車いす生活の住宅選びのポイントとは

母が事故により車いす生活になります。
現在、病院でリハビリ中ですが現在の自宅では車いす生活は難しいです。
自宅の建物自体が築年数が経っているのでバリアフリーリフォームより、建て替え(注文住宅)か、土地建物を売却しバリアフリーになっている建売り住宅に住み換えか母と相談中です。
何か住宅選びのポイントを教えて頂ければうれしいです。
宜しくお願いします。



中途障がいのかたは、障がいを受け入れるまで時間がかかるかたもおられるのでご本人の気持ちを大切になさってください。

おそらく理学療法士や作業療法士さんと自宅での生活を想定した訓練をされているかと思いますが、残存能力によってトイレでの移乗方法(アプローチ方法)や上肢の可動範囲に合わせた物の出し入れなど、フィッティング確認がポイントになります。

全介助の場合は介護されるご家族の方を含めた動線の確認も重要です。

トイレや浴室のイレクターなどにおいても様々な形状・バリエーションがあります。
(国立リハビリテーションセンター訓練棟の参考画像)
https://ameblo.jp/yasuragi-kaigo/entry-12240459846.html

床がフラット程度でバリアフリーを謳っている建売住宅ではADL評価は著しく低くなると思われます。

住宅内の動線だけでなく、外出時の動線や段差解消機などの導入の有無、災害時の避難方法なども加味すると注文住宅でお母様やご家族に合わせた設計が必要になります。

また現在、車いすを自走出来たとしても、お歳を召されるにしたがって全介助になる想定も必要です。

将来的に介護施設への入居をされるのか、外部サービスを利用しながら終の棲家として自宅に住まわれるのかなどもご本人とご相談されると宜しいかと思います。

お住いの地域が分かりませんが、外部サービス内容の種類が豊富な地域とそうでない地域もございます。

病院にはメディカルソーシャルワーカーがいると思います。
今後、障がい者手帳の取得などを含め地域資源を確認されることも大切です。

注文住宅(建て替え)の場合は現在訓練されている病院の担当者の意見も確認する必要がありますので、包括的に設計まで繋ぐことが出来る専門家に依頼するのも一つです。

ご参考になれば幸いです。



(質問者からのお礼コメント)                    ご回答感謝致します。
長年戸建て住宅に住んでいたので、マンションへの移住は近隣騒音等を考えるとストレスの毎日になると思い候補に挙げておりません。
ご意見は至極真っ当で心に響きました。
住まいは四国なので南海トラフ地震が来た時の避難方法も含め、母や家族と相談したいと思います。
地域に依頼できる専門家が見つからない場合は、これからの住まい方や建て替えなどご相談させて頂ければと思います。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?