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【SLAMDUNK】1.23一日限りの再上映観戦記

1.10に必死でポチってゲットした「THE FIRST SLAMDUNK」を本日1.23日(やっぱり「123、勝ーつ!」に掛けているんですかね?笑)観戦してきました。

いよいよ来月にはDVDも発売となるわけですが、やっぱりこの作品はどうしても「大画面で観戦したい!」じゃないですか(そしてできれば大人数で一緒に観戦したい)。そんなわけで気張ってIMAX版をチョイス。ま、気合いを入れて前方の席にしたら、慣れるまでは近すぎて若干違和感があったのですが、次第に試合にのめり込むにつれて、大画面ならではの良さも味わうことができました。以下は久々(昨年8月以来)の観戦記になります。


スタートの「沖縄」からテンション全開

もう何度見たことか、という「沖縄」で始まるスタートですが、すでにここから「なつかし」モード全開。帰ってきたというか、なんというか。そしてリョータの「行ってくる」に続いて、The Birthdayの「LOVE ROCKETS」。先日、ボーカルのチバユウスケさんの訃報が届きましたが、改めて大画面&大音響でしっかり体感させて頂きました。

隠れキャラ探しをする暇も無くストーリーに集中

もちろん私なんかよりも鬼リピートしている猛者も多いと思うので、全然マウント取れませんが、私もそこそこリピーターでした。ですから、それこそ複数回見ていると、自然と会場の観客(隠れキャラ)チェックが楽しみでもあったのですが、今回はそんな余裕無く、久々のストーリーを堪能していました。なんだか「見逃した感」もあって、ちょっと残念という。これだけの大画面で見られることはもうなかなか無いと思うので・・・涙

スラムダンクの世界観とリアルが混同?王道のバスケスタイル

リアタイ世代&ちょっとだけなんちゃってバスケ部だった人間的には、やっぱりスラムダンクの時代のバスケスタイルって「王道」な感じがするんですよね、ガードはパスを回し、フォワードは外からシュートを打ち、センターがインサイド勝負・・・みたいな。まさに湘北はそんな王道スタイルですよね。これが見ていてやっぱり「気持ちよかった」です。

しかし、現在のバスケスタイルは、そんな役割分担の時代ではなく、誰もがシューター。ですから、リョータもゴリも3ポイントをガンガン入れなきゃいけないし(富樫選手や河村選手、ホーキンソン選手のように)、ミッチーもインサイドへ切り込んでいかなければならない(比江島選手のように)という。そう、30年経って「進化」してるんですよね。特に昨年夏のW杯から再度バスケ熱に火が着いた身としては、そうした試合スタイルに見慣れていると、この湘北vs山王のバスケがとても「型」に沿っている印象を受けました。もちろんどちらが良い悪いではないですよ。

ようやく分かった「桜木君投入はリバウンドのみにあらず」

先ほど、自称「まあまあな回数のリピーター」だと言っておいて、しかもリアタイ自慢をした割に、恥ずかしながら安西先生が仰った言葉の意味がイマイチ掴めていませんでした。これは花道が一旦ベンチに下げられ、安西先生からリバウンドについて指示をもらい、再度コートに入って大暴れするシーン。彩子さんが「あの子、しっかり先生の指示通り動いていますね」というような言葉を安西先生に呟いた後に、安西先生が「この2本は取らせてもらったようなもの。それに桜木君投入はリバウンドのみにあらず」と仰る場面です。繰り返しますが、恥ずかしながら「何だろうな?シュートでもないしな・・・」なんて思いつつ、すぐに次のシーンに進んでいきますので、そのまま試合に没頭してしまっていたのですが、やっと分かった気がします。

チームに絶対一人は居て欲しい、花道キャラ!

それは花道の「明るさ」だったんでしょうね、多分。あれだけの点差をつけられ、コートの5人は最早「敗戦」を意識し始めていたと思います。そんなムードを一気に変えられる、圧倒的なパワーこそが花道のもう一つの武器だと安西先生は理解していらっしゃったのかな、なんて思いました。普段は破天荒で無礼者キャラですが、実は内面では自分が圧倒的に他の4人に比べて劣っていることを自覚し、なんとか彼らに追いつこう(多分、流川には勝つつもりだったと思いますが・・・笑)、そんな必死で努力家な面も先生は掴んでいらしたんでしょうね。

もちろん花道の天才的運動の才能は、スラムダンクの世界だからこそ、かもしれませんが、「ムード」や「空気」を変える力のある人って実際にいますよね?この人がいるだけで、なんとなくチームがうまく回る、それは実力云々だけでなく、それこそ「キャラ」だったり、「雰囲気」だったり。多分「陽」の力がそうした空気をもたらすのかもしれませんね。花道は大の負けず嫌いですし、そもそも「負ける」なんてことは考えていない。それになんと言っても「シロート」故に山王工業の偉大さを全く知らない。だからこそ強かったのかもしれません。話は違いますが、WBC準決勝メキシコ戦での大谷選手が劣勢の日本ベンチをひたすら鼓舞して声を出すシーンがありましたが、ああした感覚に近いのかな、と思いました(もちろん大谷選手はシローとではないですが)。

