あまぼしすずめ(@S_amaboshi)

文章が好きな人。信州人。 大して美しくもない事柄を美化することが得意で、「う○こを宝石…

あまぼしすずめ(@S_amaboshi)

文章が好きな人。信州人。 大して美しくもない事柄を美化することが得意で、「う○こを宝石に見せる」錬金術を勉強中。 身の回りを中心に、生きてきた記録など。アラサー無職で人生詰んだ。 ブログ(https://shimotsuki29.com/

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仲よくなりたいも言えなくて…退職

きらら系アニメ「ぼっち・ざ・ろっく」を見た。 親がマタニティブルーにでも陥っていたのか、「ひとり」という主人公がその名に恥じぬぼっちで、友達づくりのためにギターをはじめる話だ(実際には友達作りのためとは少し違うが)。 ギターを始める=バンドを組む=友達ができる、との算段らしい。 彼女はギターの腕だけはメキメキ上達するものの、結局バンドを組めないどころか一人の友達もできず中学3年間を終える。 で、高校生活がスタートするのが第一話。 「CDを机に置いておけば誰か話しかけ

    • 【無職5年と5ヶ月】生活とブログ運営の報告(2024年3月)

      なんやねん、このアイキャッチ。 「明けましておめでとう」と別にめでたくもないけど脳死で祝って餅を食べていた頃が昨日のようで、だけどいつの間にか1年は4分の1終わっていた。 2月はすっかり忘れていたが、なかったことにして3月を振り返っていく。 【前回】 ブログ運営報告今やブログ界隈は焦土と化した。 幾人もの個人ブロガーが消え、すごいなと感じていた方もブログを辞める宣言をしており、いよいよ終焉って感じ。 これからは既存の成功者か、私のように生活をぶち壊してでも文字を書

      • 【無職5年と3ヶ月】生活とブログ運営の報告(2024年1月)

        厄年、はじめました!はじまりました! 私も厄年だが、地震だ航空事故だと、日本もとんだ幕開けとなった。 (どちらも縁遠かったのでこんな呑気なことを書いていられるのだけど、被害に遭った場所の復興を静かに願ってます)。 そんなわけで2024年も12分の1が終了した。 「1年のうちの360分の1が終わっちゃった……」とか笑っていたころが懐かしい。 あと30日もしないうちに「6分の1」が終わるわけだ。もはや冷や汗ものである。 今年やりたいことなども含めつつ、2024年最初の

        • 【無職5年と1ヶ月】生活とブログ運営の報告(2023年8~10月)

          反省。 またしても毎月の生活記録をサボってしまった。 過ぎたことを言っても仕方がないのでまとめて振り返るけれど、昨日の夕飯すら思い出せない私に、8月の記憶なんてあるわけがない。 しかし「覚えていないから書きません」というのも癪なため、無理くりにでも書いていこうと思う。これから綴ることはもしかしたら本当はなかった創作かもしれない。 ブログ運営GoogleAnalyticsが新しくなり、移行をしたと思っていたらできておらず、いよいよ月のPV数すらわからなくなってきた今日この

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        仲よくなりたいも言えなくて…退職

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        • 無職のブログ運営報告と生存記録
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          サイコロに任せて旅に出る【青春18きっぷ】

          2023年元日より予定していた「青春18きっぷ旅」をついに決行する日がきた! で。 私は旅のために青春18きっぷを買うのではなく、青春18きっぷを使うために旅をする、という目的化してしまっているので、実のところ行きたいところがない。 いや、あるんだけど「今ではない」みたいな感じ。 「じゃあダーツで行き先を決めればいいんじゃね?」と言って旅をしたのが2019年で、「コロナだから県内を適当にまわるか」と落ち着いたのが2020年。 きっぷを買った覚えはあるが使った記憶がな

          サイコロに任せて旅に出る【青春18きっぷ】

          【無職4年と9ヶ月】生活とブログ運営の報告(2023年7月)

