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タカガールデーについて考える ~ユニフォームの事前施策とカラー批判について~

 4万人規模のヤフオクドームに3万人を超える女性が来場した『タカガールデー』。女性来場者数の多さには工藤監督も驚いたようです。

 さすが単独1位のホークス!工藤監督のお顔もとってもうれしそう☺️

 大成功に終わった2019年の『タカガールデー』ですが、事前施策や現地企画などを見ていて色んな工夫があってこれは高校野球の盛り上げにも将来活用できるかも…と思いまとめました。

このnote1つにまとめようと思ったのですが、想像以上に膨らんだのでこのnoteにはユニフォームについてのみ書き綴っています。

オリジナルユニフォームについて

【1】事前施策:デザイン投票企画

 プロ野球のレディースデーでは定番のオリジナルユニフォーム。ホークスはデザイン決定前からファン参加型の投票企画をやっていました。

 候補のデザイン案をいくつか提示して投票してもらうという企画です。(ちなみにホークスのLINEアカウントからもトークで告知が届いていました)この企画の効果は主に2つあると思います。

1)タカガールデーの認知拡大
2)イベントを自分ごと化してもらう

1)タカガールデーの認知拡大

 どの球団も事前に告知は行うと思うのですが『●月●日にレディースデーやります!チケット販売開始!』という同じような文言になってしまいがちです。違った切り口でレディースデー関連のお知らせをすることで何度配信してもクドくないですし、あわよくば『チケット販売開始』のお知らせには響かない人が『ユニフォーム投票』で興味を持ってくれる可能性もあります。

この企画に近いことで、マリーンズが実施した『イケメン投票』
https://www.marines.co.jp/news/detail/00003771.html
事前に投票してもらって結果はレディースデーに発表。

 また、この企画でホークスは大きくわけて3回ニュース露出をしています。①投票開始 ②デザイン決定 ③コラボジェットのお披露目 の3回です。③はホークスの規模感だからこそできることかもしれませんが、①と②はどんな投票企画であってもできますよね。(個人的には選手のおすすめコメント付き中間発表や全体の投票数も知りたいと思いました)

2)イベントを自分ごと化してもらう

 投票するときに、ユニフォームを着た自分そして球場に遊びに行く自分を想像しませんか?このユニフォームにはロングスカートが合うな~、髪型はおだんごかな(あっでも後ろの人に迷惑か・・・)などと観戦する自分を妄想する機会が生まれます。(もちろん直感で選ぶ方もいらっしゃると思います)そうすると『チケットを買って観戦する』というアクションに1歩近づきますよね。特に投票したデザインが採用されたときは選んだデザインのユニフォームを着る楽しみもできます。

【2】タカガールデー開催後の反応(ユニフォーム篇)

 タカガールデーではピンクリボン運動(乳がん早期発見)にちなんだ取り組みとして現地で検診ができたり、ピックリボングッズの配布を行ったりしてます。また取り組みの一環で、球場をピンクに染める企画も行っていて、タカガールデー当日はバックスクリーンの表示や選手のユニフォームにもピンク色がアクセントになっているのです。そういった意味でもオリジナルユニフォームをピンク色にしているという意図があると思っています。

 しかし、このご時世「女性=ピンク色ってひとくくりにする」点に違和感を訴える人も少なくないのです。このような意見を持たれている方の中にはスポーツ業界に関わっている方もいらっしゃって、個人的な意見としては少し悲しいです。。

ちなみに、当日選手が来ていたタカガール仕様のユニフォームとキャップにはピンクリボンが刺繍?されており、メディア露出が多い選手にそういったあしらいをすることでピンクリボン運動を訴求することに寄与しています。

 スポーツは様々な人の心を動かす力があると思います。特に野球は知名度も高く、試合の結果や選手の活躍がSNSのトレンド欄を見ればわかるくらい発信量も多いです。

 スポーツチームの運営に関する経験はなく、もちろん知識もド素人レベルですが、スポーツビジネスについて思っていることを言わせてください。(おそらく事業の方とか何言ってるんだ??となるかもしれません、浅はかですみません。。)

 スポーツチームを運営するにあたって、大切な要素は3つあると思っています。

 収益を考えると観客数が重要になり【①集客力】、いかに試合で勝つかが重要になる【②チーム力】、そして社会とどう関わっていくか【③ソーシャルコミュニケーション】の3つがポイントだと思います。強いチーム【②】だから観客数が増える【①】、社会との関わり合いがある【③】から観客数が増える【①】などといった、3つのポイント同士が相互に関係しながらスポーツチームとして成長していくと思っています。

 タカガールデーのコンセプトの1つであるピンクリボン運動との連携はまさしく社会との接点【③ソーシャルコミュニケーション】を創出しているといえます。また女性が来場しやすいレディースデーにその取り組みを実施することも非常に意味があります。

 ユニフォームはレディースデーの重要な集客ツールになっていると同時に観戦時はお客さんの身を包むことになります。お客さんの体に触れるユニフォームを、かわいい!だけでなく社会的な意味も盛り込んだデザインにしたということは、普段は身近ではないかもしれないピンクリボン運動をより身近にしたのではないでしょうか。

 ピンクリボン運動を想起しやすいようにピンク色のユニフォームを採用するという動きはもっと肯定されてほしいなと思うし、今後も実施してほしいなと個人的には思いました。

#スポーツ #野球 #タカガール #ソフトバンク #ホークス #スポーツマーケティング #プロ野球

最後まで読んでくださり、ありがとうございます! これからも、よろしくお願いします(っ'-')╮ =͟͟͞͞⚾ブォン