ヤンマー| 脳をハックしよう!

都内でニューロテック関連のお仕事をしています。 普段の生活に役に立ったり、立たなかった…

ヤンマー| 脳をハックしよう!

都内でニューロテック関連のお仕事をしています。 普段の生活に役に立ったり、立たなかったりする脳の雑学について情報を発信していきます。 統計データや論文をベースとした情報の信ぴょう性を意識しています。 ぜひフォローしていただけると嬉しいです😃✨ まずは100記事更新を目標✏️

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サウナの脳への効果

ここ3~4年でサウナが空前のブームになっており、「ととのう」という言葉が2021年のユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされるほどに認知度が広まりました。 かくいう私も温泉が大好きなので月に4~5回程度時間を見つけては行っていましたが最近では仕事終わりに”ととのう”目的で銭湯に立ち寄ることも増え、徐々に「サウナ―」と自称したくなるような自己意識が芽生えてきています。(まだまだ玄人レベルに達しはしませんが) ととのった時には、仕事の嫌なことがどうでもよくなるというか、無

    • 【脳科学】辛いものは脳に良いのか??

      皆さんは辛い物はお好きでしょうか???私は嫌いではないのですが、辛い物を食べると必ずお腹を下す体質です(-_-;) 韓国のSAMYANG食品が2012年に激辛プルダック麺を販売開始した際に、 無類の辛い物好きな韓国人でも、「これは辛すぎて食べられない!」という人が大勢いることが話題が広がり、SNS上では激辛プルダックを完食するチャレンジ動画が大量に上がるようになりました。 2014年~2015年に流行ったハニーバターブームと比べても、辛い物チャレンジのブームは長い間、人気

      • 脳科学の視点から見るVRの可能性

        Meta社(旧Facebook)が最近ガチでバーチャル事業に力を入れているそんなことは分かっているよ!という声が聞こえてきそうですが、先日Meta社が2021年度通期の業績発表の中で、初めてVR/AR部門の売上を明らかにし、VR事業への本気ぶりが伺える形となりました。 2021年度のVR/ARの売上は22億ドル(約2600億円)、損失は101億ドル(約1兆1600億円)で、以前より「VR/ARおよびメタバースに年間1兆円の投資を行う」と宣言していた通りの数字となりました。

        • 【脳科学】作業BGMはあなたの作業効率を下げている!!

          どうもお久しぶりです、ヤンマー|脳をハックです。 前回、プチバズったサウナの記事(4月)で浮かれ状態になってしまい、2ヶ月ほど更新が滞っておりました。また以前のように小ネタUPを再開していこうと思いますので応援していただけたら幸いです。 さて今回はタイトルにもあるように、作業BGMは作業効率を下げてしまうという事実について海外の論文の結果を交えてシェアしていこうと思います。 私自身BGMを聴きながら考え事をしますし、身の周りでも音楽を聴きながら作業をするというクリエイタ

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          【脳科学&心理学】どうして白衣の人は頼りがいあるように見えるのか?

          このようにまだ話してもない相手に対し、ある意味偏見ともいえるような過度な印象を相手に持った経験はないでしょうか? これは心理学でいうところの【ハロー効果】という認知バイアスがかかっている状態と言います。 さらに初めて会った人は最初の印象がのちの印象にも大きな影響を与えます(=初頭効果) そのため、ハロー効果が持つ効果や影響度は非常に重要視されビジネスでも積極的に取り入れられている考え方になります。 なぜ認知バイアスは起きてしまうのか? なぜこのような認知バイアスが起き

          【脳科学&心理学】どうして白衣の人は頼りがいあるように見えるのか?

          【脳科学】匂いを感じるのは鼻か?脳か?

          前の仕事でセンサー関連を扱っていましたが、毎年お客さんから必ず頂く要望として「匂い」を取りたいというニーズがありました。 工場の機械から出る異臭を取りたい・施設管理における空気の匂いをとりたい・アロマの香りの善し悪しをとりたい等、色々な業種で色んなニーズがあrります。 空気環境の善し悪しの指標となるTVOC濃度のほかにアンモニアや二酸化硫黄など個別の匂いを検出するセンサーはあるのですが、人間の鼻のように万能な1体型センサーはまだまだ世の中に存在していないというのが現状です

          【脳科学】匂いを感じるのは鼻か?脳か?

          【脳科学】ツボが持つ脳への効き目

          世界的にも鍼灸の論文が主に中国を中心にかなり増えてきており、中には脳への影響に関して研究した論文も多くなってきているので今回は鍼灸×脳科学という観点でご説明していきたいと思います。 人間のツボの数は700個程度あるといわれている世界保健機関(WHO)ではツボの数を361個ということで公表していますが、新しいツボは日々発見されていき、鍼灸師たちの中では700個近くあるという見解が多いようです。 700個というと、体のどこを押しても何かしらのツボになりそうな気がしますが、ツボ

          【脳科学】ツボが持つ脳への効き目

          子供の習い事はいつまでにさせるべき?絶対音感が身につくのは何歳まで?

          モーツァルトが8歳で最初の交響曲を書いたり、スティーヴィー・ワンダーが11歳で音楽事務所「モータウン」と契約したりするなど、有名な天才音楽かが若くして才能を開花させていた話はご存知でしょうか。 可愛い我が子が生まれると、英才教育という名目で高い教育費用を支払い 小さい頃から音楽レッスンや学習塾、スポーツなどに取り組ませる親は多いかと思います。 今回はタイトルの通り脳科学の観点で、絶対音感や空間把握能力といった重要スキルの習得やそのための習い事は、何才までにすべきか?という

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          【脳科学】他人の不幸は蜜の味?脳はどうして喜んでしまう?