          夏。 スイカの食べ過ぎで下しかけた腹をおさえ、7月を振り返っていきたい。 2023年、下半期のスタートである。 上半期の振り返りはこちら。 ブログ運営まずはおなじみのブログ運営から。 更新は1記事。 夏になって季節外れのたんぽぽを食す。 「たんぽぽコーヒー 作り方」でぐぐると、なぜか賃貸会社の記事がトップに表示されているので、いつかはこの巨大ドメイン会社を食い殺して一番にのし上がりたい。 ◆PV数:約48,000/月 ◆収益: アドセンス:4,900円 もし

          【無職4年と9ヶ月】生活とブログ運営の報告(2023年7月)

          【オリジナル小説】ハギノさん家のハッピー・ニュー・イヤー 終

          第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話(前回)  湯船に身をゆだねているような、陽だまりが満ちた部屋でまどろんでいるような。そんな穏やかな安心感が、名前を呼ぶ声で遮られた。  死体が起きたわけでもないのに大げさに驚く兄の姿で視界が埋まる。いつのまにか寝ていたみたいだ。  講義を受ける学生のようにひしめく木々の輪郭を目でなぞり、そのまま視線を兄に戻すが、焦点はまだ定まらない。 「来たんだ、本当に」 「無視はできないだろ。救急車を呼ばなきゃい

          【オリジナル小説】ハギノさん家のハッピー・ニュー・イヤー 終

          2023年上半期と6月の振り返り

          Wow!!!! 先日、上半期? なるものが終わったとのこと。 私の辞書は今「カレーライス」以外の単語がすべて消え飛んだ状態なので「上半期」が何者なのかよくわからないけど、終わると人類が阿鼻叫喚するっぽい。 Wow!!!! ……まあ馬鹿な前置きはさておき、2023年の上半期を6月とともに振り返っていきます。お付き合いどうぞ。 【先月】 ブログ運営月1ペースで更新しているブログ。 最新記事では悪徳ゴミ捨て業者と戦闘を繰り広げた。 合計更新記事:5記事 合計PV:約

          2023年上半期と6月の振り返り

          【オリジナル小説】ハギノさん家のハッピー・ニュー・イヤー⑨

          第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話(前回) 「私、ツグちゃん。いまどこにいるんだろう……」 「最悪に面倒な酔い方をして電話かけてこないでくれる?」  数日ぶりに聞いた妹の声は、暮れの大気に温みを覚えるほど冷めていた。漂う迷惑そうな気配が彼女のしかめ面を宙へ描き、いよいよ酩酊を自覚する。それでも口は負けじと回った。 「さっき間違えて前の家に行っちゃってさ。鍵は入らないわ、知らない人が出てきて、お互いに誰? ってなるわでさ。ぶっちぎりで今年の赤っ

          【オリジナル小説】ハギノさん家のハッピー・ニュー・イヤー⑨

          【無職4年と7ヶ月】生活とブログ運営の報告(2023年5月)

          あー、もう6月。 あー、もう6月。 上半期ほぼ終了のお知らせ。 この間まで暦の上ではディセンバーだったり、餅を喉に詰まらせたりしていたっていうのにさあ。早いのよ、時の流れが。 そんなわけで日曜日が終わりかけているのでスピーディーな振り返り。れっつごー。 (※日曜日の間に書き上げられませんでした。敗北) 【前月の振り返り】 ブログ運営はい、ドーン。1記事。 書こう書こう詐欺を続けること2年。 それでも月1記事は更新してギリギリ「ブロガー」の体を保とうとしているあた

          【無職4年と7ヶ月】生活とブログ運営の報告(2023年5月)

          【オリジナル小説】ハギノさん家のハッピー・ニュー・イヤー⑧

          第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話(前回) 「キリがいいじゃないですか。今日は大晦日ですよ」  この数ヶ月、きっと切り出すタイミングを見計らっていたはずなのに、先生は身じろぎもせず、呼吸すらはばかるように押し黙っている。 「あの、何か言ってくれません?」 「明日になったら、後悔するぞ」  小物じみた発言に、思わず頬が緩んだ。 「なんで脅しみたいになるんですか。でも……それでもいいです」  どうせいつであっても、後悔はするだろう。 「罪悪感とい

