食わず嫌いの先に見えた景色。
申し訳ございませんでした。
完全に舐めておりました。
ただの食わず嫌いでございました。
こんにちは、さくらです。
本日美術館へ行ってきました。
人生初の美術館です。
30数年生きてきて、ただの一度も行ったことなかったのです(笑)
わたし自身、芸術才能とは無縁な人生を送ってきたもので、わたしのわかる世界ではないと勝手に敬遠してきました。
(絵を描く、歌を歌う、楽器を弾くなど全部下手。(笑))
そんなわたしがなぜ急に美術館に行ったのか。
それは、4月のセミナーの読書法のときのことでした。
「バラバラのピースがとっ散らかった妄想世界を、映像化するにはどうしたらいいか」
という問いに対して、
「美術館で感性を磨く」
とのアドバイスを受けていました。
イメージに対する先入観をなくして、背景のストーリーを感じる訓練をすることが大事だと気付きをいただいたにも関わらず、完全に「面白くなさそう」の先入観で行くことを拒んでいました。(大変申し訳ございません。)
そして時は過ぎ昨夜の事。
ふとした会話の中に「美術館」のワードが出てきたのです。
あ、これは来たな。と思ったのですが、その時点では美術館に行く気は全くありませんでした。(ごめんなさい(笑))
そのまま眠りについたのですが、わたしは夢を見ます。
※ここからわたしの妄想ワールド入りまーす。
様々な色がぐちゃぐちゃに混ざりあって、まとまったり散らばったりを繰り返しています。
その色の後ろには人のようなもの、鳥のようなもの、なんだかはっきりしませんが、何かがいるのです。
時に真っ黒になったり、真っ赤になったり…
パステルなイメージではなく、どちらかというと重く暗めの色合いでした。
それがぎゅっと中央によって、バンっと弾けた瞬間に視界が開けたような、そんな感覚を感じたのです。
あ、妄想ワールドお付き合いいただきありがとうございました。(笑)
意識が戻ると、心臓がバクバクになっていて、なぜだか目を開けることができませんでした。
(そしてそのまま二度寝して昼前まで寝ちゃいます。(笑))
完全に目が覚めた瞬間に「美術館、行かなきゃ!」そう感じたのです。
直感を信じることが大切だと前の記事でも書きましたが、自分が良いと感じたらすぐにやっちゃう人間なので、今まで避けまくっていた美術館になんの躊躇もなく足を運んでいました。
美術館に入った瞬間、すべてが浮き出たのです。
三次元世界なので立体なのは当たり前なんですけど、幽体離脱的感覚といいますか、物の中から、物が浮き出てくるようなそんな感覚になって鳥肌が立ちました。
現在福岡市美術館では、「高畑勲展」をやっています。
高畑監督と言えば、「かぐや姫の物語」や「アルプスの少女ハイジ」、「火垂るの墓」など数々の有名アニメーション映画の監督やプロデューサーを務めた方です。
ジブリで有名な宮崎駿監督とも数々の作品で共に製作を行っています。
そんな高畑監督の
アニメーション映画で「思想」が語れるんだ
「思想」を「思想」として語るというよりものに託して語れる
という言葉に向こう側が見えた気がしました。
「背景のストーリー」とはまさにこのことなのではないかと、その展示から5分ほど動けなくなったほどの衝撃でした。
伝えたいことはここ、でもそれをセリフとして伝えるのではなく、キャラクターの表情や行動、色彩、音楽を使って伝える。
その背景をいかに視聴者側に思考するストレスを与えずに伝えるか。
絵コンテと一緒にたくさんのメモ書きがあって、ひとつの作品、いや、ひとコマひとコマにたくさんの想いが込められていることを物質として見ることができて、大変感動を覚えました。
わたしが何かを伝えたいとき、ここまでいろんな背景を考えて伝えていたか振り返ってみると、ただただとっ散らかった頭の中の1ピースを出すだけで、それぞれの繋がりや意味を考えようとしていなかったなーと大きな気付きを得ました。
何かを伝えるためには、膨大な想いと思考がなければ伝わらない。
想いを乗せること、その意味が腑に落ちた気がしました。
他の絵画の展示もそうですが、一見するとわたしにはわからない芸術の世界観です。
何がどう評価されて、「素晴らしい作品」だと言われているのかはわかりません。
でも確かに誰かの思想が作品を通して、誰かの心を動かした。
だから「素晴らしい」という評価を得ているんです。
自分がこれから発信していくこと、そのすべてに想いを乗せて、理想の世界観をしっかり持ち伝えていくことが本当に大切であることを食わず嫌いだった美術館から学びました。
3時間心動かされっぱなしだったので、大濠公園(福岡の大きな公園)の景色を見て興奮を静めることのできた素敵な時間でした。
初めてのルーヴルは何てことはなかったわ(宇多田ヒカル)
くらいに、これからは美術館にいくことを宣言します(笑)
今回もお読みいただきありがとうございました。
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