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バイヤーが教える、最強の靴選び

紳士靴には不思議な魅力があり、履くための靴ならば2万円程度の靴でも必要条件は満たすのにもかかわらず、
20万円の靴が売れ続けているという市場もあります。

本記事の著者である私は長年靴の販売・バイイングに関わってきました。紳士靴を学ぼうと思えば書籍はいくつかあるのですが、そこにはいくつかの問題点もはらんでいるのです。
多くの場合はしっかりとした冊子の場合は極端にマニアすぎるし、「紳士靴入門」系の本は極端にへんてこな靴の紹介をしているのです。(ましてや靴を磨き方の章では、信じられないような磨き方もしているのです!)

これより以下の2点に留意をしながら、本記事を書き上げていきたいと思います。
・ メーカーに依存しないブランドの提案について。あくまでも自らの経験に基づいた提案
・ 体系的に書き上げられている入門本ではなく、すぐにでも実践できるような靴の提案方法

自分の感覚的には電車の中で多くの人の靴を見渡してみても100人中3人ぐらいしか、しっかりとした靴の選び方ができておらず、紳士靴を愛してやまない自分としては、とても悲しい気持ちになります。

そんな皆様にももっと紳士靴の世界を知ってもらいたく、そして紳士靴によってよりよいライフスタイルが送っていただければと思いこの記事を書きました。

本稿の目的は大きく3点あります。
1、まずはなぜちゃんとした靴を選ばなくてはいけないのか
2.シーンに合わせて靴をちゃんと選べているのか (靴にはどんな種類があるのか)
3、どのようにして靴を磨けばいいのか

実践も込めてこの紳士靴の知識を自然な流れで知っていただきたいと思い、今回は二つのケースを用意しました。

ケース①
年収400万円の今年入社の新入社員。仕事は商社マンで比較的がしがし歩き回る仕事になりそうだ。先輩からは靴は3足ぐらいは持っておいたほうがいいと言われたもののなにを選べばいいのかわからない。社会人にもなったことだし1足3万円ぐらいの靴を買いたい。

ケース②
年収800マン円の大手企業社員。ボーナスも120マン円ほどもらえるようになり、もう少しで課長の席も見えてきている。スーツは8マン円ぐらいのものを買うようにはなってきたが、靴の中選び方がイマイチわからない。スーツにも遊びを出せるようになってきたし、そろそろ靴も10万円ぐらいのいいものを買ってみようかな。

このケースを解く過程で、「2万円と20万円の靴の違い」「イギリス靴とイタリア靴の違い」「靴の磨き方」などを知っていただければと思います。
全文1万字のnote記事となっております。


目次

1、紳士靴の魅力
2、シーンに合わせて選ぶ靴
‐靴の形
‐靴の生産地
3、靴の手入れ方法
‐本気で磨くパターン

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