たりないふたりから貰ったもの

たりないふたりのアーカイブ配信が終わって1週間。

2人には感謝しかない。

普通の人が普通に出来ていることが自分にはさっぱり出来なくて、無理矢理やる事すら出来なくてもはや人間社会がこんなに苦しいなら森の中で動物と静かに楽しく暮らして生きていきたいと半分くらい本気で思ってた。

人見知りでは片付かないほどに、他人とのコミュニケーションを取るのが苦手で、どこに行っても息が詰まる毎日だった。

出社しても誰とも一言も話さない日も普通にある。(その方が楽だと割り切っているところもある)

会社のひとたちの事が嫌いな訳じゃない。むしろみんな良い人ばっかり。逆にあまりにもおとなしい私に気を遣って話しかけてくれるけど、うまく受け答えが出来ない。申し訳なくて後ろめたくなる。

良い人の輪に入れない自分への劣等感で喉の奥が閉まるような息苦しさを感じてた。

そんな一方で、女子同士の意味不明な褒め合いや仲良しごっこを見ていると吐き気がする。

結婚した友達とのご飯会では、指輪見せてー!って言った方が良いよなーこのシチュエーションだもんなぁーと、ちっとも羨ましくない指輪に、いいなぁ〜〜!って言ってる自分を、馬鹿みたいだなぁって俯瞰で見てる自分がいる。

普通のひとが普通にしてる事が自分にはとても難しい。完全に「たりない側」の自分が情けなく辛かった。

そんな毎日から救い出してくれたのが、たりないふたりでした。

たりないままでも良い。って思えた時に、スーっと心が楽になるのを感じました。


でも、それって多分ただの「逃げ」なんです。

たりないふたりがたりないままで良いって着地を決めたのは、全力で駆け抜けてなりたい自分になる努力をしつくして、自分と向き合って自分と戦った先に見えたものだから。

私はなんにもしてない。努力も自分と向き合う事も他人と向き合う事も。

何もしてないのにただふたりのおこぼれを貰うように楽になるのは違うよなと思った。

きっともう一生かけても「たりてる側」には行けないから、私はたりないままで、まずは自分と向き合ってこの先の人生で大切にしなきゃいけないものを探して大切に育てて。あぁ幸せだなぁって思えるところに自分を連れて行けるようにならなきゃ。

そう思わせてくれてありがとう。






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