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「そういえばさ、」姉さんが声を潜めて僕に囁いた。「あんたのクラスにさ、サッカー部で有名な…
恋人を親に紹介した。両親は狂喜乱舞し、父が皆で写真を撮ろうと言い出した。タイマーがカシャ…
環境問題への取組として、徒歩移動が推奨されはじめた。 「国民の皆様、移動の際には環境…
朝が来る。ビルの窓が一斉に陽を反射し、1日が始まる。品川駅始発のリニアに乗って、名古屋の…
一目惚れだった。 敵対しているというのに。気持ちを押し殺した。それなのに彼女が言う「愛し…
衝撃波を残しながら、カモメの編隊が空を飛ぶ。カジキマグロの群れが、高波をおこして迎撃す…
「何堂々と歩いてんだよ」 六角形や八角形たちと下校していると、立方体や正八面体、3次元集団が難癖をつけてきた。 「二次元のくせに」。 慌てて道を譲る。ディメンジョン・リブス・マターだ。低次元体に対する差別はひどい。早く法律を整備してほしい。誰にも尊厳を踏みにじられたくないのだ。
そろそろ働くか、とアルバイト情報誌を開く。手を止めるほどのものはない。ふと、ひとつの求人…
気がついたら死んでいた。 これが三途の川か、向こうから船がきた。渡し守が口を開く。 「ハ…
ボーイフレンドは海兵隊だった。 一度陸地を離れると、次に会えるのはいつの日か。毎日砂浜で…
集団登校の集合場所へ、重い足で向かう。入学してすぐ、皆にいじめられた。それ以来一言も発さ…
自衛官の制服に萌えるクラスタがあるらしい。 大人気なのはどれだろう、新旧どちらの制服なの…
月明かりだけが差す部屋、彼に抱き抱えられるようにして月を見つめる。 少し離れ気味の切れ長…
赤子と園児のいる生活はとにかく修羅場、どこまでも余裕はなかった。 特に、弟の存在を絶対に認めようとしない長男を前に、途方に暮れる毎日だった。その後三男まで産んじゃって、全員小学生になるまで11年。ようやく「可愛い」を楽しめる余裕ができた。 全員立派なアホの子に育てた自分を褒めたい。