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弱みは弱み、強みは強み

「苦手科目を克服しよう」
子ども達の勉強の中で、今も言われないわけではもちろんないけれど、昔ほど言われなくなっているようには感じる。私が子どもの頃、苦手科目を無くすことはもっと当たり前のように先生達から植え付けられていた考え方だったように思う。

受験までの1年間、夏休みの40日間。
同じ限られた月日の中で、苦手科目を克服するための努力をすることと、得意科目をもっと得意にするための努力なら、前者より後者の方がよっぽどリスクが少なく効率が良い。
なぜなら苦手なものと向き合う時間より、得意なものと向き合う方が楽しいし、その後の人生に良い影響を与えるだろうから。

それに苦手なものに向かう(本人にとって)損な時間なんて、「それを克服しよう!」という心理より「それを回避しよう」という心理が働きそうだから、違うことばかりしててやっぱり効率が悪いはず。

ところで、弱みを強みに変える、とか、視点を変えれば弱みも強みになる、という話はよく言われる。
もちろんそれも良いと思う。
でもどこかのコンサルタントの先生に洗脳されすぎたり、どこかの自己啓発セミナーでマインドコントロールされすぎたりするほどに、そこにこだわりすぎるとかえってリスクが大きくなる。
実は弱みはやっぱり弱みなのかもしれないし、強みをさらなる強みに伸ばす方が楽しいし、その後の人生に良い影響を与えそうだ。
だから弱いところに注意を向ける時間より、強みをもっと伸ばす方が良いと思う。

ということはまずは、余計なプライドを抜きにして、自分自身を知ることだろう。弱みであれ強みであれ何であれ、等身大の自分を知ることによって、次に何に注意を向けるか、何に注意を向けないかが明確に方向付けできるのではないか。
その方が、その後の人生に良い影響を与えるように思う。

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