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「1日〇時間の勉強が必要」について

 昔は意識高い受験生が使っているイメージあって大嫌いだけど、今は大好きドリテック。
 タイトルに反してこの記事は「他人と比べすぎないで」ということがメインテーマです。

 こんにちは!しまだです。

 「1年に○○○○時間で合格」「1日〇時間やれない奴はダメ」などの言説が囁かれる受験界。

 もちろん勉強時間や勉強量を重ねないといけないのが司法試験です。必要(最小限)なインプットをしたうえで問題演習を行い、過去問検討を行う。その上でインプット教材に戻り自分の弱点を探す。さらに論文短答(キモキモ口述)とそれぞれのフェーズで集中すべきものに時間はかける。それぞれの勉強に対して、いくら時間があっても足りないように感じてしまいます。

 そのこともあってか「一日〇時間やらないといけない」「合格までのは〇〇時間必要」という言説が日々出ては消え、出ては消え、また出ます。これに踊らされ、私は「勉強時間」を物凄い神格化していました。「○○時間やるぞ」と意気込み、ストップウオッチで厳密に時間を測り、手帳に書き込んでは記録する。。。
 ただ世の中には上には上がいるもんで、「あいつは12時間やっている」「この合格者は年間○○○○時間勉強していた」という情報と自分の現状とを比較してしまっていました。そして「勉強時間」で負けている自分を責め、コンプレックスを抱き、精神状態の悪化により勉強時間を減少させるという最悪の負のスパイラルに追い詰められていきました。

 地味に良くないのが、「何時間勉強」の情報に触れて無理やりその日だけやる気を出すことだと思います。その1日は1週間、どんなに長くても1か月は続くのかもしれません。でもどこかでプツンと線が切れてやる気を失い、翌月翌週の勉強時間の低下、最悪なのが「平均すると勉強時間が普通より落ちる」です。やる気のだし損です。

 もし私のように他人との比較によりネガティブな感情を持ってしまった人に言いたいことがあります。そんな幻想、捨ててください。
 もちろん勉強量を減らせと言っているわけではありません。勉強時間を比べて落ち込むのが何より最悪だと言っているのです。

 その人の勉強の進捗度合いにより勉強時間は変動したりします。とくに論文受験を1回経験すると、自分の弱点がさらけ出されるため「何を勉強しなければいけないか」ということが分かったりしします。こういう人は勉強対象が特定されそれに集中できるため、勉強できる量が自然に上がったりします。逆に言えば、弱点の分からない初学者段階でいっぱい勉強できない人だって当たり前にいるということです。

 また、その人の置かれている状況にも左右されるはずです。年齢の違い、専業兼業の違い、仕事や部活の忙しさの違い、子供や介護の有無の違い。それぞれの生活環境によって勉強時間は変わります。

 比較すればキリがないのです。
 それなのにどうして人間は、、、(略)

 私から提言するのはとにかく「他人との比較はやめましょう」です。
 それよりもスモールステップでいいから自分の中での比較をしましょう。「昨日に比べて今日は少し勉強できた」「残業で大変だったけど10分勉強できた」「今月は大きな波がなく継続して勉強できた」という小さな積み重ねを大事にしてください。Twitter上の合格者の提言ではなく、今の自分を見つめてあげてください。

 自分の中の積み重ねや成長を見つめ続けると、少しずつポジティブな感情が生まれます。自分の中の蓄積を信じてあげることができるようになります。完璧ではないけど確実に成長できているという実感は、他者との比較の中では生まれない効果です。
 そして自分の今を見つめ続ければ、勉強時間に波が出ることも減っていきます。そして少しずつ少しずつ自分の「分からない」が何かが分かってきます。こうなれば勝ちです。放っておいても勉強時間は自然と増えていきます(増えなくても焦らないでー!)。

 今の自分を見つめ続け、その過程を一日一日記録していく。これこそが「勉強できなかった」コンプレックスを抱く人への最強の処方箋と考えます。効き目は遅くとも効果は絶大です(エリートはいいのです!この際放っておきましょう。添削・個別指導では頼りましょうw)。 

 まだまだ私も修行中の身で、とかく数多の項目において他人との比較をしてしまいます。そのたびに「自分」に還ることを意識するようにしています。そんなステップにあなたも入りませんか?

 この記事が、勉強時間に悩む受験生にとって少しでも気持ちを和らげられることを祈念しております。

 ではまた!今日も一日頑張りましょう!

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