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目標がない僕へ

僕は田舎に住んでいる。
畑と川しかない、住人はとても優しいが。
噂好き。
自分の住んでいる島が好きかと訊かれたら
僕は嫌いだと言いそうになる。
高校を通うのに、バスで片道1時間弱だし
Wi-Fiも通じないし、すぐ通信制限がかかる。
人気動画も見れないし、ゲームも超時間できない
教室で友人と話が噛み合わない時もあって悲しい気分になってしまう。
早く高校を卒業して、都会の大学に進学したい。
僕は、そんな気持ちで毎日生活をした。
そして僕は高校を卒業した。
当初は大学に進学する予定だったが、僕の成績では大学にはいけないことを教師に言われた。
僕もなんとなく、そう思っていた。
僕は友人がいくと行っていた専門学校に着いていくことにした。
友人は音楽が好きで、将来音楽関係の仕事に係わりたいと言っていた。
僕も、その友人影響で音楽を軽く齧っていた。
高校の延長ででいいやと心の中で、そう呟く。
友人と同じ学科に進学したが、そこはまるで僕が行っていい場所ではなかったと心底後悔した。
僕は専門学校を気づけば3ヶ月でやめていた。
僕はここでただ上京だけすればよかったと後悔を覚えた。
親にこのことを言ったが、親は親だ。
僕の考えていた事を分かっていたし、さっさとここに戻って来てとだけ伝えたが。
僕はそれだけはごめんだ、とだけ言って電話を切った。
それから親とは連絡をとっていない。
たまに、一緒に上京した友人に会うが。
毎日が楽しいとだけ、僕に訊かせる。
僕は愛想笑いでその場を終わらせる。
それから僕はフリーターとして毎日毎日時間を消費していく。
それが3年続いた。
3年がすぎたから、変わるはずがない人生。
3年で色々なことが起きたが、それも僕の人生だと思っている。
たかが本を一冊読んだだけで人生は変わるはずがない。
僕が読んだ本の一ページに、こんな記載があった。
本をいっぱい読めと、いろんな人の人生が詰まっていると。
最初は、表紙に惹かれ本を購入した。
それを読んでいるうちに本が好きになった。
この歳でいろいろと本を読んで、勉強した僕が本当にやりたい事がわかったので、僕は今年から専門学校に通うことにした。
次はやめないと心に刻みながら。
以前友人が、毎日が楽しいと言っていた事が今の僕はわかる気がする。
田舎が嫌いとか、最初は言った。
たぶん田舎でやる事がない、目標がない僕が嫌いだったのではと思う。
だからこそ僕は思うのだ、人それぞれが目標を持って生きていると。

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