          【オリジナル小説】ハギノさん家のハッピー・ニュー・イヤー⑧

          生まれ変わったら朝起きられる人になりたいと言ったケンジ君へ

           彼はきっと、覚えてはいないだろう。  ケンジ君が私のクラスに転入してきたのは、小学三年生の春だった。  学校指定ではない、黒光りをしたランドセルが目を引いた。  朴訥で、名前だけでなく容姿も某童話作家を彷彿とさせ、音楽の時間に歌いたい曲を訊かれて彼が答えた「少年時代」の選曲は、渋い感性だなと今になって思う。  小学校三年生といえば、男子と女子は顔を合わせなくても戦争を勃発させている年頃だ。  それだけが原因ではないけれど、ケンジ君と喋ったことは一度もなかった。  たぶ

          生まれ変わったら朝起きられる人になりたいと言ったケンジ君へ

          【オリジナル小説】ハギノさん家のハッピー・ニュー・イヤー⑦

          第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話(前回) 「同僚の……」  そこまで口にしたのに、動揺のあまり私の苗字が記憶の底に沈んだのか、先生は尻切れした言葉を打ち切った。女性へ手のひらを向けて私を一瞥し、”カミサン”とだけ短く呟く。 「ゆかりです」  名前なんて知りたくはなかった。そしてまた、私も明かしたくはない。  しかし、先に名乗られてしまえば自分だけが濁すわけにもいかず、調子を合わせて頭を下げた。 「同僚の、萩乃です」 「主人がいつもお世話になっています」

          【オリジナル小説】ハギノさん家のハッピー・ニュー・イヤー⑦

          【オリジナル小説】ハギノさん家のハッピー・ニュー・イヤー⑥

          第1話 第2話 第3話 第4話 第5話(前回)↓  石炭をばはや積み果てつ――。  軽やかなタイトルに暗然たる冒頭文をあてた小説を半分読んだところで本を閉じた。  少しのぼせて、足掛けに座り湯から半身を出す。アーチ状になった展望窓のむこうには、坂に沿った古い町並みと、雪で山肌が強調された南アルプスが広がっていた。朝もやがそのまま溶けたような白群の空が、稜線をいっそう眩しくさせている。  年末は時計もせわしなく走るのか。気づけばもう大晦日だ。  やることも一緒に過ごす人も

          【オリジナル小説】ハギノさん家のハッピー・ニュー・イヤー⑥

          【無職4年と6ヶ月】生活とブログ運営の報告(2023年1~4月ダイジェスト)

          忘れていた。 更新を忘れていた以前に、自分がnoteで月の振り返り(生存報告)をしていたという過去すら忘れていた。 気づけば2023年も1/4が終了し、GWも終わり、世間は五月病なんかを発症する時期がきている。 年がら年中休みのくせに何故かGWに観光地なんかに赴いて、5月7日は鬱になりかけて、人並みに生きているから不思議である。 さて。正直ここ数ヶ月は「生きていた」ことくらいしか覚えていないが、ダイジェストとして4月までの2023年を振り返っていきたいと思う。 とこ

          【無職4年と6ヶ月】生活とブログ運営の報告(2023年1~4月ダイジェスト)

          【オリジナル小説】ハギノさん家のハッピー・ニュー・イヤー⑤

          第1話 第2話 第3話 第4話(前回) *** 「おーい、体育館そろそろ閉めるぞー」  高校三年生の頃。私とメグミは、琢磨先生の緩んだ声を合図に部活の自主練習を終えていた。  あの日もそうだった。例年より早い木枯らし一号が吹いたと天気予報士が告げた日の放課後、県予選を控えた私は、体育館でひとりゴールへ向かっていた。メグミは進路指導室へ呼ばれていた気がする。  後輩は私たちほど熱意がないらしく、帰り支度をする動きの方が機敏だった。好かれてもいれば可愛がってもいる。けれ

          【オリジナル小説】ハギノさん家のハッピー・ニュー・イヤー⑤