じしんのはなし⑤

さて5回目ですね。
なんと、電車が遅れています。困った困った。

次の転機を追います。

辞めるのも才能だと言われたことがあります。
西田さんから。

辞めることは、果たして才能なのだろうかと悩んで考えたことがありました。

結論からいうと辞める才能は俺にはありませんでした。
今も、辞めれず続けてるわけだし。

すっぱりと足を洗えた仲間たちもいるということから辞める才能というものは間違いなく存在するようです。俺にはなかった。

やめて芝居から一年ほど離れてみるんですけどそれは全く意味がなかったです。

あれだけ大好きだった芝居をやめてやる仕事なんだからいけるところまで行かないとウソだと思って死ぬほど打ち込みました。

コールセンターね。

ネットサポートのセンターだったのですが、好きなことを諦めてしまった、というのがよくなかった。

この当時から決定的に自信を持つ事ができなくなりました。
だから色んなことに支障がでる。
仕事のフローや結果に自信が持てない。
これでいいのかとどんな時でも迷ってしまう。

そんな状態が続いて、割とボロボロでした。
根性論とかは、好きじゃないけど最後に踏ん張れたのは好きなことを諦めてきた場所なのに、簡単に諦めていいのか?という言ってしまえば下らない意地でした。

ただ実感したのはそんな下らない意地の為に、思ったより人は力を出せるのだなーということでした。

それは一番最初に教わった胸に秘めるプライドでした。

ほんの一握り、握りしめた拳の中くらいに収まっていた小さなもの。全部一度捨てて、またやる。

最初に覚えたそれをここでもう一度。

怖さはあるけど、新しく始めるためにはきっと捨てる事が必要で、間違えないように考えて。

積み重ねてきたもののなかから邪魔になるものを全て捨てる。

そんなことを、本気でしていくこと。

そうすることで残ったものが、自信になったような。

そんな気がします。

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