さっき見てたタイツで少し息子が元気だから勃ち、いや立ち上がりたくないが行かねばならないだろう。相当にお怒りだ。)はい…。』

(トボトボと上司のもとへ)

女『さっさと来なさいよまったく!いい?あなた1人に任せたからこうなったのよ?だから、あたし1人帰るわけにはいかないの!』

おれ『はい。すみません…』

女『あーもう!しょうがないわね!ちょっと、あんた横向いてみなさい!』

おれ『??はぁ…(指示通りクイっと横を向く)』

女『(チュッ)』

おれ『!!!??な、な、な…』

女『はっきり言わなきゃわからないの?レストランも行けないし、もうこんな時間だし。あなたと一緒に歩く駅までの帰り道しか記念日のデートできないでしょ?だから、少しでも早く終わらせて、少しでもゆっくり帰り道を歩きたいの。ね?お願い…。』

おれ『そ、そんなこと考えて…』

女『さ!デスク戻って仕事しなさい!』

おれ『お、おう、あり、がとな。』

女『職場では敬語!』

おれ『はい!』

(就活中に憧れた社会人シチュエーション)

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