見出し画像

近代日本は二度抹殺された!その1

NHKの大河「澁澤栄一翁」は観ていない。
が、大河ドラマの関係もあるのやも知れないが、維新前後の情報に目が留まることが続いている。
集落の地主さんの三代前の先祖は郷土の偉人とされている。郷土での活動期間が短く、東京と水戸での足跡が主であるので、地元では風の噂で聴く程度の人物でもある。偉人伝にありがちな、現代に連なる事業や企業、団体が足跡として残されているが、事の本質はそれだけでは見誤る感が否めない。
それでも、茨城新聞社が飯村丈三郎翁の特集をしてくれているのは、とても嬉しい。とうぜんだが、本人のことは存じ上げない。が、氏の孫にあたるお婆ちゃんとは若い時分に随分と話をさせていただく機会があった。
ひ孫にあたる人物から垣間見える丈三郎翁。
早逝された方でしたが、敷地内の池でお子さんを抱いて、スケートをしている姿を思い出す。成人以降は、ほぼ、毎週、仕事で訪れ、話を聞かせていただいた。まるで聖人君子とはこの方を指すのであろう・・・・。と常々感じていたが、曽祖父の存在は知らなかったことはあるまいが、滅多に口にすることは無かった。自慢しても良かった筈だが、この齢になると彼が語らなかった理由がわかる氣がする。

司馬遼太郎の明治維新
20代に司馬遼太郎の小説は、ほぼ読破した。同世代の多くは、彼の書いた龍馬を英雄視した。かくなる小生も男の子に、竜の字を付けた。
司馬遼太郎に感化されてたのは事実。
龍馬の足跡を訪ねて、京都へも何度も訪れた。定番の寺田屋さんも何度出向いたことか^^;
後に書かれた小説を読破して、懐疑心が湧いてきた。
当たり前だが、彼は小説家。売れる本を書かないといけない。それも得意分野である明治維新関連小説。世に棲む日々で長州を描き、翔ぶがごとくでは薩摩の西郷と大久保を描く。龍馬がゆくの登場人物が、後の小説の主役になっていく。そりゃ、当然のことだろうね。取材を兼ねて情報を集めていれば書きやすい。主役は、龍馬。その登場人物を次々と主役として作品をかきあげる。ほとんどが錦の御旗派の小説であり、徳川幕府方の本は、燃えよ剣くらいのものでは無かったか? 勝てば官軍であり、勝った側に美化された偉人が登場する。当然、暗に、徳川幕府と云うか江戸時代は良くない時代と感じさせられた。が、坂の上の雲に限らず、260年もの間、戦乱の無かった国、列藩同盟だった国の形態が中央集権に変わり、あっという間に日清日露の大戦さに突き進む。ふっと、第二次大戦後の米国の姿とダブった。美化されすぎと違うか?の疑問を持った。爾来40年の時を経て、水戸藩の幕末模様を三部作にまとめた本を読ませていただいた。これは小説ではなく、実録ですね。作者の感情移入が見受けられず仕舞いだった。作者は桜田門外の変の一員の末裔とある。本来は、どこかに感情移入し、我田引水するんであろうが、極めて冷静に事実を積み上げて居られた。

水戸藩の幕末

画像1

在野の元教師の方が水戸藩の幕末を緻密な調査に基づいて書いて居られる。
自費出版と聴いたが「情念の炎」ハードカバーの三部作で大作になっている。小説と云うよりは、歴史教本と感じる仕上がり。
小説と比べ、調査の結果であろうが、登場人物の多さとその地縁、血縁の多さ、揺れ動く水戸藩の情勢に辟易するが、実質的な幕末、徳川幕府崩壊の序章となったであろう、井伊大老の桜田門外の変までを書いて居られる。
先にも書いたが、司馬遼太郎の小説は、ほぼ、読破し、破棄した。
これは単なる小説であり、司馬遼太郎が維新とその後の政府を正当化するために書いたものであろうと。30代になったばかりのことだったが。
爾来40年が経過し遭遇させていただいた書籍を読んでいくうちに、確信に変わった。世俗な言いようで申し訳ないが、純粋すぎる水戸藩の武士と在郷の民は、純粋過ぎて薩長にうまいこと利用されたに過ぎないなぁと。
云ってみれば、薩長には、大いなる戦略を書き実践出来る人物が居た。代表的な人物は、薩摩の二人であろう。そう西郷隆盛と大久保利通。
この二人と大東亜戦争を推しすすめ、最後は原爆まで、それも試験的に落としたFルーズベルトとその配下および占領軍として乗り込んできた官僚機構と同じだなと。
図式にすれば・・・・ 水戸藩VS薩長   日本国VS米国。
ダブって感じてならない。
この本を読ませていただいて、最後の将軍に興味が湧いて、図書館で徳川慶喜関連本を借用し、読ませていただいた。
なるほど、沈黙の最後の将軍はこんな方だったのね~。
彼を護ろうと敦賀まで行った天狗党とは、到底、相容れなかったのね。
といろいろと、徳川末期が目前に実相が浮かんできている。
いずれ、天狗党始末と大政奉還はまとめてみたいと考え中。
二冊目があると知り、購入させていただいているが、まだ、読了には程遠い。とにもかくにも、描写が緻密すぎるほど丁寧で、時折、ページを括ることを忘れる。先の三部作も同様だが、よくもまぁこれだの資料を集めながら、あるいは聴きながら、感情移入をされなかったもんだと直ぐに感情移入してしまうジイさんは感じる。尊敬以外のナニモノでもありません。
水戸藩中心の書籍ゆえ、当たり前ですが、水戸藩以外の茨城県人は複雑な感情で読ませていただいている。当地の先人たちも、誘われた皆さんも多かろうが、自ら天狗党に身を投じている。
下妻藩は旗本領だったこともあり、天狗党追討の本陣もあった。先人の想いを偲び、受け継ぐことが現代に生きる一員としてつとめであろうかと感じてもいる。後に、下館を中心に自由民権を旗印にして加波山事件も起きている。立てこもった諸兄が立てたのぼりに、「圧制政府転覆」「自由の魁」との文言があったと聞いている。穏やかな地域特性の底に、古代からの遺伝子が組み込まれているんだろうか? 読了しないといけません。