          自分と似たような境遇にいるはずなのに、なぜか異性から人気があったり、お金を持っていたり、友達がたくさんいたり、、、誰かが得をしていると、なんか自分が損をしているような気になりますよね。 このように自分よりも優れたものを持っている人に「嫉妬」をしてしまう経験は皆さん人生の中で多分にあるはずです。 社会生活や対人コミュニケーションにおけるこういった自己劣等感はどうして起きるのでしょう?またその際、脳ではどのようなことが起きているのでしょうか。 今回はそういった「他人の不

          【脳科学】他人の不幸は蜜の味?脳はどうして喜んでしまう?

          【心理学/脳科学】行動と感情は伝染する

          飲み会の場で誰かがスマホや腕時計で時間を確認するのを見ると、つい自分も「あれ、何時だろう?」と時間を確認してしまうというような経験はないでしょうか? 無意識に人の真似をしてしまうことはよくあることです。 真似をするのは人間だけではありません。サバンナで1頭のシマウマが走り出すと群れが一斉に走り出したり、1発の銃声で鳥が一斉にダーッと飛び去るのも同じと言えます。 これは心理学用語で「行動伝染(Contagion of behavior)」といいます。 今回はどうしてこの

          【心理学/脳科学】行動と感情は伝染する

          【脳の仕組み】脳細胞に効くアブラの話

          最近ダイエットや食生活習慣見直しが個人的な関心事なので、今日は脳細胞に効くアブラの話をしようと思います。 脳細胞の6割は脂質でできているそもそも脳細胞っていうのはその60%程度が脂質で出来ています。脂肪、とりわけ脂肪酸は脳の発生・発達・機能維持に欠かせないのですが加齢と共に減少していくといわれております。*1 、、、と急に言われてもなんのこっちゃと思う方が多いかと思いますのでまず初めに、人間の細胞の構造を簡単に説明させてください。 人間の細胞の構造 脳細胞に限らないの

          【脳の仕組み】脳細胞に効くアブラの話

          【脳の仕組み】人の脳はネガティブなことに反応しやすい

          生きていると、「なんで自分だけ・・・」と思うような不運の連続は誰にでも起きることでしょう。 これはマーフィーの法則といって、心のどこかで「起こって欲しくない」と思っている出来事に限ってなぜか起きてしまうという法則が働いているようです。(厳密に言えば、全てが悪い方向へ進むと言うよりは潜在意識が現実を引き寄せる力があるという法則。) 例えば身近な例でいうと「PCデータのバックアップを来週取ろうとしてたのに、誤って今日机から落として壊してしまった」「病院に行くとなぜか熱が下

          【脳の仕組み】人の脳はネガティブなことに反応しやすい

          オリンピック金メダリストも実施している脳トレ、ニューロフィードバックトレーニングとは!?

          感動の北京オリンピックが盛り上がりを見せ、日本の冬季オリンピックメダル獲得数も平昌オリンピックを超える過去最高数(今日時点で金メダル3個、銀メダル5個、銅メダル9個 合計17個)を更新し本日20日に最終日を迎えようとしております。 数ある種目の中でも、個人的にはスキーのモーグルが大好きでした。 まさにオリンピックのモットーである、“Faster(より速く), Higher(より高く), Stronger(より力強く)”をレースの中で最も強く感じた競技だと思っており、とても感

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          【脳の仕組み】睡眠不足は記憶力の低下とどのようにつながるのか?

          最近はTiktokやYouTubeのような動画コンテンツや、スマホアプリがどんどん増えて余暇の過ごし方がバラエティ豊かになった反面、生活習慣の乱れが問題視され中でも睡眠不足による日常生活への支障が起きている人も多いかと思います。 かくいう私も夜の電話会議や、Youtubeの鑑賞で気がつけば2時~3時、、、ということもあり、寝不足で次の朝を迎えることも多々あります。 特に日本人は頑張り屋さんなのか、海外と比べてもとりわけ睡眠時間が短いことで知られています。なんとOECD(経

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          【脳の仕組み】高カロリーな食事が病みつきになる理由と、ドラッグが依存性を持つ共通点

          焼肉って、、、美味しいですよね(当たり前)。 皆さんも大好物だと思います。毎日行っても良いと思っちゃいますよね。 本日は高カロリーの食べ物やドラッグがどうして依存性を持つかの共通点を脳科学の観点からお伝えしたいと思います。 人間が特定の行動を学習する過程(オペラント学習)動物は自分がとった行動によって何かしらの嬉しい事を感じると(=報酬を得ると)その行動を頻繁に行うようになります。このように経験によって行動が増える過程をオペラント学習と言います。 例えば、お酒を飲

          【脳の仕組み】高カロリーな食事が病みつきになる理由と、ドラッグが依存性を持つ共通点

          【脳の仕組み】食べると脳に良い食品と、脳を活性化させる栄養素(BDNF)とは

          我々の脳は1000億個以上もの脳細胞による非常に複雑な神経ネットワークを形成していく過程で学習や記憶をしていく、、という話は前回のNoteでも書かせていただきました。また、適度な運動が海馬の脳細胞の生成に効果的であるということも書きましたが、今回は食べ物による影響やどんな食べ物が脳に良い効果をもたらすかについて書いていきたいと思います。 ↓↓前回記事↓↓ 脳由来神経栄養因子 (BDNF)とは?まず今回このトピックについて触れるに当たり、最初に触れておきたい用語がBDNF(

          【脳の仕組み】食べると脳に良い食品と、脳を活性化させる栄養素(BDNF)とは