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起業もいいけどさ、もっとみんなバンドやろうよ。

プレスリリースとか、THE BRIDGEとか見てると、最近のスタートアップはバンドのアー写のような画像を巧みに使ってPRをしている。え、君たちバンドマン?って思っちゃうくらい。

ちょっと前みたく、スーツもしくはオフィスカジュアルで小ぎれいなニーチャン、、ではなく金髪(なおイケメン)、ファッショナブルな服を纏った人も増えてきている。売れるためにはルックスも大事なんだ、スタートアップは。これとかいい例↓


バンドと起業ってほとんど同じじゃない?

一般的にビジネスを始める場合、市場に課題が存在していることが前提であって、バンドのような音楽活動はそうじゃないことが多いのは事実。それでも起業とバンド活動ってその性質がとても似ていると思う。

メンバー集めて、プロダクト(曲)作って、リスナーは誰なのか、どのプラットフォームで活動するのか、メンバーのマネジメントは必須だし、時には音楽性をピボットしなければいけないし、PDCAを回す必要があるし、何よりDIY精神が求められる。

中指立てて権力に抵抗しようとするロックやパンクのバンドは、スタートアップが目指すイノベーションそのものだ。

でも、このコラムで言いたいのは、「バンドマンはもっと起業しろ」とかいう類のものじゃあない。

「もっとみんなバンドやろうぜ」

って話。


バンドやるとオーナーシップを持てる

「個」がフォーカスされるSNS社会に置いては、自分がオーナーシップを持っているものは何か?が非常に大事。

※オーナーシップとは = 個人がある組織(モノ)に対して強い情熱と責任感を持って取り組む姿勢のこと

ようは、自己実現に向けて、自身を投影できるモノを持つコトだ。疲弊感が蔓延した今の日本を生き抜くには、これがないとやってられない。毎朝絶望感を持って起床してはいけない。エキサイティングで楽しい人生を送るには、オーナーシップが必要だ。

バンドを組むことはわかりやすいオーナーシップの獲得である。いまの時代、最初から成金目的でバンドを始める奴なんか稀だろう。言い換えると直接的な利害関係が発生しないから、メンバーは純粋に情熱と共感を持ってバンドをスタートすることが出来る。

音楽やりたい!
曲作り最高!
ライブやりたい!
Tシャツ作っちゃおう!
レコーディングもしちゃう?
バイクでライブハウスの中に乗り込もう!
ギターからレーザー光線を発射させよう!

など最高にエキサイティングな状態で、クリエイティブなアイデアがバンバン浮かぶのだ。しかもテクノロジーの発展により、DIYで出来るコトは多くなった。すぐに実行できるんだ。Tシャツなんか格安で一瞬で作れるし、Macのパソコンあれば、レコーディングだって知識がなくても自分達だけでカンタンに出来ちゃう。

オーナーシップがあると、ジョジョで言うスタンドみたいなものがカタチとして具現化されやすい。「生命エネルギーが作り出すパワーある像」「本人の才能が現れたもの」などと定義されているが、これがあればDIO(支配欲の象徴=権力)とも戦える。スタンドが強くなれば、本体も生存確率が高くなる。あと、時間を操れるようになるかもしれない。


不死鳥のように蘇るバンドマン達

慣れ親しんで来たライブハウスがどんどん無くなっている。それに伴い、バンドマン達も減っているのだろう。時代の流れはしょうがないが、やはり個人的には悲しいものだ。

私は、20歳の頃に組んだパンクバンドを未だにやっている(写真のバンドではない)。3回くらい解散したような気もするが、ことあるごとに蘇るのだ。そして16年が経過した。そんな今でも16年前と気概は変わらない。いや、ある意味肩の力が抜けてはいるが、発想と行動力はむしろ強化されている気もする。やれることは増えた。

一方で、復活するおっさんバンドが増えている気がする。バンドが解散するのは家族や仕事が理由になることが多いが、なんだかんだまた戻ってくる。人生におけるオーナーシップを獲得するために。おっさん達もまだまだクリエイティブになれる。

オーナーシップはすべての行動のエンジンとなる。夢中になれるからこそ、当事者意識が生まれ、挑戦もするし、クリエイティブにもなるし、マーケティング感覚も身につく。「成長したいから〇〇したい」とか、本来おかしな話だ。やりたいことやってれば、勝手に成長するのだ。成長は結果でしかない。海外でこんなこと言ってる奴見たことない。「何を成し遂げたいか」しか語らないもんだ。


今は何も起きないけど、数年後何か起こるかもしれない。

エキサイティングな人生を送るために、起業という選択肢は重要だ。成功すれば生活を安定させながらオーナーシップを持った人生を歩むことが出来る。ただ必ずしも正解ではない。リスクは伴うし、何かを破滅に追いやる可能性もある。

なのでまずバンドをやったらどうだろう?クリエイティブになることが出来れば、近い将来性質が似ている起業という選択肢もリアルになるかもしれない。別に起業しなくてもいい。10年後に自分の息子が、Youtubeを観て「とーちゃんカッコいいことやってたんだな!」って思ってもらえたらそれで十分じゃないか。

#起業 #バンド #音楽 #スタートアップ #ギター #生き方 #ライブ

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