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フォトコンテストの楽しみ方

写真の楽しみ方として、フォトコンテストに応募するのも一つの方法です。写真を撮って、ハードディスクに保存しているだけでも楽しいものですが、どこかに発表することによって、ほかの人にも見てもらえ、モチベーションアップにつながると思います。

カメラメーカー、地方自治体、カメラ雑誌、新聞社など、フォトコンテストには応募数が数十人から数万人規模まで大小様々なものがあります。各コンテストの中には、風景、人物などカテゴリー別に分かれていることが多く、自分に適した部門を選ぶことができます。応募は、データの場合やプリントの場合もあります。賞としては、雑誌に掲載される、地元の米、ドッグフードといったものから、賞金100万円副賞高級カメラというものまであります。応募が有料のフォトコンテストもありますが、ほとんどが無料で応募できます。自分で撮影した写真の中から、お気に入りの一枚や自信作など応募してみてはいかがでしょうか。

フォトコンテストの目的は、人それぞれです。楽しみ方として、腕試しや発表の場として、または賞品や賞金稼ぎのつもりで応募するのもありです。PCの中に眠っている一枚を応募するだけで、100万円になれば誰だって嬉しいものです。運が良ければ、仕事に繋がったり、写真展や写真集に発展する可能性もあります。(詳しくは別の機会に書きます)そう考えるとフォトコンテストにはいろいろなメリットがあります。デメリットといえば、応募する手間だけの問題です。

ベストセラー本「夢をかなえるゾウ」という本があります。その中に「応募する」ということが書かれています。応募することによって、身の回りの生活が一変することがあります。



フォトコンテストに入選するコツ

フォトコンテストに入選するコツは、上手い写真を撮ればいいというものでもありません。10人の審査員がいれば、10人とも違う写真を選ぶ可能性があります。ただ押さえておきたいポイントもありますので紹介します。

各応募規定に従う

おそらく応募規定に従ってない応募作品が3分の1はあると思います。
データサイズ、プリントサイズをしっかり確認しましょう。A4プリント以上の規定にも関わらず、ハガキサイズのプリントを応募したり、テーマが「夏」にも関わらず「冬」の写真を送ったりすれば、いくらいい写真でも入選の可能性はありません。細かいことを言えば、「応募票をプリントの裏面、真ん中に貼ってください」と書いてあれば、しっかり真ん中に貼りましょう。応募規定をしっかり読むことが重要です。ここをクリアするだけで、上位3分の2に入れます。

ビギナーズラック

初めてフォトコンテストに応募して、いきなり入選する話はよく聞きます。それにはちゃんとした理由があります。難しいことは考えずに、自分の気持ちに素直に写真を撮っているからです。写真の知識を身につけることは素晴らしいことですが、あまり頭でっかちになるとシャッターが押せなくなります。コンテストのための写真を撮るようになると、落選した時に写真が嫌いになってしまいます。臆することなく、自分の写真に自信を持って応募しましょう。

応募を続ける

自分の中のベストショットを送っても落選したら残念な気持ちになります。応募数の約0.1%が入選と考えれば、それは仕方ありません。そこでフォトコンテストを諦めてしまう人が多いです。もったいないです。落選するのは当たり前と思っていた方がいいです。私は今まで数百回落選しています。おそらく落選回数日本一だと自負しています。気持ちを保つコツは、入選のことは考えずにルーティーンにすることです。「毎月この雑誌のコンテストに応募する」「季節ごとに新聞社のコンテストに応募する」など、まずは1年続けてみるときっと何か掴めるでしょう。

