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【ファンタジーと思いきや…】映画『ペルリンプスと秘密の森』感想

森を救う謎の存在「ペルリンプス」を探す2人のエージェントの姿を描いた映画『ペルリンプスと秘密の森』。監督は『父を探して』のアレ・アブレウ。

『父を探して』もカラフルでアニメーションの美しい作品。まだ未見なので観てみようかなぁ…

監督の過去作は未見だが美しいビジュアルとブラジル発のアニメーション作品ということで気になっていた作品。

1月14日の日曜日にセンチュリーシネマで鑑賞してきた。客数は10~15人ほど。男女半々くらいだったと記憶している。

アニメーションポスタービジュアルや予告編通りの美しさ。音楽も良い。

ブラジルのアニメってどんなもんだろ?」という気持ちくらいで観たけど、淡くカラフルな色彩が気持ちいい。
(※予告編を置いておきますが、全編こんな雰囲気なのでビジュアルに惹かれた方はお薦めです)

だけど、物語の展開がフワッとしてて正直眠気に誘われながら観てた。
ただ、それも観終わってみると納得。

う~ん、これ感想を書こうと思うと内容に触れないといけなくなる。
ひとつ言うと、これから観ようと思う人は内容は知らない方が楽しめると思う。

※これより以下は作品の具体的な内容に触れています。未見の方はご注意下さい。

2022年製作/80分/G/ブラジル

「自然 vs 人間」的な題材と思って観ていたから終盤の展開で一気に目が醒めた。

「数々のふわっとした展開もクラエとブルーオが幼い子供だったから」みたいに、これまでのストーリーを振り返りながらパズルを組み立てていくような驚きと快感を感じた。

鑑賞後に監督のインタビューを読んで改めて納得。寓話と呼ぶには強すぎるメッセージが込められている。これはファンタジーに彩られているが子供時代の終わりを描いた物語だ。

またこの時期にこの作品が公開されたというところも大事だと思う。

眠気に誘われた状態で観たので、全て分かった上でもう一度観返したいと思うのだが、作品について疑問も残った。

メッセージ的にはそれこそクラエやブルートのような幼い子供だと思うのだが、子供たちはこの作品を観てメッセージ性に掴むことができるのだろうか?

そうなるとこの作品は誰に向けて描いたものなのだろうか?届けたい層と実際に刺さる層とズレがあるような気もする…

とはいえ、一つの作品として素晴らしいのは間違いない。アレ・アブレ監督、次回作も観てみよう。


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