見出し画像

「気分がアガるもの」で身の回りを固める

使うたび、身に付けるたびに「やっぱ、これ好きだなぁ…」と気分がアガるものがある。

例えば自分の身の回りだと、SONYのワイヤレスヘッドフォン「WH-1000XM4」、GREGORYの「デイパック」、STANLEYの「クラシック真空保温マグ」、FUJIFILMの「X-PRO3」。最近買ったものだと、Aerの「Travel Collection Day Sling 3」もそう。

このあたりのグッズは、買ってからある程度時間が経っているものでも、使うときにちょっと気分がアガる。今この文章を書いている部屋の隅でくたっと座り込んでいるグレゴリーのデイパックは、やはり何度見てもカッコいいし、背負うときにちょっと嬉しくなる。

これらは購買体験としては最高で、自分にとって「正解だった買い物」だと言えるだろう。身の回りのものが全てがそうなればいいが、残念ながら決してそうではない。

たいていの買い物は、買う瞬間までがピーク

特に、セールで「安かったから」という理由で買ったものは、この傾向にある。
「どれを買おうかなぁ〜」と悩んでいる時間がピークで、ポチってしまえば、少しずつ興味は薄れていく。数日経って届いたころには「あぁ、そういえばこんなの買ってたな…」と、冷静になって受け取ることになる。自分以外にも、こんな経験をしたことがある人もいるんじゃないだろうか。

少しずつお金に余裕が出てきて、あまり深く考えずにポンポン買い物できるようになってから、こう感じることが増えてきた。

こういう体験を経て手に入れたものは、たいていすぐ飽きるし、使わなくなる。結局、無駄遣いに終わる。捨てるにもエネルギーを使うし、何よりお金がもったいない。こういう消費活動はできるだけ減らしたいものだ。

一方で、気分がアガるものは買った瞬間からの満足度の降下がほぼない。むしろ、場合によっては使えば使うほど愛着が湧いてくるものさえある。例えば、じっくり手をかけて経年変化を楽しむ革製品などを想像してもらえるとわかりやすい。

気分がアガるものと、そうでないものの違い

気分がアガるものと、そうでないものの違いはなにか。その条件を自分なりに考えてみると、次のような条件が浮かび上がってきた。

ちゃんとよく吟味して買ったもの

同じジャンルの商品と見比べ、商品ごとのメリット/デメリットを検討したり、自分が使ったときのことを想像したりして、ちゃんと吟味して買ったものは、買った後の満足度も高いように思う。

レビューブログを読み込み、YouTubeのレビュー動画を漁り、ときには実店舗で手にとって比べてみる。そこまですると想像とのギャップもなくなり、買った後も満足して使えるというのは、まあ当然のことだろうとは思う。

ただ、ひとつ難しいのは、これは必要条件ではないということ。

例えば、冒頭で挙げたSTANLEYの保温マグは、友人とキャンプ直前にノリでアウトドアショップへ行き見つけたもので、正直そこまでよく考えて買ったものではない。ただ、なんとなく「良さそう」だから買った。なかにはこういうのもあったりする。

本当に、自分の趣味趣向に合っているもの

おそらく必要条件なのはこちらだと思う。

上記のSTANLEYのマグの場合は、たまたま適当に買っただけのものではあるが、思ってた以上に自分の趣味趣向にフィットして愛着が湧いてきたのだろうと思う。

いくら人気があるとはいえ、それが自分に合うかどうかは分からない。それが自分に合うか、本当に好きなのかどうか、結局はここに尽きる。

自分の場合は、「機能性に優れていること」、「頑丈で長い間使えること」、「シンプルな見た目であること」、これらを満たすものを好む傾向にある。こういうものは自然と愛着が湧き、使うたびに気分がアガる。

突き詰めると、自分をよく知ることが何より大事

気分がアガるポイントは人によってさまざまである。
最新のものを使うのが好きな人もいれば、国産のブランドを使うのが好きな人もいる。当然、万人に合うものなんてない。

流行や蔓延してる価値観に囚われず、「自分は何がアガるのか?」を理解することが大事だ。よく周りから「幸せそう」に見える人は、おそらくこのポイントを十分に理解している。あなたは、「自分は何がアガるのか?」を言語化できるだろうか?

今後は、できるだけ自分の気分がアガるものだけを買うようにしたい。たとえハサミ一本でも、使うときに嬉しくなるような、そういうもので身の回りを固めたい。