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⑬ 33歳 第1子妊娠 (凍結胚盤胞移植)

いよいよ移植→判定日のお話です。

当日はクリニックに到着すると血液検査の後、(卵を育ててくれていた)培養士さんとの話、移植という流れで、凍結していたグレードAの5日胚盤胞を移植しました。

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ちょっと余談になりますが、

加藤レディースクリニックの培養士さんはみなさん若くてとてもフレンドリーな印象があります。分からないことや、細かい質問にもたくさん答えてくれるので、(診察室でそっけない先生に当たってしまったら・・・)ここでしっかりと聞くのがお勧めです!!

この日の培養士さんも、沖縄に住んでいるとお話すると、私も沖縄大好きなんです!と、熱く語ってくれて、遠方不妊治療に対しての不安を吐露すると、海外の方もいらっしゃるしと詳しく色々と教えてくれました。

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詳しいタイムスケジュールは省きますが、このクリニックででは移植が決まってから、実際の移植まで、結構待ち時間があります。

並びのナチュラルローソンに行ったり、道路を渡った先のスタバに行って縁起のいい文庫本を読んだり…ここら辺のカフェ事情もだいぶ詳しくなりました・・・。

そしていよいよ時間になり、オペ室に向かいました。


前にこの記事でも書きましたが

移植のオペ室で、一度私の身体から離れた卵と久しぶりに液晶上で再会しまた私のお腹に帰ってきてくれた…と暖かい気持ちになりました。

うちの子は産まれる前から色々な人に育ててもらっているのね。なんて(実際そんな気持ちの余裕は全然ないのに)余裕ぶってそんなことを考えていました。

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判定日までは1週間。


とてもとても長い1週間です。

前回はなんだかんだ「普通」に過ごすことを「意識」しすぎてしまったので、今回は妊婦のつもりで、ニヤニヤしながら過ごしていました。

リアルタイムのブログではないので、もったいぶらずに書きますが、




判定日、結果は陽性でした。

確かhcg89だったと記憶しています。


タイミングから、人工授精、蕁麻疹との戦い、両側卵巣膿腫の開腹手術、体外受精…やっとやっと妊娠出来ました。

震える手で、夫にメールをし、母にも連絡をしました。


あーお腹に赤ちゃんがいる。

あんなに欲しかった、欲しくて欲しくてたまらなかった赤ちゃんがいる…

と気が付いたら、血液検査の結果がかかれたシールが手汗でくしゃくしゃになっていました。

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結婚して6年、卵巣膿腫が原因だったのか、もしかしたら術後に癒着していたのか、卵巣のピックアップ障害か、最終的に原因はわかりませんし、6年で授かることができたことが長いか短いかは人それぞれだと思います。


でも、私にとっては長かった。


生きてきて、一番、しんどかった。


努力してもどうにもならないこと、


女性としての自信喪失


妻としての自信喪失


嫁としての自信喪失


小さい頃から「広く」「浅く」だけど、そつなく何でもできたし、就職も大手にすんなり決まったし、自分のことが割と好きな方だった。

のに、どんどん自信を無くしてどんどん自分を嫌いになって、どんどん人前が苦手になって、自分の「選択」が間違っていたのではないかと、後ろばかり見てしまいがちな6年間でした。


でも、不妊治療ってそういうもので、私だけでなく、きっと誰もが同じ精神状態に陥ってしまうと思う・・・

だって、赤ちゃんが欲しいことは本能だから。

人の妊娠を喜べない気持ちも、

自分のことを責めてしまう気持ちも、

妬みとか全部ひっくるめて、

それがもうきっと備わっている本能なんじゃないかなと思います。


今お腹に赤ちゃんがいる。

それは、頭のてっぺんから、足の指の先まで、急にガソリンが満たされたような、一つ足りなかったピースを見つけてはめたような、全身流れていたものが総入れ替えしたような、新しい自分になった気持ちでした。


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28歳 結婚を機に東京から沖縄へ

30歳 妊活スタート

    初めてのクリニック

    基本検査

    タイミング 4カ月

    人工授精 3ヶ月

    身体中に蕁麻疹

    大きい病院でMRI検査 

    両側に卵巣膿腫が見つかる

31歳 東京の病院で開腹手術

     沖縄に戻り経過観察

     無事生理再開

     排卵を確認

     病院に通わず妊活を再スタート

32歳 約1年排卵日チェッカーでの妊活をするもできず

     体外受精に踏み切る決断をする

     加藤レディースクリニック初診

     新鮮胚での移植が決まる

     自然周期で1つ採卵

     受精確認

     分割新鮮胚移植

     結果は陰性

     2回目の採卵

     結果は空砲

33歳  3回目の採卵

2個採卵→胚盤胞に 

     胚盤胞移植

     陽性判定 →(リアルタイムではないですが)今ココ



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