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【家族の喪失と再生】映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』感想

遂に公開されましたね『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』
SNSでもGotGの話題で盛り上がっていて俄然期待が高まってます。

自分は5月5日の金曜日に観に行く予定。
感想もチラッと見てますが、好評なようで今から凄く楽しみ(ネタバレ踏まないよう気を付けないと)。

ということで、今回は前回のVol.1に続き、続編の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックス』の復習&感想記事を挙げていきます。

ちなみに皆さんはvol.1とリミックス、どちらが好きですか?

2017年製作/136分/G/アメリカ この最高のポスターデザインからしてはっちゃけ具合が分かる。

【感想】

今作もオープニングの入り方が最高。
Mr. Blue Skyは『エターナルサンシャイン』の予告編で使われていた時から好きな曲なのでテンションも上がる。曲に合わせて駆けまわるベビーグルートが可愛い。

前作に比べはっちゃけ具合も音楽のはめ込み方も明らかにパワーアップしてる。GotGの方向性がより明確になった感じ。

物語は前作の終わりから少し経ったあと。
ソヴリンという全身金ピカ星人の依頼で宇宙怪獣を撃退するところから話が始まる。

このソヴリン人、プライドが高く嫌味な性格で見てていけ好かない。そんな彼らからロケットがバッテリーを盗んだことで、事態は大事おおごとに発展してしまう。そこにピーターの父親を名乗るエゴという男も現れて…というあらすじ。

ゾヴリン人のイメージって大河ドラマなどで描かれる戦国時代の公家のような印象

演出だけじゃなく、キャラクターにもより磨きがかかっている。

特に前作では怖いイメージがあったドラックスが、今作では天然キャラっぷりを炸裂。製作側もドラックスの扱いを分かっていらっしゃる。
個人的にドラックスはメンバーの中で一番好きだな。

新キャラクターのマンティスも良い。特にドラックスとの掛け合いはコントのノリでいつ観ても笑っちゃう。

後、前作からメンバー同士がより仲良くなってることも良い。
焚火でのピーターとガモーラの会話の場面なんか2人の親密さが増してることが良く分かる。ただ今後起こる展開知ってからこの場面観るとけっこう切なくもなるんだよな…

そんなGotGだが、今回は「家族」が作品全体のテーマとなっている。
ピーターとエゴの「父と子」もそうだが、ピーター以外の仲間たちも何かしら家族に対して強い思いを抱いている。

ピーターとエゴ、そしてヨンドゥの父と子
ガモーラとネビュラの姉妹関係
ドラックスの失われた妻と子

ヨンドゥはロケットとの会話の中で生まれた時に親に売られたという過酷な過去が明らかになる。

改めて観ると、この映画は「家族の喪失と再生」を描いているのだと思う。

劇中でピーターは2人の父親を亡くしてしまう。
ガモーラとネビュラは少し打ち解けるものの離れていってしまう。
ドラックスとロケットは言わずもがな。

肉親を失った彼らは「ガーディアンズ」という家族となる。
前作は銀河のはみだし者たちが繋がる話だったが、今作は孤独を抱える者たちが繋がる話になっているのだと感じた。

そして今作はピータたちとは別に影の主人公がいるのも特徴的。
それがヨンドゥだ。
本作はガーディアンズの物語であるとともにヨンドゥの物語でもある。

ピーターの育ての親でもあるヨンドゥはラヴェジャーズの反逆にあい、リーダーの座を追われてしまう。その過程でヨンドゥの過去が明らかになる。

エゴに騙されて子供をさらっていたこと。それによって昔の仲間からは軽蔑をされていること。今作はそんなヨンドゥが自分の生き方にケリをつける物語にもなっているのだ。

映画を観終わった後は「ヨンドゥ~!」って声に出したくなること必至。

暗闇の中で光る弓矢の演出はメチャクチャ格好良い。

ジェームズ・ガンらしい露悪的な演出も健在。
特にジャンプ(ワープ)を繰り返す場面。下品なコラ画像みたいに顔が膨れ上がれまくるのは監督いかにも好きそうだよなぁ。

エゴの恐ろしい計画が明らかになったことで、再び銀河の危機と直面することになる面々。前作といいガーディアンズの面々って巻き込まれ型だよね(原因は自分たちにもあったりする)。

最後のアイーシャのアダムの場面は完全に失念してた。ちゃんとVOLUME 3に繋がる伏線が張ってあったのね。これは観て良かった。

vol.1とリミックス、こうして見比べて観たわけだがやっぱりどちらも良いなぁ。公開当時はvol.1の方が好きだったのだけど、はっちゃけ具合やノリはリミックスの方が好きだ。

とりあえずこれで復習はバッチリ。後はVOLUME 3に備えるだけ!楽しみ!


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