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【ネタバレ厳禁系ホラー!!】『マリグナント 狂暴な悪夢』感想&紹介

夫からのDVに苦しめられているマディソン。ある晩、夫が何者かに殺されたことをキッカケに、目の前で恐ろしい殺人が繰り広げられる悪夢を観るようになる。夢の中では黒ずくめの殺人鬼が次々と人を殺害していくが、現実世界でも同じ殺人事件が起こっていた。その事実を知ったマディソンは自身の悪夢の謎を解き明かし、犯人に近づこうとするのだが…。

11月12日から公開の『マリグナント 狂暴な悪夢』。ドッキリ系ホラーが苦手なため、鑑賞する予定のなかった本作。だが公開されるとTwitterはじめ、SNS界隈で絶賛と興奮の感想ばかりが目に入る。そこで、恐る恐る観に行ってみた訳なのだが、これが大正解。今年鑑賞した映画の中でもベスト10入りするくらい面白い&好きなタイプの作品だった。

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監督は『ソウ』シリーズをはじめ、『インシディアス』(2011)、『死霊館』(2013)などのホラー作品から、『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)、『アクアマン』(2019)などのアクション作品まで、多岐にわたる活躍ぶりを発揮しているジェームズ・ワン。そして、本作は監督のこれまで培ってきたキャリアが詰まった作品ともいえる。ここでは本作の感想とともに内容の紹介をしていきたい。

まず、本作の最大の魅力であり、評判の良さにも繋がってるのが、予測の斜め上をいく展開。ジェームズ・ワン監督といえば、『ソウ』(2004)の度肝を抜く展開が世界中で評判となったが、本作もそのイズムが受け継がれている。正直、本作に関して語りたいことは沢山あるが、それを書くとネタバレにも繋がるため、ここでは控えたい。

そんな作品だからこそ、本作はネタバレ大厳禁。公開から既に1か月近く経っているために、そろそろネタバレ込みの感想が公開されているかもしれないが、本作が気になってる&これから観ようと思っている人はネタバレには気を付けて欲しい。

マリグナント③

さらに本作はホラー映画というジャンルでありながら、スタイリッシュなアクションが繰り広げられるのも見所の一つ。
中盤の殺人鬼を刑事が追いかける場面では、華麗なパリクール(!)が披露されるし、終盤の殺人鬼の立ち回りの場面はお見事。

『アクアマン』(2019)でもスタイリッシュなアクション演出を披露していたが、こうした経験が本作に活かされているのだろう。並みのホラー映画では見られないようなアクション描写にも興奮させられること必至。

マリグナント④(1)

そして本作はホラー映画だけあってしっかり怖い。ここは『死霊館』シリーズや『ライト/オフ』(2016)、『アナベル 死霊人形の誕生』(2017)などで(『死霊館』以外は製作で関わっているが)ホラー映画に携わってきたジェームズ・ワン監督の真骨頂といえるだろう。

そもそも本作はR18+指定グロイ&エグイ描写もあるので、いくら面白いからといって、ホラー映画が苦手な方にはまずお薦めはできない。だが、その分、本作のホラー要素に期待を寄せている人ならきっと満足できる筈だ。また、ホラーが苦手じゃなく本作のことが気になっている人にもお薦めしたい。ただし、繰り返しになるが、これから観る人はくれぐれもネタバレにはご注意を!


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