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【本】EQについて改めて考えてみた③

「ウェルビーイング」を高める一つのヒントとして「EQ」があるのではないかと思い、今週は高山直さんの著作「EQ~こころの鍛え方」をテキストにして考え方などをシェアしています。10年ぶりに読み返していますが、今でもすぐに活用できる内容が盛りだくさん!まぁ、それだけ普遍的内容なんでしょうね、と同時にやっぱり「人は変わらない」のかもしれません。にもかかわらず、いつの時代も「人」について悩むという・・・笑。それでは早速一緒に考えを共有していきましょう!


「いまの気分」を意識的に感じるようにしよう

「気分」もその時々で変化することを実感しよう。会いたくない気分で人に会うと、表情も暗く、なかなか笑顔も出ない雰囲気をかもし出すでしょうし、楽しい気分であれば、言葉も明るく、話も弾み、それも笑顔で話しているでしょう。気分と行動は必ず密接に関係しています。

気持ちを表す「言葉」をできるだけたくさん知ろう
感情を示す言葉をたくさん知れば知るほど、自分や相手の感情の状態をより正確にとらえることができるのです。感情は六つの基本的なものに分類できます。「幸せ」「悲しみ」「怒り」「恐れ」「嫌悪」「驚き」の六つです。

「EQ~こころの鍛え方/高山直著」より

まあ、当たり前と言えば当たり前なのですが、こうやって文字化してもらえると明快ですね。そもそも人間の感情は常に変化するものだと思うので、その時々で受け止め方、感じ方が変わるのは当然のこと。ポイントはそうした心の動きを「客観的に受け止めること」なのかな、と思いました。要は、「あ、今、自分はあんまり気分が乗っていないな」とか逆に「気分がいいな」ということを分かった上で振る舞える。これができると相手への気配りになるのかな、と思いました。かくいう自分はそこまで立派な行為はできなかったのですが・・・笑。自戒の意味も含めて、提案したいと思います。

自分のいまの気持ちを言葉にしてみよう

人が感じる感情というのは一つではありません。幸せな中に恐れを感じていたり、怒りつつ悲しみを感じるなど複合的なケースがむしろ多いものです。
・ 意識して「明るい言葉」を使ってみましょう
・ 意識的に「積極的な言葉」を使い、自分自身を鼓舞してみましょう

同上

文字化する、ということが客観化につながると思います。なんだかモヤモヤする気分の時に、その様子が言葉にすることができれば、ちょっとはスッキリすると思うんですよね。「あ、そうか、自分は今、~だから、こういう気分なんだ(うれしい・かなしいなど)」という具合。ただ、ウェルビーイング、ポジティブ感情を高めていくには、努めて「明るい言葉・積極的な言葉」を意識的に多用するとよい、ということですね。ちょっとトライしてみたいと思います。

一日に一回、人をサポートする

「一日一善」という言葉があります。一流選手といわれる人は、いかに周囲の人たちのサポートを受けていまの自分があるかをよく理解しています。彼らはスタッフや裏方さんを大切にし、いつも「感謝のこころ」を忘れません。そのため、その人の周囲には優秀なスタッフや人材が集まり、結果としてより高いパフォーマンスを発揮することになるのです。一日に一回、意識して誰かのサポートをしてみましょう。とにかく「何かをしてあげよう」という感情になることが自分の感情の調整に大きく役立つのです。

同上

本当に人間のできた方になると、意識的なのか、無意識なのかは分かりませんが、とても自然にこうした気遣いや感謝の気持ちを伝えられたりしますよね。こういう人間でありたいと思いつつ、なかなかできていない自分がもどかしいですが、気持ちとしてはこうありたいと思っています。ま、思うだけでなく行動しろよ、ということだと思いますので、できることからやってみたいと思います。「小さな親切、大きなお世話」という言葉もありますが、時にはそうしたことがあるかもしれません。でもそれを恐れて何もしないってのが、一番良くないと思うので。

一日に一回、自分のこころが躍るようなことをする

意識して、自分の気持ちを高めたり前向きにするきっかけづくりを行いましょう。「一日に一度、自分にご褒美をあげよう。」大事なことは、「これは自分へのご褒美だ」という意識を行うことです。実際にやれなくとも、考えるだけでも楽しい感情になることができます。

同上

私の周りのポジティブ派の方には、こうした考えの持ち主が多いと思います。一見、面倒な作業をしていても、なぜか爽やか。あとで聞いてみると「終わったら、ご褒美にスイーツにしようと思って」などと、嬉しそうに語っていたシーンがありました。ま、スイーツに限らず、ちょっとしたプチご褒美で自分を鼓舞する、「これを乗り切ったら、楽しいことが待っている」というプラスの気持ちで目の前の壁を乗り越えていく。なんだかいいですよね、そうした考え方。


人の感情の特性を知ろう

感情には「幸せ」「悲しみ」「怒り」「恐れ」「嫌悪」「驚き」の六つがあります。「幸せ」「悲しみ」「怒り」「驚き」は比較的その感情から読み取りやすいとされています。
「幸せ」な感情は、目は輝き、優しく柔和な表情。
「悲しみ」を知る手がかりは眼です。眼に輝きがなくなり、眉と目尻がやや下がり気味になります。口の両端もやや下がり気味になります。
「怒り」は眉と額、口元に表れます。眉間に縦じわができます。
「驚き」は眉と眼、口元に特徴が出ます。人は驚くと眉が下がり、眼を見開きます。

同上

「人は見た目が9割」という本がベストセラーになったのは数年前だと思いますが、さらにその核心として「顔の表情」は「感情の宝庫」でもありますよね。「目は口ほどにものを言う」ということわざもありますし。こうした表情を察知し、気遣える人間でありたいと思います。と、同時に私は感情を出しすぎる傾向にあるので、そのあたりはもう少し「落ち着き」を持たねばという反省もあります(笑)。

話を聞くことで相手とのこころの距離感を縮める

相手のことを理解するためには、「話を聞く」という行為はきわめて重要です。話を聞くことはすなわち相手を受け入れることであり、聞くという行為自体が相手に安心感を与え、お互いの感情が双方向に流れていることを実感させることができます。「話を聞く」という行為は、相手との距離を縮め、双方の関係を安定させるという効果があります。

同上

「傾聴」ですね。これ本当に大事。人は自分の話を聞いてもらいたい生き物だ、という話が本に書かれていたように思います(カーネギーの「人を動かす」だったかな?)。話を聞いてもらっただけで、なんとなく親近感が出てきたりすることもあります。相手との距離感を縮めるにはこの「傾聴」というスキル、ぜひとも改めて考えていきたいものです。


いかがだったでしょうか?今回はハウツーものとしても使えるテクニックがたくさん紹介されていたと思います。いずれも「当たり前じゃないか」という内容ですが、実際に意識して使えているかというと・・・?どうでしょうか、できていますか?私は恥ずかしながら、まだまだ足りていないな、といいうものばかりでした(だからこそ、今回紹介したわけですが)。この中のどれか一つでも、お読みくださった方にとって参考になっていれば幸いです。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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