20.お金の余裕は心の余裕
クリスマスといえばプレゼントだと思うけれど、誰から貰う?
友達と交換したり、貰う人•あげる人は沢山いると思うけれど、やっぱり24日の夜に寝て、25日の朝起きたら枕元にプレゼントがある、というのが1番の醍醐味ではないだろうか
しかし歳を重ねるとそのような形でプレゼントを貰う人は少数派なのではないだろうか
私はそんな少数派に属している。
なぜ貰えているのか
それはサンタさんの存在を信じている限りプレゼントは貰える、というルールのようなものがうちにあるからだ。
では私はその存在を信じているのかというとそうではないし、両親も隣の部屋でプレゼントの準備をしたり、見なかったことにして!と私に言ったりする為、存在しないことを隠す気もない。
おそらく両親も私が信じていないことは裏では知っていると思う。
私は、外で配られたティッシュや、塾の宣伝の為に学校の前に並んで生徒に配っている文房具を「貰えるものは貰っておく」という考えで貰うのと、同じ考えでプレゼントを貰うために信じているふりをしているのである。
でもクリスマスプレゼントを貰うにあたって、肝心の欲しいプレゼントが全く思い浮かばなかったのである。
いや、実際欲しいものはあるのだけれど、どうせ貰うのなら、欲しいけれど自分で買うのは迷うようなものを貰いたいと思っていた。
しかしこの条件にあうものがなかったのである。
結局どれだけ考えても思い付かず、何も紙に欲しいものを書かなかった結果、枕元に現金10,000円が置かれていた。
小学生の頃はちょっとした文房具をもらうだけでも嬉しかったのに、随分と強欲になったものだと、可愛くないのは年齢だけにしてくれ、と思ったクリスマスであった。
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