あなたは最近月を見たか。
見ているようで見ていないことは多い。
仕事や勉強に追われ、知らず知らずのうちに時間に追われて生きている。
信号にかからまいと加速する車、早まる足並み。頻りに時計を気にするビジネスマン。
かく言う私も、最近、atimeloggerというアプリをダウンロードして、自分が何に時間を使っているのか分析して、時間の使い方を改善しようとするほど、時間を気にしている。
言うまでもなく、時間を有効に使うことは、とても重要なことであろう。
しかし、有効に使うということと、時間に追われることは同義ではない。
私たちは、時間に追われ、その瞬間瞬間を生きていないことが多い。小さな気付きを失いがちである。
時間に追われるあまり、物事の表面だけに触れて、その中にある面白さや重要な部分を見落としてしまっていることが多いのだ。
森を見て木を見ずといったところか。
それでは、寧ろ、得るものが少なくなってしまい、逆効果である。
この状態を防ぐ鍵は、時間の長さを意識することだと思う。
1日8時間寝て、8時間働くとしたら、あと8時間も自由につかえるのだ。
それと、時間の長さを意識するため、また小さな気付きを得るための方法としてオススメしたいのが、深夜の散歩だ。
是非時間を計って、ぶら〜っと歩いて見て欲しい。人も車もほとんどいないし、静かで、特にすることもない。最高のコンディションである。
私は、今日、深夜散歩をして久しぶりに月を見た気がした。というのも、月の模様が綺麗に見えなくなっていることに気づいたからだ。小さい頃は、うさぎの餅つきや、カニのハサミ、人の横顔が見えるなどと喜んでいたのに、最近では丸いとか三日月だとかその程度の認識しかしていなかったのだ。
そして、視力が落ちていることを認めたくないがために、いや空が霞んでいるのかもしれないなどと、考えを巡らせた。
結構、長い間散歩をしていたつもりだったが、帰ってきて時間を見てみると30分弱しか経っておらず、なんだか得をした気分になった。
散歩の気持ち良い季節。
深夜にぶらっと歩いてみてはどうだろうか。
終。
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