行きたくない

今わたしは派遣として働いている。

仕事は辛くはないけれど楽しくもなく。

ただお給料を頂くために週に5日会社に行っている。

ほんとうはもっとやりがいのある、自分にしか出来ないことがしたかった。でも無理だったから全部諦めた。それでも都会で独りで暮らす為には働かないと生きていけないので、自分の持ってるスキルで出来て、1番時給の高い仕事を選んだ。

社員さんはみんないい人で人間関係もお給料にも不満はない。

でも何故か毎朝毎晩思う。

会社に行きたくない。

どうして不満が無いのに会社に行きたく無いのか、自分なりに考えた結果はただの社会不適合者だから。だった。

組織に属して働きたく無い。

誰もわたしのことなんてなんにも気にして無いだろうに、周りの目が気になって仕方ない。あそこでコソコソ話してるのはわたしの事だろうか?となりの人がなんか大きめの独り言を言ってるけどリアクションした方がいいんだろうか。いや、わたしなんかにリアクションなんて求めてないか。手が空いたけど今上司に話しかけてもいいだろうか。この前は話しかけた結果、頼みたい仕事探すから待っててと言われてしまった。逆に面倒をかけたようでものすごく申し訳ない気持ちになった。

そんな毎日に疲れた。人と円滑にコミュニケーションを取るのが極端に苦手だ。人見知りなのもあるけれど、自分のはなんかそれとはまた違う気がしていた。

そんな時テレビで自分みたいな人はなんとかって言う病気だっていうのを見た。

だろーなって思った。

病気だって分かったところで会社に行きたくない気持ちは変わらない。

会社に行かずに組織に属さずに、独りで生きていきたい。そんな気持ちが日に日に大きくなっていく。上司に話しかけるのを躊躇っている時間を使って、この生活から抜け出すにはどうすればいいかのかを必死で考えた。

考えた結果、やっぱりもう一回好きな事で稼いでみようと単純な答えにたどり着いた。

家に帰った後、部屋の隅に追いやってほったらかしにしていた一眼レフカメラを引っ張り出した。

プロのカメラマンになるのが夢で東京に出てきたけど結局それもコミュニケーションを取るのが超絶にヘタクソなのがネックになって諦めた。

数年間スタジオマンをやってみて思ったのはカメラマンてどんだけ腕が良くても自分を売り込むスキルがないと仕事はもらえないし、逆にそこそこの腕でも口がうまければ仕事は取れるんだなってことだった。

自分のことは好きじゃないけど自分の撮った写真は好きだった。でも、上手に自分を売り込めない事と人とコミュニケーションを取るのが極端に下手な事をどうしても克服出来なくてしんどくなってもう写真を撮る事自体やめた。

今思えば普通に趣味で続ければ良かったものを、当時は挫折からくる絶望感でカメラを触るのも嫌だった。そのまま一眼レフは部屋の隅の目につかない場所に追いやってほったからした。

先日引っ張り出したカメラはホコリだけでレンズはカビていた。

動画サイトでレンズの掃除方法を見ながらなんとか自力でカビ取りをして、久しぶりに写真を撮る環境を整え始めた。

どこに行ってもコミュニケーションでつまずくなら、やっぱりもう一回やりたかった事に挑戦しよう。本当はライブ写真やミュージシャンのアー写やタレントさんを撮れるカメラマンになりたかったけど、もうそれは無理だってわかった。

今度はストックフォトに挑戦してみよう。昔アシスタント時代に少しかじっていたし、これなら自分にも出来るかもしれない。

出来るかもしれないし、出来ないかもしれないけど今日から記録としてnoteを始めてみた。

簡単では無いのは分かっているので、派遣は続けたまましばらくは週末をストックフォトのために費やしてみる。そういう人も結構居るって話も聞いたことがある。実際自分の周りにも何人かストックフォトでずいぶん稼いでいる人も居る。

1年後には派遣を辞めても生きていけるだけ稼げるようになるのが目標だ。

そしてストレスなく日々を過ごしていけたらいいなと思う。

自分が好きな人たちは、毎日満員電車で会社に通うサラリーマンにどうしてもなりたくなくてミュージシャンになったり芸人さんになったりしている。

自分も間違ってないって思いたい。





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