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ボランティアも募金もしたことのない私がオンライン学生支援を始めました

2020年が始まって、もう10ヶ月が経ったのだなぁと夕食の買い物帰りにふと指折り数えた。

特に4月からは、自分にとってはじめてのことをいろいろ経験した。オイルショックもリーマンショックも経験しなかったわたしにとって、そしてありがたいことに、東日本大震災のような大きな自然災害や、9.11の時には違う場所にいた自分にとって、今回の事は、はじめて自分がその渦中にいるような出来事になった。

人材支援を仕事にしているわたしにとって、他人事ではない出来事が沢山あって、それでもまだまだ自分自身に起きてみないと分かりえない当事者の気持ちって絶対あるなと感じました。

毎年ゴールデンウィークはまとまったお休みが取れる機会なので、アジアを中心に旅行に出かけていました。今年は2019年のうちから、チェコへの旅行を企画していましたが、もちろん国内から出ることができないようなイレギュラーな時期でしたので、断念せざるを得ませんでした。

4月頃には、携帯のダイアリーに、この未曾有の出来事の渦中、不安な気持ちを綴っていました。

ことのほか、環境に慣れるまでにそこそこ時間のかかるわたしにとって、良くも悪くもこの生活に慣れるにも少し時間が必要でした。

東京は圧倒的にメディアに取り上げられる機会も多く、実家への帰省も自粛、実家からの便りを聞くと、県外車が白い目で見られるようなことも珍しくなかったようです。

変わってしまったなぁと寂しく感じることもたくさんあった気がしますが、この出来事がきっかけとなったことも沢山出てきているように思います。離れていてもネット技術でコミュニケーションを取れること、今まで以上に会えることの大事さを感じたこと、働き方そのものを見直す企業が出てきたこと、個人個人が家の中での過ごし方を工夫するようになったこと。よかった変化という言葉では、まだまだまとめてはいけないような気はしますが、こういう変化もあったと思います。

そんな折にオンラインでの学生就活支援を開始しました。就活支援とはいえ、ビジネス目的や副業としてではなく、無料で使える就活アプリを利用して、友人2人とわたしの3人で始めたものです。

わたしと友人はキャリアコンサルタントの資格を取っていたのと、もう1人とも、学生が社会人になる前の支援をしたいという方向性だけは決まっていました。

そもそも今回の発案をしてくれた友人がいなければできていないし、土日シフトをやりくりして仕事終わりに時間を作ってくれる友人がいるからこそ、、、ありがたいご縁がつながって今に至ります。

気をつけて進めて来た事は、

励ましや希望だけを伝える事はやめる/自己理解を促せるような時間にする/企業人生ではなくて人生を選択する時に自己決定ができる支援をする

やってみて思った事は、オンラインでも支援は出来ること。こんな状況でもこんな状況でなくても変わらず出来る支援があるということ。

5月から始めた活動は早半年経過し、のべ20名ほどの学生さんの相談に乗ることができました。

採用をストップする業界や、採用人数を縮小する企業、ただでさえイレギュラーな就活に加えて、少し前からインターンシップからの選考というフローは特に大手において一般化してきているようです。通常選考の前に、そもそもインターンに受からないといけないという声や、航空業界や旅行業界を志望していたけど諦めないといけないと思っていること、先細りしないサービスを持っている大手や一方でベンチャー企業に行きたい、という声がありました。

今は、やりたいことよりも、大袈裟に言うと、どう生き抜いて行くか、先を見据えた就活を迫られているようにも感じました。そして無料のアプリでさえうまく使いながら情報をとっていくたくましさを感じる一方で、そりゃあ不安だよなと感じるシーンも沢山ありました。

早くこの事態が収まるのを願いつつ、それでもきっとコロナ世代と呼ばれるであろう世代が、時代のせいだと憂うことや、周りから、時代のせいだと言われることが少しでも少ないことを今は願っています。

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