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コミュニケーションをデザインする

僕は人の言葉を信じない。

人の意図を汲み取るよう心がけている。


「ほんと腹立つ!その期日だと現実的に厳しいのに!理想論ばっか語りやがって!!」


疲れているときや精神状態が不安定なとき、上司や友達に言われた何気ない一言が妙に頭に来ることがある。

いつもは全然気にしない程度の言葉尻の違和感も、感度10倍のアンテナが受信してしまう。

そのとき僕は思った。

コミュニケーションは、言葉以外の要素が意外と大きく影響してるんじゃないかな。。?

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言語情報…7%
聴覚情報…38%
視覚情報…55%

これはコミュニケーションにおける、3つの情報が占める割合を示したもの。つまり、コミュニケーションにおいては、意外にもノンバーバルコミュニケーション(非言語情報)が情報の9割以上を占めていることになる。

LINEやSlackなどの言語情報で齟齬が生じたときに、対面やzoom・Skypeなどの視覚聴覚情報で補うことができる場合があることを考えると、上記の比率はあながち間違いじゃないなと思う。
(LINEやSlackにスタンプがあるのは、言語情報を補助する上で大きな役割を持っていると、僕は感じている)

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「ご飯行きませんか?」
という問いかけも、気のおけない仲間に言われるのと、連日自分のミスでトラブルが多発しているときに普段まったく話さない上司から言われるのとでは意味が違ってくる。(後者の場合も意味が2通りある)

それだけを見ても、言語情報がいかに脆いかがわかる。

加えて、情報の受け手自身の精神状態によっても、言語情報の意味が大きく変わることがあるのも考慮に入れておきたい。

自分が疲れているとき、人からの何気ない一言にイライラしてしまう経験があるのは僕だけではないはず。(だよね?みんなもあるよね??。。。え、そうだよね!?)

言語情報が脆いことを知っているからこそ、僕はなるべく発信者の言葉そのものではなく意図を汲み取るよう心がけている。

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取引先Aさん「この前依頼したあれ、終わってますか?終わってないなら理由教えてください」

こういったコミュニケーションがあるとする。
一見すると、進行が遅いことを責め立てているように見受けられなくもない。
だけど、取引先Aさんが以下のような性格だということを知っていたらどうだろう?

[取引先Aさんの性格]
・伝えたいことを端的に伝える人
・人にベクトルを向けずに、常に課題解決にピンを置く人

性格を知っていれば、取引先Aさんからの質問は別に自分を責め立てたいわけではなく、今詰まっていることがあれば解決したいだけなんだな、と推し量ることができる。

だから上記の質問をされても変に萎縮する必要はないし、責めやがって!と苛立つ必要もない。

言葉を言葉そのものとしてとらえてしまうと、コミュニケーションの不和が生まれ、もったいないことにお互いの関係性にヒビが入ってしまう。一度ヒビが入ると、その後は別の場面におけるコミュニケーションにおいても、最初にヒビが入ったときと同じように解釈してヒビを拡大させてしまう。

それってとてももったいない。

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言葉って武器だし防具だし、魔法でもある。
ビジネスにおける大きな一手になることもあれば、誰かを殺すこともできる。自分や大切な人を守ることもできれば、ふとした言葉が(その人の)世界を照らす光にもなる。

言葉に大きな力があることをわかっているからこそ、言葉だけで判断することを僕はやめた。

そして言葉の力を、言葉のもつ性質を、僕はこれからも追求していきたいし、みんなに伝えていきたい。

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