＜ロシア軍幹部がウクライナで小型の戦術核兵器を使う案を協議した＞

　昨年１０月中旬、こうした情報が米ホワイトハウスと国防総省を駆け巡った。

「露が戦場で核検討」、情報で一気に緊張…米は直接警告［世界秩序の行方］第２部 侵略１年＜１＞ (msn.com)

上記のように読売新聞に記載されていたのを見つけた私は衝撃を受けた。「やっぱり、ロシアは現実として核兵器の使用を想定していやがるのか」と。

詳しくは記事を確認していただきたいのだが、結局その戦術核の使用を断念したのは中国への配慮が大きかったようだ。

ロシアが核を使用した際は米軍の軍事介入もあり得る的なプランをアメリカから提示されただろうから、それもロシアが核使用を断念した理由のひとつとして挙げられるだろうが、いずれにしても想像されるのは、ロシアは人道的な理由から核使用を断念したのではないということだ。なんとも愕然としてしまうのは私だけではない筈だ。

ロシアがウクライナに軍事侵攻してから1年が経過したが、あれだけの無差別攻撃や残虐行為を繰り返しているにもかかわらず、未だにロシアを擁護し「西側が悪い」「ウクライナのネオナチが悪い」――といった戯言を繰り返すロシア擁護派が多い事にも愕然としてしまう。

よし、1億歩譲ってロシアではなく悪いのは西側やウクライナのネオナチといったことにしてやろう。しかし、もしロシアが核兵器の使用に踏み切った際は、己の思想的態度を転向させなければならない可能性を想定しておいてくれたまえよ？　核の使用など、どんな理屈をつけようが絶対に許されるものではない。

読売新聞の記事によると、ロシアの戦術核兵器の爆発力は広島型原爆の6倍以上だという。

また、アメリカの公文書館の資料によると、広島では最初の爆発で7万人が亡くなったという。その後の放射能による影響まで含めて考えると、その死者数は7万人を大きく上回るだろうことは容易に想像される。

プーチン氏の戦術核兵器がもたらす破壊、日本の原爆に匹敵する可能性 - CNN.co.jp

ロシアはこんなクソったれ兵器の使用を人道的観点からではなく、中国の意向（または米軍の脅威）に配慮して控えただけだと想定されるが、いずれにせよロシアが核兵器を使用した際には多くの無辜の民が犠牲になることは必至だろう。

もし、ロシアが核兵器を使用しても相変わらず擁護する日本人が居るのだとしたら、ソイツはもはや西側とか米国とかウクライナのネオナチとか関係なく、ただただ狂信的なロシア信奉者であり、一切の思想や冷静な現状認識などなかった大馬鹿野郎だと断罪せざるを得ない。

これはロシアもウクライナも「どっちもどっちだ」――的に高みから偉そうにジャッジしている無責任な連中にもあてはまるだろう。

ロシアが核を使用しても相変わらず「どっちもどっちだ」などと抜かしているヤツがいるのだとしたら、ソイツはハナッから狂信的なロシア信奉者に間違いなく、ただただ己のイメージを悪くしないように、とりあえずウクライナの肩も持っておくという猫っかぶりをしていただけの超卑怯者だという事実が露見するだろう。

そんなヤツらは須らくインチキ野郎に違いない。

私は核兵器を使用したロシアですら擁護する日本人が居るのだとしたら、そんな状況は本当に絶望的だと思っている。もはや死んだほうが良いだろう。

もし、ロシアが核を使用したとしたら己はどのような思想的立場を取るのか？　そういうことを「未だに親露派」の連中には事前によく考えておいてもらいたい。そうして願わくば、ロシアが核を使用した際には速やかに「嫌露」に転向することを厭わないでほしい。

その場合の思想転向は恥ずかしいことでもなんでもない。もちろん親露的言動を公言していたのなら、そのことについて謝罪や訂正をする必要が生じるだろうが、爾来の己の立場はただの鬼畜路線だったと自覚したまま突き進むという醜態を晒すよりはよっぽどマシだろう。

核兵器の使用は完全終了的な行為なのだ。どのような言い訳も一切許されないし通用しない。

ロシアによる虐殺や強姦や拷問といった話しを聞いても未だにロシアを擁護することのできている優秀な皆さん、1億歩譲って見逃しておいてやっても良いが、核兵器を使用したロシアまで擁護するのだとしたら、そんなヤツは完全終了だ。

よく覚えておいてくれ。