頭痛と春ドラマ

閃輝暗点というものご存知だろうか。
わたしは知らなかった。

とある日、ゴミ出しの紙を見ていたら、突然眼界がフラッシュ撮影されたように眩しくなった。それから光るモヤのようなものが、視界の端でうごうごしているではないか。
その日はやけに晴れていたので、「全く晴れた日の太陽は眩しくて仕方ないワネ〜」となんかよくわからず太陽のせいにしていた。
が、しばらく経ってもそのフラッシュが全然無くならないのだ。それどころか、光るモヤは目を閉じても現れている。

これは……何かだ。

何かって何って感じなのだが、私の中のポンコツエマージェンシーがそう告げ、急いでネットで調べると、「閃輝暗点」という言葉がヒットした。

閃輝暗点とは、突然視野の中に稲妻のようなギザギザの光の波が現れる現象で、大抵その後に片頭痛が起こる。

とのこと。
ワッツ?って感じだったのだが、よく読んでみると目の病気ではなく、脳からのなんかしらがなんかしらで巡り巡って視界に光るギザギザが見えて、それが偏頭痛の予兆になるらしい。作家にあるまじき雑な解釈である。
特に病気ということではなく、偏頭痛が起こるサインということらしい。
芥川龍之介の「歯車」はこの閃輝暗点のことを言っているらしいとのこと。
つまり結構前から苦しんでいる人はめちゃくちゃ苦しんでいる症状らしいのだ。

そしてどこを調べても書かれているのは、光るギザギザが見えた後、地獄の頭痛が襲ってくると……
私は特に頭痛持ちではないが、首肩凝りがひどいので鈍痛な頭痛は慢性的にある。
そんな感じの頭痛かな〜と思い、まあちょっと横になっておくかな怖いし…と思って横になった。
ら、
屈強な男がナグリでこみかみをウオリャ!っと打ちつけているような痛みに襲われた。

おい〜〜〜〜!!!屈強な男!!!!
屈強な男とは比喩のはずだったが、そのあまりの強い痛みに気がつくといるはずのない屈強な男にお願いだからやめてくれ!と懇願していた。
そのくらい全力で痛かった。
ナグリでガツンガツン殴られている。
どうして。
どうして。
毎日一生懸命生きているだけなのに、どうしてこんな目に合わなければいけないのか。
どうして物価は上がるのにギャラは上がらないのか。
どうして私が考えたアイデアを別の人に振るのか。
どうして税金は増え続けるのか。
どうして自然災害で人はすぐに死ぬのに、さらに戦争をするのか。
屈強な男に殴られ続けながらそんなことを考え、気がつけば意識が遠くなっていった。

数時間経って目が覚めた時には、すっかり屈強な男は帰路についていた。
あれは夢だったのか…と思うくらい、視界も良好だった。
しかし、あの時心の中で思った「どうして」という気持ちは、消えずに残るままだった。

みなさんもお気をつけください。閃輝暗点。
もう二度と来るな、屈強な男…。

そんなこんなをしている3月。
4月なれば、新しいドラマが始まります。

4月5日から深夜3時20分より、テレビ東京にて「俺の美女化が止まらない!?
4月6日から23時より、BS-TBSにて「僕らの食卓
4月6日から深夜0時59分より、MBSにて「墜落JKと廃人教師

がスタートします。
僕らの食卓と墜落JKはメイン脚本担当してます。
おんなじ日にメイン作品がオンエアになるの、ちょっと嬉しい。

そして、昨年に引き続き、てれびくん5月号応募者全員サービス超バトルDVD「仮面ライダーギーツ どやさ!?男だらけのデザイアグランプリ〜王蛇はオレだ〜
という作品も脚本書きました。
なんとこの作品には、コヒツジズの亜カリと厚木と先月上演していた「日本昔話のような話」から岡さん、瀬川さん、西出さんが生徒と教師役で出演しています。
そして普通に私も出ている。ウケる。
プロデューサーの瀧島さんの計らいです。瀧島さんとはキラメイジャーからのお付き合いで、仲良しなのです。

どの作品も色も雰囲気も全然違うので、楽しんでくださいな。
執筆にあたり、その辺の色々もどこかで書くかもしれない。書かないかもしれない(おい)。

頭痛に気をつけつつ、仕事も粛々とこなしていきたいと思う春。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?