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人生曲線〜自分への投資をしている時間〜

菊池雄星選手が地元花巻に屋内練習場を作るというニュースに触れて、色々と調べていたところ、関連して大谷選手と菊池選手を育てた花巻東高校の佐々木監督の記事を見つけて、読んでいてなるほどなあと思ったと同時に思い出したことがあります。

八幡高校の1年生の時だったと記憶しているのですが、学校行事の特別講義で数学の先生が「人生曲線」というタイトルの話をしていました。

人生は正弦曲線(サインカーブ)のようなもので、山あり谷ありだけれども、大切なことは、サインカーブはX軸の上と下の面積は一緒だというような内容でした。徳川家康とか豊臣秀吉とか人生の終盤で大事を成し遂げたような歴史上の偉人と言われるような人たちはきっと若い頃にすごく苦労をしていて、X軸の下側の面積がかなり大きくマイナスになっていただろうから、終盤はすごく充実した人生を歩んだのだと思うよ、というようなお話で、妙に納得したのを覚えている。

苦労も充実も、不幸も幸せも、プラスマイナスゼロ。
人間が生きる上で大事な哲学だと思ったのですが、それを数学を使って説明されたので、理数科で数学好きだった僕には胸躍る話でした。

僕たちが子供の頃は「若い頃の苦労は買ってでもしろ」とよく言われたし、恩師の小嶋さんからも「20代の時の経験はすべて自分の血や肉になるから、今、大変だけど頑張りなさい。」というような事を言われた。

大谷選手や菊池選手とは全くスケールが違いすぎて、恐縮してしまうのですが、僕も当時から、建築家になりたいという夢を持っていたから、みかんぐみでの修行の時間(最近は兵役と呼んでいる(笑))は自分の夢に対して必要な投資の時間だと思っていました。

(当然金額は書けないけど) 入社して5年目くらいまでは、お給料はとんでもなく安いし、休みもほぼなし、事務所にお泊まりすることもしばしば、週末もければ1ヶ月半くらい休みなく働いていることが通常でした。

一度試しに計算してみたことがあるのですが、月に300時間くらい働いていた時もあって、よし!頑張っている!(笑)とか自分で喜んでいたりもしました。(投資だから、たくさんしたほうが当然リターンが多い)今から考えると、全然人並みじゃなかったと思います。(笑)

とにかく人よりも早くそして多くの経験を積むことこそが、将来の夢への近道だと信じていたのです。

もしもあの時期の僕がそんな苦労をせずに、人並みのお給料で人並みに働いて人並みにお休みをもらって、きっと僕は今みたいに好きなことをして食べていけるようには、なれなかっただろうなと思います。

今年48歳になる年男ですから、来るべき50代に向けて時間を消費しない生き方、自分への投資の時間を持ちづけるべきだな、と強く思った2024年の年初めでした。

サインカーブをもう一度Y、Y < 0 に持っていく年にしよう!



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