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すぐ戻ってくるよ

本当に伝えるべきなのはこの言葉だった。


口下手なので自分の歴史や伝えたいことを
noteに書いておこうと思う。
今後、産まれてくるかもしれない
自分の子どもが読むかもしれない
と期待しながら。
 
 
 記念すべき第一弾であるが、
印象的な失敗について記そう。
深い理由があるわけではない。
そういうテーマのコンテストがあったからだ。
物事をはじめるきっかけというのは
こんなものなのかもしれない。
これが後述する失敗を
上回る失敗とならないことも期待しながら。
 
 
 
あれは大学3回生のことだ。
まさしく今みたいな梅雨どきの話。

私は膝の手術をし、約3週間入院した。
自分が通っている大学の大学病院。
16階、整形外科病棟。

大学病院の整形外科病棟ということもあり、
(ただの偏見)若くてきれいな看護師さんで
溢れていた。
自分の通う大学の大学病院であったため、
大半の看護師さんが自分の先輩(大学が同じ)。
とても話が弾み、可愛がってもらった。

術後の薬の副作用で高熱を出したり、
採血の注射がうまく刺さらなかったり、
固まった膝を強制的に曲げたりと
この3週間でいろいろな事件を起こした僕は、
どの看護師さんにも大変お世話になった。
その度にニヤニヤしていたかもしれない。
 
いろいろなことがあったが、
きれいなお姉さんたちに
囲まれて過ごした入院生活は、
とても楽しく、21歳になったばかりの私は
浮かれ倒していた。
 
 
そしていよいよ退院の日。

きれいなお姉さま方とのお別れに
寂しい想いでいっぱいだった。

野球しかしてこなかった私には、
連絡先を聞くというスキルはなかった。
そのくせに、
記憶には残りたいというこじらせぶりで
看護師の皆さんへ1枚の手紙を残した。
 

それもかなり浮かれた内容の。。。

 
 
お世話になりましたと
素直に手渡しすればいいものの、

退院していく自分の枕の下に忍ばせる

という中二病ぶり。
 
家に帰り、ふと我に返ると恥ずかしさが
溢れ出た。
 
その頃の私に語りかけられるのなら、
こう言ってあげたい。

好きになったのならば素直に連絡先を聞け。
浮かれたまま手紙を書くな、冷静になれ。
そして手紙を書くなら直接手渡せ。


しかし、本当に伝えるべき言葉はこれではなかった。

また会いたいと思っていたが、
我に返った自分からすると、
浮かれて書いた手紙の内容は
あまりに恥ずかしく、
これからは通院のみで、病棟の看護師さん達とは会うことはないことが最大の救いであった。
 
 
 
1週間後、


僕は手術した膝に菌が入り、同じ整形外科病棟に緊急入院。
そして、きれいな看護師さん達に
「おかえり」
と出迎えられた。
 
ナースセンターに貼られた浮かれた手紙とともに。。。

#あの失敗があったから
#入院
#こじらせ男子

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