4日目(深夜)

絶え間なく、と言うわけでもなく20年近く続いている事といえば
深夜ラジオとレコードくらいのもので、
一人スピーカーから流れる声や音にどれだけ支えられたか知れない。
歌詞の意味も分からない洋楽も、
幼心に理解できない下ネタも、
全部自分に向けられているんじゃないかと言う心地よさは、
進路で悩んだ時、
人付き合いで悩んだ時、
好きなあの子を思って眠れなかった時、
本当に、幾つもの夜を、
俺だけの夜を救ってくれた訳です。

スマホの登場と自分の老いで、
あの瞬間をリアルタイムで過ごすことは減った訳だが、
昨夜はそうはいかなかった。良いとか悪いとかじゃないんだ。
だけどやっぱり昨夜も俺は救われた、と言う話でした。

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