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「あえて面倒なことをする」の最大効果

「続ける思考」ですが、8刷が決まりました!

8刷! すごくめでたい!!!

しんぱちの「8」だ!!
ここまで来たらもう思い残すことはない。
これが最後の刷りでもいい!!

みなさんのおかげでしかない。
本当にありがとうございます。
感謝しかありません。

それで今回で8刷目なんですが、実は刷りごとに毎回ちょっとだけ変わってる部分がある。
2刷の時は単純に小さな誤字があったので直した。
3刷も、ちょっとした言い回しを修正した。
4刷で、年が変わったので続けている習慣の年数を2024年1月現在のものに変えた(のだけど修正ミスで2023年10月現在のまま続けた年数だけ修正されてしまった)。
そしてすぐに決まった5刷。
もう直すところがなくなった。
1〜4刷、毎回何か変えてきた。
今回も何か変えたい!
どこか変えられないか?
考えて、ひとつ思いついた。
それなら大きな影響もなく隠れキャラみたいなものを仕掛けられる!
ちょっとしたまちがい探しのような思いつき。
すぐに編集者に「こんなことできませんか?」の相談をした。
印刷所からもOKの返答をいただいた。
なので、やることにした。
というわけで、5刷以降、6、7、8刷と、あるところが毎回ちょっとだけ変わっている。
どこかは言わないけど。
誰にも気づかれないかもしれないけど、別にいい。
版が変わるごとに送られてくる見本を自分で保管するのに、どこか違っている方が持っておく意味があるかな、という仕掛けというか…

そういう「遊び」だ。

遊びではあるけど、重版がかかるたび小さな仕事がひとつ増えることになる。
ちょっと面倒くさい。
毎回何か考えないといけないので、余計なことしたな…とも思うのだけど、意外にこういうことが大事かなって思っている。

あえて「ちょっと面倒なことをする」ということだ。

実はこの「面倒なことをする」というのが、楽しさにつながっている。
余計なことする。
面倒なことをする。
そのことが「楽しさ」を連れてきてくれる。

少し面倒な、ちょっとした「遊び心」ってやつだ。

「遊び心」は、作業を増やすだけだけど、楽しみを生み出す装置でもある。

いまいちテンションが上がらないことをやる。
そんなとき心を振るい立たせるのが「遊び心」だ。

例えば、わたしのnote。
わたしがやっている「仕事のスケジュール管理」について書いた投稿がある。

どうやってスケジュールの管理をしているのかを詳細に説明する。
常に40件以上進行している仕事をどうやって管理して、どうタスクを処理して、どうやってモレなく締切を守っているのか、支払いの管理などをどのようにしているのか。

「書いて欲しい」というリクエストを受けたので書くことにしたんだけど…これがものすごく大変。
大変なのは書く前から分かっていたので、実は全然やりたくなかった。

スケジュールはメールのトップ画面で管理している。
使っているのはメールソフトとカレンダーとメモ帳だけ。
それを無駄なく使う自己流管理法を編み出して改良しながら使っている。
それを解説するとなると実際のメール画面やメモ帳を見せないといけない。
でも、実際の仕事の実例を見せるわけにはいかない。
つまり解説のためのメール画面などのサンプル画像を用意しないといけない。
スケジュールの進行や仕事の管理も実際の仕事を見せるわけにもいけないので、架空の案件を作る必要がある。

ふつうに言語化するのだけでも面倒なのに、サンプル画像やサンプルの仕事も考えないといけない…。

ああ、めんどくせーー。
これはまじやりたくねーー。

やめようかな…。

でも書くって言っちゃったし…

どうやったらテンションが上がるか…
どうしたら自ら楽しんでできるか…
考えた。

「そうだ、〝美味しんぼ〟にしよう」

導き出した回答がそれだった。

自分でもよくわからない。

でも、その瞬間、「美味しんぼ」が降ってきた。

「美味しんぼ」日本を代表する料理マンガの金字塔だ。
料理マンガであると同時にマスコミ業界を描いたお仕事マンガでもある。

舞台は東西新聞という新聞社。出版に関係の深い新聞というメディアの話で、しかも出てくるキャラクターがバラエティに富んでいて個性的でパロディにしやすい。

これを「例」として使おう。
メールの実例や、仕事の進行のダミー画面をすべて「美味しんぼ」世界のものとして作るのだ。

わたしは東西新聞とも取引をしているデザイナーという設定。
メール画面で、送信してきている相手は、マンガの登場人物。
栗田ゆう子はじめ、山岡史郎、谷村秀夫、荒川絹江など美味しんぼの登場人物達。
仕事をしてるPC画面も作り込む。
そこにあるのは架空の「美味しんぼ」世界の仕事フォルダー。
デザインの仕事の進行を見せるために架空の本のデザインまでした。
それをチラ見せする。
はっきり言って「誰が気づくの?」レベルの作り込み。
実際はスケジュール管理の図解がメインなので、作り込んだ部分なんかほとんど目に入らない。
でも、これがものすごく楽しかった。

めっちゃ大変で、面倒くさ!としか思ってなかった記事を書くことが、この小さくて面倒くさい遊び心を加えたことで激変した。
架空の仕事のファイル名考えたり、この人からくるメールの件名はこんなかな?って考えたり、それが本当に楽しくて、単に面倒くさくしただけなのに、もはや「楽しい」しかなくなっていた。

仕事の合間に書いたので、時間はそんなにたくさんはない。
だからきちんと「美味しんぼ」世界を再現できたとは言えない。
完璧ではない。でも書いていて楽しかった。
すごくわくわくしながら書いた。
面倒でやりたくないと思っていたことに、わくわくしたのだ。
面倒により面倒くさいことを足しただけなのに。

「むちゃ面倒でイヤなこと」に「楽しくて面倒なこと」を追加したら、全体がものすごくわくわくする遊びに変わった。

とても御粗末な代物ではあったけど、偶然見つけてくれた「美味しんぼ」ファンの人からSNSでコメントもいただいたりして、かなり嬉しかった。

「遊び心」という面倒くささは、物事を逆転させる効果があるのだ。

昔雑誌のデザインの仕事をしていたとき。
まだ確定してない「ダミー」の部分、ふつうなら「ああああああ」などを流して文字数だけ確認するようなところがあるのだけど、そこに適当な記事を書いてみたり、存在しない本の装丁を作ってダミー代わりに入れてみたりして遊んでいた。
混乱するからやめてくれと、少し怒られた気もするけど、そういう遊び心のおかげで徹夜続きだった雑誌の仕事も楽しくやっていた。

つまらない単純作業だって、脳内でいろいろ妄想して、自分でタイムリミットをつくって、スマホゲームを遊ぶようにやってみたり、「つまらないこと」を「楽しさ」に変えてくれるのってそいう遊び心なんだろうなと思う。

つまり、ご機嫌に仕事ができるのだ。

遊び心を忘れない。
あえて面倒なことをする心の余裕を持つ。
これってとても大きな事だと思う。

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スケジュール管理について書いた投稿です。

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事前に何も考えずに話しているので内容がちょっと飛んでますが…
同じような事を話してます。
話してからこのnoteを書いてます。

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友人と映画について話すポッドキャストも続いてます!
第6回です!


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