画像3

三流の維新 一流の江戸

画像2

そうおもっていたところに、別の作家さんの書籍が登場!
先の三部作をSNSで紹介したところ、仔細を聞いてきた方が居られ、購入されたようだが、その方のTLに書かれていた書籍。
思わず、三部も購入してしまった。
そうタイトルに惹かれて買ったんだけどね。
「三流の維新 一流の江戸」
「官賊と幕臣たち」
「明治維新という過ち」 作者は原田伊織氏。
存じ上げないでいたが、譜代筆頭の彦根藩(井伊家)の在所で育った様子。
彦根藩は、石田三成の佐和山城であり、その前は浅井長政。
思わず、笑ってしまったのは、先日まで桜田門外の変で井伊直弼を殺戮した水戸藩士と水戸藩の物語を読ませていただいた。
老眼進行中でもあり、もういいか~と思っていたところへ、井伊家に縁の地で育った人物の書いた幕末。
それもタイトルからして、明らかに江戸時代>明治が垣間見える。
その前に、お断りしておかないといけない!
なにゆえ、三部も購入したかと云えば、Amazonに行ったら、なんと中古本が出ていて、三部で送料込み1000円とあった。ほんと、作家さんには申し訳ない限り。そんなわけで印税貢献は出来ておりませんm(_ _)m。
まだ、タイトルとまえがきしか読んでおりませので、読了したら、我が人生のある意味集大成の文章を書けるんでは?と非ぬ期待を抱いています。

二度抹殺の真意
明治維新の原動力は、英国であることは論を待ちません。
むろん、陰謀論大好き人間ですから、ロス茶系の金融機関からなんらかの担保か約束の下に、薩長と京都の公家団に資金が投入されているハズ。
その見返りが、アヘン戦争で清国に手をやかされた英国の代理戦争。
日清戦争であり、敵対していたロシアとの戦争。
陰謀論者の想像でしかありませんが、司馬遼太郎氏が描いた坂の上の雲の主役のお二人。秋山好古、秋山真之兄弟の力であったわけでは決して無い。
むろん、お二人の戦術は特筆すべきとは思うが。
日本海海戦で連合艦隊が勝利したのは海軍兵の練度も、むろんある。
が、ロシアのバルチック艦隊は遠路はるばる、地球を半周して日本海まで来ている。が途中で燃料、食糧補給は、英国領が過半であり、悉く邪魔されており、日本海、対馬沖にたどり着いた時には、水兵は、疲労困憊と伝わる。
そりゃそうだわね。冷静に考えれば数ヶ月も要してはるばる極東まで。
碌な食事も出来ずに来りゃ戦意は喪失している。
では、なにゆえ、英国は反バルチック艦隊だったのか? 日英同盟があったからと学校では教えられるが、それは間違いだわね。
日英同盟の根っこは、極東で英国軍隊の代わりに戦う軍隊が欲しかったし、そこまでは、薩長へ資金提供した英国の思惑どおりであったと考えるのが正解であり、云ってみれば、英国の別の意味での植民地化が明治維新だったなぁと。それが一度目の抹殺!

二度目の抹殺
これは大東亜戦争(日本はそう呼んだ)を太平洋戦争と呼び、無差別爆撃から、広島、長崎への原爆投下という大殺戮をした米国に従順に従い続けてきた戦後の日本。代表的なWGIP(ワーギルトインフォメーション)と日米委員会に縛られ続けている。
現代社会に蔓延る、諸問題の全てが、WGIPが根底に流れており、占領政策の原点は、国際法違反である占領軍による憲法改正にあろうかと。表向きは日本政府が作成したことになっているが、ウソつけ!
ならば、原案はなにゆえ、GHQが作成したの?

長くなった。
三冊を読み終えたら、続きを書かせていただきましょうかね!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?