執着しない

コンテストは遊び、ゲームと考えましょう。応募したら忘れるぐらいがちょうどいいです。数ヶ月後、賞品が届いて「そういえば」という感じです。
執着すると、落選した原因を主催者や審査員へ向けてしまいます。「あの審査員は何にもわかっていない」という不平を言うようになります。でも本当にそうでしょうか。写真のことが何にもわからない人に伝わらなければ意味がありません。審査員が有名写真家さんであろうが、主催企業の社員さんであろうが関係ありません。
また審査員が好きそうな写真を選んで応募した方がいいかという問題もあります。審査員が動物写真家さんの場合、同じように動物を撮った写真を応募した場合どうなるでしょう。私は審査のハードルがかなり高くなるような気がします。少々の動物写真では納得してもらえないでしょう。その辺りの判断は人それぞれですが、私は審査員によって応募する写真を変えたりはしません。常に自分がベストと思う写真を応募するようにしています。でも、実際に入選することが目的なら、審査員の好み、過去にどういった作品を選んでいるか、徹底的に調べるといいでしょう。

落選した写真は、悪い写真ではない

審査員も人間です。たまたま目に入らなかっただけかもしれません。自信作や気に入っている写真が落選した場合、別のコンテストに応募しましょう。そこで日の目を見るかもしれません。それでもダメなら、もしかしたら組み写真として貴重な一枚になるかもしれません。落選はいろいろなことを考えさせてくれます。

タイトルがすぐに決まる写真は入選しやすい

逆にタイトルがなかなか決まらない写真は入選しにくく感じます。
写真とタイトルで一つの作品になります。二つが合致したとき、作品は大きく羽ばたきます。

同じような写真を応募しない

同じような写真を撮影していて、どれもいい、選べない、ということもあるでしょう。そこはしっかり1枚を選びましょう。審査員にどれか一枚選んでもらおうという考えはマイナスです。例えば、友人からlineで同じような写真が何枚も送られてきたらどうでしょう。せっかくのいい写真が、2枚あることによって価値が2分の1に、3枚によって3分の1になるような気がします。自信を持ってガツーンと1枚だけ選んで応募しましょう。選ぶトレーニングにもなります。その方が審査員の心に響きます。

過去の入賞作品を見る

多くのフォトコンテストでは過去数年分の入賞作品を見ることができます。しっかり研究する必要はありませんが、一通り見ておきましょう。単写真が多いか、組写真が多いか、なんとなく傾向を掴んでおくといいでしょう。

風景は辛抱

風景写真の場合、晴れた日にその場所に行けば必ず撮れるような写真は入選しにくいです。霧で覆われ僅かな隙間からメインのスポットが見えていたり、雷、虹など、滅多に見ることができない瞬間を写真に収めると入選する確率が上がります。その瞬間まで辛抱して待つ、または何回も通うことになります。

人物は度胸

家族や友人を撮影するのは比較的簡単ですが、街を歩いていて面白い人に出会うことがあります。写真をやっている人なら撮影したくなります。勝手に撮ったり、無理やり撮ったりするのはNGです。相手の懐に飛び込む度胸が必要になります。「格好いいファッションですねー。1枚写真を撮らせてもらえませんか?」この一言が大切になります。このときOKが出るか、断られるかは、度胸、そして間合いの詰め方次第です。慣れれば高い確率でOKがもらえるはずです。NHK「鶴瓶の家族に乾杯」の鶴瓶さんの間合いの取り方は一級品です。

カメラを持ち歩く

心動く瞬間は突然現れます。その時に備えていつもカメラを持ち歩きましょう。それは高級である必要はありません。カメラがあるかないか、それが重要です。それを考えるとスマホは最強です。

絶景は必要ない

コンテストというと世界を巡って誰も見たことのないような絶景をイメージするかもしれません。しかし、どこにでもある風景を、誰も見たことのない視点で捉えることの方が重要です。


以上のようなことが考えられますが、気づいたら追々書いていこうと思います。


フォトコンテスト応募情報サイト


下記サイトにフォトコンテスト情報が掲載されています。

登竜門
公募ナビ
日本写真企画
読売写真大賞
カメラのキタムラ

など他にも個別でもいろいろあります。


これから具体的に各フォトコンテストに挑戦している様子を書いていこうと思いますので、もし挑戦してみようという人がいれば、一緒に楽しんでいきましょう。


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