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司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」を読んでみて

こんにちわん🐕

今回は、司馬遼太郎さんが書かれた歴史小説、全8巻から成る「竜馬がゆく」の本を読んだ感想を書いていきたいと思います。

まず、この本を読了して感じたことは、

日本国民は全員この本を一度は読んだ方が良い

ということです。

それはなぜそう思ったかと言いますと、大きく分けて3つあります。

①激動の時代である幕末、明治維新に具体的にどんなことが起きたのかを学ぶことができる
②坂本龍馬という男がどういった人物で、どんなことに関わったのかを知ることができる
③司馬遼太郎というすごい小説家が日本には居たということを知ることができる


からです。

実際には、この「竜馬がゆく」に描かれている坂本龍馬が成したことは8割型真実ではなく、ほとんどフィクションみたいなのですが、それでも大まかな幕末の流れを細かく知ることができ、我々日本人の祖先がどのような時代を生きてきたのかということをリアルに感じることができると思いました。

1巻あたり400ページほどあり、全8巻ということで私自身も読み終えるのに、3〜4ヶ月かかりました笑
まとまった時間がある時に読もうと思っていて、日本での正社員を辞めて、時間がある今、読むことにしました。
この小説は現代風の文体ではなく一昔前の文体で書かれており、今日の日本語とは違っている点で読みづらさがありますし、なんせ長いので、読むのに非常に根気が入りますが、"私は日本人全員に読んでほしい"と思っています。

フィクションではありますが、
小説の中での北辰一斗流免許皆伝を取得した坂本龍馬の剣の腕前には惚れ惚れしますし、江戸、京都、四国、九州を何度も行ったり来たりするその坂本龍馬の行動力や体力、どんな人にでも好かれる人間的魅力を持っているその人柄にも惚れ惚れしてしまいます。

そして、千葉家のさなこ、家老福岡家のお田鶴さま、おりょうなど様々な女性から恋心を抱かれるそのモテモテぶりは羨ましい限りでもあります。

坂本竜馬を魅力的に描く司馬遼太郎さんのその執筆力、表現力は本当に素晴らしいと感じました。文字を読むと、頭の中でその情景をありありと想像することができるのです。小説家としてのこれほどの腕前の持ち主もなかなかいないのではないかと思います。


この物語は坂本竜馬を中心に描かれてはいますが、竜馬意外にも様々な人物が出てきます。

寝待の藤兵衛、武市半平太、桂小五郎、高杉晋作、西郷隆盛、木戸孝允、千葉周作、勝海舟、近藤勇、岩崎弥太郎、中岡慎太郎、、、などなど

これらはほんの一部の人物たちですが、世の中に名の知られている人物から、全然知らない人物まで多彩に描かれています。

坂本竜馬の右腕と言っていい盗賊の「寝待の藤兵衛」という人物は、この小説を読むまで全く知りませんでした。しかし、このお話しの中では裏方でかなり活躍しており、やはり活躍する主人公には必ずと言っていいほどそれを支える人物が居たということを知れる本でもあります。

また、竜馬がゆくの時代は江戸時代で、まだ士農工商の身分が分かれ、ニッポンに武士が存在していたときの内容が描かれています。そのため、真剣を用いた武士同士の戦いや暗殺、切腹といった「死」が身近に存在していました。そのいつ死ぬか分からない中で生きていた時代の男たちの「魂」は、平和に生きることのできている我々現代人が想像もできない程に凄まじかったのだと窺い知ることができました。
正直、そこで切腹して死ななくてもいいのではないかというところでも、自分の名誉、プライドの為に切腹して死ぬ場面などもあり、まさしく「日本男児」という言葉の意味を少しは理解することができたのではないかと思います。

また、小説ではペリー来航から大政奉還までの流れが具体的に描かれており、幕府側、土佐藩・長州藩・薩摩藩といった藩側、朝廷側、脱藩側など様々な立場の人からの政治的側面の内容も生々しく描かれており、そういった面からでもかなりおもしろく読むことができます。

この小説を読了するのには根気が入りましたが、本当に面白いので皆さんにおすすめの一冊となります。他にも司馬遼太郎さんの坂の上の雲、飛ぶが如く、燃えよ剣なども読んでみようかと思います。

それではこんな感じで簡単に感想を書いてみました。皆さんの感想も教えてください!

さよなわんわん🐕

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