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午後の光の中を


午後の光の中を

ロウソク山の麓の森にはいつもどこかに美しい光が差し込んでいます。
その美しい光はどこにでも差し込みます。
毎日時間を変え、場所を変え、光の気持ちのおもむくままに、その場所は現れます。
そういう場所との出会いは、偶然のなせる業なのです。
望んで自由に呼び寄せることはできませんが、望んでいなければ、それを見つけることはできません。

妖精は北から南へ、赤ひょうたんは東から西へ歩いていました。
どちらも光の差す方向へと歩みを進めていただけなのです。
そして偶然この場所で出会いました。
妖精と赤ひょうたんはこの偶然を大切にしたいと思います。

彼らは今、その場所が持つ魔法をそれぞれの在り方で受け止めているところなのですよ。

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