見出し画像

【本】あの時、あれをしておけば・・・~「30代にしておきたい17のこと」再読④

いよいよ「30代にしておきたい17のこと」も最終回になります。年の瀬と言うこともあり、尚更「あの時、あれをしておけば・・・」という後悔の念に対して敏感になっているように思います。もちろん理想は「自分の寿命が尽きる最期の日が一番輝いている」ことですが、一般的には心も身体も力のみなぎる30代というのが、一つのピーク期だったりするのではないでしょうか。自分としてはあっという間に過ぎ去ってしまった30代の10年間ではありますが、ここで振り返りつつ、今後につなげていきたいと思います。


13.「人生の目的」を知る~人生にある3つの生き方

<人生にある3種類の生き方>
① オブリゲーション(役割)・ベース

やらなければいけないことだらけ。
上司として、部下として、To-doリストに追いかけられる。

② モチベーション・ベース
やりたいことを情熱的にこなしていく。しかし、いったんやる気が低下してくると、頑張ってモチベーションをアップする必要がある。自分にご褒美を上げるなど、たえず気合いを入れ続けなければ、情熱は長続きしない。

本田健「30代のうちにしておきたい17のこと」より

残念ながら、私は②番の「モチベーション・ベース」だったような気がします。とにかく走り続けた30代。そのまま40代の半ばまで突っ走りましたが、ある出来事を境に、急激に燃え尽きてしまい、今に至るという感じです。やっぱり「モチベーション」だけでやり抜くというのは本当に困難だと思います。ただし、同時に「今、自分がやっている仕事が本当に天命なのか?」というのは、突っ走っている時には分からないんですよね。

私の場合は責任者として任された教室を、どうやって運営していくか。これにずーっと無い知恵絞って悪戦苦闘し続けた日々でした。とはいえ、少しずつ軌道に乗り始め、チームが出来はじめてくると、自分の中で「善循環」が出来てきて、いわゆる「ナチュラル・ハイ」状態という感じに。自分が頑張れば頑張るほど、業績も伸びていくような錯覚が生まれ、とにかく馬車馬のように動き続けた30代でした。まあ、その疲労や負担のツケがその後の40代で回ってくるわけですが・・・。

理想は「インスピレーション・ベース」だそうです

③ インスピレーション・ベース
深いところから、静かな情熱が沸きだすような生き方。人生のもっとも中心の部分で確信しているので、迷ったりすることがない。かといって、狂信的なわけでもなく、とても穏やかで、それでいてパワーに満ちている。

同上

うーん・・・私の30代にはここまでの確固とした「人生観」は持てなかったですね。前述のようにとにかく動き続けていましたから。「人生のもっとも中心の部分で確信している・・・?」どうでしょう?もし、そうだったらカッコいいですけどね。そんな風に達観できる30代がどれくらいいるんでしょうかね?若干、コレには疑問符が。

むしろ、もっともっと悩みながら、若さゆえにどんどんチャレンジして、模索しながら自分の「型」を見つけていくくらいでいいんじゃないですかね。静かで穏やかなパワーとやらは、もっと年配になってからでも十分できますからね。中堅ならではの特権で、どんどん暴れちゃっていいんじゃないかと思います。(が、暴れすぎると、私のように出る杭は・・・になるので、やり過ぎ厳禁です・・・苦笑)

自分探し、ライフワークを見つけよう

ライフワークとは、生まれつき才能があって、あなたがこの世界でやるべき活動。それはあなたの大好きなことの周辺にある。あなたがそれをやっているだけでワクワクできたり、楽しくなったりするような活動。それがライフワーク。ライフワークとはあなたがそれをやっているだけで、深い満足感を得たり、自由な感じがしたりする活動。いったん自分のライフワークを発見した人は、そこから人生が大きく変わる。

同上

これって今で言う「副業」「サイドワーク」というような類いでしょうか?この本が執筆された時点で本田さんには未来が予想できたのでしょうか!まさに「自分が心から楽しめる仕事」を探す、というのは令和の現代ではトレンドになっていますよね。もちろんこれができたら一番良いのですが、これもまた難しいですよね。

自分の人生の楽しみ方を模索する

自分の職業を「一番好きなこと」に関する仕事にする、これがまず一つ目。そして「自分の好きなこと」を趣味としてオフ時間に楽しむ。そして仕事は仕事として、良い意味で「割り切りながら」距離を持ってつかず離れずで取り組む。これが二つ目。私はようやく40代半ばで、この二つ目の域に達することが出来ました。

仕事は仕事と割り切り、オフ時間を充実させる・・・これは今までの20年間にはなかった考え方なので、本当に新鮮です。そうして出来た時間でこうしてnoteで発信をしたり、トレーニングをしたり・・・と自分への投資(というか単なる自分にとっての娯楽?)を存分満喫しています。これもまた人生の楽しみ方なのかな、と思います。

節目節目で「変化」はある!

こうして本田健さんの「30代にしておきたい17のこと」を再読して参りましたが、当時共感した部分と同じ気持ちを持っている項目もあれば、そうではない部分もまた発見することが出来ました。でも、それって全く普通のことであり、すべてかつてと同じだとしたら、成長していないということになりかねませんからね。

きっと当時は読みながら、前職で定年まで全うするつもりでいたのでしょうが、意外にも違う職にいるという、人生の不思議を体験することになっているわけで、そうした環境・心境の変化によって、読み方も大分変わってくることを実感することが出来ました。要は自分が人生をどう楽しむか、これだと思います。と、同時に、もちろん自分の30代を否定したくないからもありますが、我武者羅に仕事に打ち込んだあの時期があるからこそ、今がある、という風にも思っているので、やっぱり人生って本当に面白いな、と思います。悩みつつも、前に進みつつ、何かにぶつかったら、立ち止まって考えて、それからまた歩き始めればいいんでしょうね。自分がまさにそんな感じでした。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?