ゴリの苦悩と不器用さ&それをサポートする木暮くん

今回、久々に観て思ったのは、ゴリの不器用さです。どうしてもチームを勝たせたい、強くしたい、という思いが人一倍強すぎて、周囲と軋轢を生んでしまう。先輩には疎まれ(これは原作にはなかったですね)、(一方)原作では同級生たちも離反してしまう。それでも自分を曲げず、とにかく自分を追い込んでいく。これまではあまり気に留めなかったのですが、ちょっと離れて改めて観ることで、ゴリにもう少しだけ柔軟さがあったら、こういうことにはならなかったのかな、という視点を持ちました。

とにかく常に「自分が自分が」と自分を追い込み、責め、相手のことより、自分がもっと頑張らねば・・・と突っ走る。これもまたなんとなく、かつての自分を投影しているようにも思え、ゴリの必死な姿に重ね合わせてしまいました。しかし、彼には木暮くんという「女房役」というか、彼の気持ちに共感する「盟友」がいたのが大きかったのでしょう(彩子さん曰く「湘北名物「飴と鞭」)。さらにはシオ、カク、ヤス(+リョータ)という後輩が残って彼らについて行ったというのがゴリにとっては心の支えになったのではないでしょうかね。やっぱり気持ちを理解してくれる「仲間」がいるのがどれだけ有り難いことか。ラスト間際の「ありがとよ」はそんな諸々が込められていたのかもしれません。

気になる続編は・・・?

もちろん観たいですし、あってほしいのですが、やっぱり実際には難しいのかな、と今回再観戦して思いました。10年超のプロジェクトであれだけのクオリティ。そして映画界の歴史に残る大ヒットとなってしまった今、改めて井上先生に「続編を」と望むのは、ファンのエゴかな、と思いました(もちろん観たいんですよ、本音では)。「スラムダンク」だけでなく「リアル」や「バカボンド」などファンが待望している連載もある中で、あれだけの作品を作ってもらって、まだ求めるんかい!と思ってみたり。

現在とのスタイルの違いもありますし・・・

というのも、リアルの世界(W杯やBリーグ、本場のNBA)が(個人的にはですが)より身近になってきた昨今、かつてのバスケスタイルでストーリーを描くのは難しいのかな、なんてのも思ったりしました。バスケファンの井上先生のことですから、最新情報やプレーに関しても造詣が深いはず。そうなると、かつてのスタイルでの試合展開を今改めて構築していくのは大変なのかな、なんて余計な心配をしてしまいました。

それでも待望してしまう、彼らの「その後」

ですが、すでに2作品発表されていますが、せめて「公式イラスト集」のような形で彼らの「その後」を見せて貰えたらな・・・と淡い期待をしています。「二次創作」でファンの方々が思い思いに発表されているものもありますが、やはりここは「公式」に井上先生が描く世界をせめて見せて貰えるものなら・・・と思わずにはいられません。ゴリ&木暮くんが抜けた後のリョータ新キャプテンの下、新生湘北がどうなっていくのか?花道はいつ復帰するのか?陵南も海南も翔陽も気になるところです。そして映画で見せてくれた新機軸、渡米後のリョータ&沢北の活躍なんかも楽しみですよね、その後流川も後を追うのか?ストーリーでなくても、一枚の絵でいいので、そんな彼らの「その後」を除くことができたらな、なんて思いましたね。


声優さんたちのリスペクト感が堪らない

いよいよ来月はDVD発売ということになりますね。「大人買い」ということでスペシャル版にしたので、様々な特典もまた楽しみなところです。特に今回は声優さんたちのトークライブが何回も開かれ、半分くらいは観ることができたのですが、見逃してしまった回も複数あるので、今回はコレが全て観られる、というのが楽しみですね。面白いのが、声優さんたちも演じたキャラクターが実在かのように「没頭」されていたこと。私もそうなんですが、多分、多くの方が「実際に居るように」感じているんですよね。声優さんたちがキャラに敬意を払っている様子もとても好感が持てました。

ということで、長々と久しぶりの「観戦記」となりました。懐かしい感覚と新たな視点もあり、堪能できたと思います。ちなみに上映終了後は拍手も出ていました(自分もしっかりしてきました!)。そして・・・私も含めてですが、平日なのに劇場は満員!!!みなさんお仕事は・・・?(って自分もですが笑)

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